【フランス語の発音はいくつ覚えればいいの?】
フランス語の発音について勉強したいけど、いくつ覚えればいいの?
母音はいくつあるの?
子音は?
この記事を読むと、
- フランス語の音の数と種類
- 36個の音がある理由
- フランス語の発音を勉強するときの注意点
についてわかるようになります。
目次
フランス語の音の数と種類について
フランス語には音が36個あります。
- 17個:子音
- 16個:母音
- 3個:半子音(半母音)
の合計で36個となります。
念のために簡単に説明しておくと、
- 子音:口の中で何かしら障害を作って出す音(tとか)
- 母音:口の中に障害が無く肺から口先まで邪魔なく出す音(aとか)
- 半子音(半母音):母音とも子音とも分けがたい音(loi のoiにでてくるwの音とか)
です。
フランス語の36個の音を覚えないとフランス語は難易度がアップします
フランス語には36個の音があると、どうやってわかるようになったのでしょうか。
それは
- ちがう意味の言葉
- 音が1つだけちがう
という条件の単語ペア(ミニマルペアと呼ばれます)から、そのちがう音を集めていった結果です。
たとえば
Faux(まちがい)とVeau(仔牛)
は最初のFとVの音がちがうので、
フランス語ではFとVの音がちがう音として認識される
という流れで数えていったら、36個の音がフランス語には存在していたということです(あくまで音の違いです。スペルは関係ありません)。
これは僕たちフランス語学習者にはとても重要なことです。
日本人がフランス語の発音を勉強するときの5つの注意点
結論から書くと、僕たち日本人は
- 日本語では同じ音として認識してしまう
- アクセントやイントネーション
- 36個の各音には範囲がある
- 文字と音のちがい
- 子音には母音が含まれていない
という5つの点を、フランス語の発音を勉強するときに気を付ける必要があります。
深掘りします。
日本語では同じ音のとき
上記のfauxとveauを読んで、fとvのちがいなんか一目(一聞)瞭然じゃん!
と思った方、
- veau(仔牛)
- beau(うつくしい)
の聞き分けならどうでしょうか?
※veauの発音(veau単体での発音動画を見つけれれませんでした(汗))
※beauの発音
むずかしくないですか?
日本語だと、たとえばバチカンと言ってもヴァチカンと言っても同じ意味です。
しかしフランス語ネイティブにはbとvの音はちがうので、BeauとVeauは意味もちがいます。
このようにフランス語での音のちがいをしっかりと認識していなければ、
- 聞き分けられない
- 言い分けられない
という問題がでてくるので注意しましょう。
アクセントやイントネーション
フランス語の36個の音というのは、個別の音です。
そのため、
- 単語となったとき
- 文となったとき
に発生する、
- アクセント
- イントネーション
については別に学ぶ必要があります。
こういったものをまとめて
プロソディ
と呼びます。
そして
フランス語のプロソディのないフランス語の発音はカタコト
となるので、
フランス語の36個の音を勉強しただけでは足りない
ということに注意しましょう。
要は、フランス語のプロソディがわからないから、
日本語のプロソディでフランス語を発音している状態
ということです。
36個の各音には範囲がある
36個の音すべて覚えた!
という方には凶報。
実は36個の各音には許容される範囲があります。
どういうことかというと、
- 体調
- 地域
- 年齢
- 性別
- etc
などで、
フランス語を話す人の個人個人の音は毎回微妙に差がある
ので、
36個の音をきっかり覚えただけでは足りない
ということが起きます。
日本語でも、朝起きた時と、会社で上司に向かった時の『おはようございます』の音は同じ人でもちがってきますね。
というわけで、
- フランス語を聞き取るときには、音のバリエーションに慣れる
- フランス語を話すときは、音のバリエーションの中に当てはまる音を作る
ということに注意しましょう。
ちなみに、こういった1つの音の数あるバリエーションのことを
異音
各音の異音をまとめた共通項を
音素
と言います。
たとえば日本語だと、
- し
- すぃ
は
『し』という音素の異音
です(そのため英語のCの発音を『シー』でも『スィ』にしても同じじゃんと思うことがあります)。
文字と音のちがい
さきほど、
- faux
- veau
- beau
と見て、
スペルがちがうんだから発音もちがうなんてあたりまえじゃん
と思った方もいるのではないでしょうか?
僕も以前はそうでした。
しかし、
誰かと『話すとき』に文字は存在しない
という現実があります。
どのような発音関係の本も便宜的に文字を使っていますが、
実際に発音を覚えるときは音のみ
ということに注意しましょう。
子音には母音が含まれていない
日本人は特にこの問題に悩まされるかと思います。
どういうことかというと、たとえば
p,t,k
という発音を聞いて
プ(pu)、トゥ(tu)、ク(ku)
と聞こえた方はいませんか?
でも
実際にはuの音はありません
uの音は母音なので本来は聞こえないはずなのですが、僕たち日本人は、
- 『ん』だけ子音
- 母音
- 母音+子音
という
『ひらがな』や『カタカナ』の文字を基準として外国語の音を認識しがちで、
子音を聞いて母音の幻聴が聞こえる
とうことがあるので、注意しなければなりません。
フランス語の発音のまとめ
まとめると、
フランス語には音は36個。
勉強するときに気を付けることは、
- 日本語では同じ音だがフランス語では分かれている音がある
- アクセントやイントネーションは別の話
- 36個の各音には範囲がある
- 文字と音はちがう
- 子音には母音が含まれていない
とうものでした。
最後にフランス語の発音の勉強に関してですが、
YouTubeを使う:
【これはわかりやすい!フランス語の発音学習のYouTube動画】
本を使う:
【フランス語の発音を勉強するのにオススメな参考書―『耳で覚えるはじめてのフランス語 発音マスター編』】
アクセントやイントネーションの勉強の仕方について:
【フランス語の勉強は何から始めればよいのですか?—メロディから始めましょう】
発音全体的な勉強の仕方:
などをご参考いただければと思います。
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