【(フランス語復習まとめ)仮定法・条件法をわかりやすく】
フランス語の仮定法?条件法の作り方がよくわからない!
この記事を読むと、
フランス語の仮定法(条件法)の作り方と使い方
についてわかるようになります。
目次
フランス語の仮定法(条件法)の3つの作り方
先に文の形だけ確認しておきます。
が、そのまえにざっくりとフランス語の仮定法(条件法)に説明しておくと、
- 文を2つで作る
- 動詞の時制が重要
- 日本語の仮定の文(たらればなら)とは考え方が違う
というのがあります。
文が2つ、動詞の時制が重要であることを踏まえたうえで、フランス語の仮定法(条件法)の作り方を書くと、
1:Si + 現在形の文, +
- 現在形の文
- 命令形の文
- 未来形(近未来を含む) の文
2:Si + 半過去の文, + 条件法現在の文
3:Si + 大過去の文, +
- 条件法現在の文
- 条件法過去の文
となります(siの文の最後に『,』があることも忘れずに。
この2つの文は前後逆転することもできます。
その際は、siの文の『,』は要りません。
たとえば、
- Si + 半過去の文, + 条件法現在の文
- 条件法現在の文 + si + 半過去の文
のようになります。
覚えた方のコツとしては、
Si, 現在・半過・大過、現未命令・条現・条現、条過去
と10回ほど繰り返して覚えるのがよいかと思います(先にsiを使った文の動詞の3つの時制を略したもの、そのあとに後文の時制を略したものとなっています)。
フランス語の仮定法(条件法)の使い方をざっくりと
フランス語の仮定法(条件法)の使い方をざっくりと見ておくと、
- 現在の現実的な条件とその結果:si + 現在形の文
- 現在の仮定(事実と違う)とその結果:si + 半過去の文
- 過去の仮定(事実と違う)とその結果:si + 大過去の文
となります。
大別すると、
- 一般的な条件
- 仮想の条件(現在と過去)
のようになります。
では、掘り下げます。
Si + 現在形の文を使った仮定法(条件法)の使い方
Si + 現在形の文, を使った文の作り方は、
Si + 現在形の文, +
- 現在形の文
- 命令形の文
- 未来形(近未来を含む) の文
でした。
この条件法(仮定法)で表すのは、
現在や未来で起こりうる可能性がかなり高い条件(仮定)
です。
難しく書きましたが、たとえば、
- 雨が降ったら、今日はでかけない。
- 時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。
みたいな内容です。
ここで気を付けたいのが、2つ目の文のように、
現在の実情がどうかわからなくても可能性が高ければSi + 現在形の文を使ってもよい
ということです。
- 時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。
というのは、誰かに頼んでいる文です。
しかし、その誰かに余裕があるかどうかは本人にしかわかりません。
それでもさまざまな状況から、話者がその人物は余裕がある状態の可能性があると仮定したのでSi + 現在形の文が使えます(この考え方は次のSi + 半過去の文を理解するためにも重要です)。
というわけで、
S’il pleut, je ne sors pas aujourd’hui.
雨が降ったら、今日はでかけない。
S’il pleut, je ne vais pas sortir aujourd’hui.
雨が降ったら、今日はでかけない。
S’il pleut, je ne sortirai pas aujourd’hui.
雨が降ったら、今日はでかけない。
Si tu as le temps, va au supermarché et achète de la glace pour moi, s’il te plaît.
時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。
のようになります(現在形、近未来、未来形のニュアンスの違いはいずれ別の記事で)。
Si + 半過去の文を使った仮定法(条件法)の使い方
Si + 半過去の文を使った場合、
Si + 半過去の文, + 条件法現在の文
というのが文の形になります。
この仮定法(条件法)では、
現在の事実とは違うことを仮定し、その場合どうなるか
について伝えます。
なのでたとえば、
- お金持ちだったら、仕事を辞めるのに(現実はお金持ちじゃない)。
- 時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。
のような文です。
ここで2つ目の文、
- 時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。
がSi + 現在形の文の説明にもあったといぶかしがるかもしれません。
この場合、
時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。:
- Si + 現在形の文を使った場合:余裕あるでしょという決めつけ。または、たんなる条件なニュアンス
- Si + 半過去形の文を使った場合:余裕はないかもしれないんだけど…という少し丁寧なニュアンス(日本語なら、『もしも』などを付けますでしょうか)
のような違いがでてきます。
というわけで、
Si j’étais riche, je quitterais mon boulot.
お金持ちだったら、仕事を辞める。:実際にはお金持ちじゃない
Je sortirais aujourd’hui s’il ne pleuvait pas,
雨が降っていなければ、今日でかけるのに。:実際には今雨が降っている
Si tu avais le temps, pourrais-tu aller au supermarché et acheter de la glace pour moi, s’il te plaît.
もしも時間に余裕があったら、スーパーでアイスを買ってきて。:相手に時間的余裕がないかもしれない
のような文ができます。
Si + 大過去の文を使った仮定法(条件法)の使い方
Si + 大過去の文の文を使う仮定法(条件法)は、
Si + 大過去の文, +
- 条件法現在の文
- 条件法過去の文
という文の形になります。
この条件法(仮定法)で伝えられるのは、
過去に起こっていないことを起きていたと仮定したらどうなった・どうなる
というものです(個人的には『歴史にIfがあったら』みたいなことだと理解しています)。
なのでたとえば、
- もっと大学で勉強していたら、今頃はもっといい仕事をしていただろうに。:実際には大学でいっぱい勉強しておらず、今の仕事はよくないものである
- もっといっぱい勉強していたら、いい大学に入れたはずだ。:実際にはいっぱい勉強しておらず、いい大学にも入れなかった。
のようなときに使います。
フランス語だと、
Si j’avais étudié davantage à l’université, j’aurais probablement un meilleur emploi à l’heure actuelle.
もっと大学で勉強していたら、今頃はもっといい仕事をしていただろうに。
Si j’avais étudié davantage, j’aurais dû pouvoir entrer dans une meilleure université.
もっといっぱい勉強していたら、いい大学に入れたはずだ。
のようになります。
フランス語の条件法と仮定法を理解するなら
フランス語の仮定法(条件法)は、
1:Si + 現在形の文, +
- 現在形の文
- 命令形の文
- 未来形(近未来を含む) の文
2:Si + 半過去の文, + 条件法現在の文
3:Si + 大過去の文, +
- 条件法現在の文
- 条件法過去の文
という形(前後逆転も可能)があり、
- 現在の現実的な条件とその結果:si + 現在形の文
- 現在の仮定(事実と違う)とその結果:si + 半過去の文
- 過去の仮定(事実と違う)とその結果:si + 大過去の文
というのが、それぞれの文の形で伝えらえることです。
参考は以下の本でした。
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Francaise de la Sorbonne (フランス語) ハードカバー
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