【フランス語の品詞を知っておくと文法の勉強が簡単になる理由とは】
フランス語の文法がわからない!
となっていませんか?
この記事を読むと、
- フランス語の品詞を知っておくとフランス語の文法の勉強が簡単になる理由
- フランス語の品詞
- フランス語と日本語の品詞の比較
についてわかるようになります。
フランス語の品詞を知っていると文法の勉強が簡単になる理由
フランス語の文法を見て頭をひねってしまっているのなら、
フランス語の品詞について知っておく
ことをおすすめします。
なぜなら、
文を品詞にわけられることが文の解読の第1歩
だからです。
品詞がわかっていないと、文を読んでも聞いても
どこに区切りがあるのかがわからない事態
になり、わけわからん!という状態におちいってしまいます。
フランス語の品詞は10個
フランス語の品詞は以下の10個とされています。
- 名詞(Nom)
- 動詞(Verbe)
- 助動詞(Auxiliaire)
- 形容詞(Adjectif)
- 代名詞(Pronom)
- 限定詞(Déterminant)
- 副詞(Adverbe)
- 接続詞(Conjonction)
- 前置詞(Préposition)
- 感嘆詞(Interjection)
簡単にそれぞれについてどんなものか説明します。
名詞(Nom)
主語や目的語になれる言葉。
形が変わる。
動詞(Verbe)
主語の動きや状態を表す言葉。
形が変わる。
助動詞(Auxiliaire)
動詞について、話し手の動詞に対する確実性、義務感、可能性の意味を付け加える言葉。
形が変わる。
形容詞(Adjectif)
名詞に直接ついたり、êtreなどの状態を表す動詞を名詞と挟んだりして名詞の一般性質をデコる。
形が変わる。
代名詞(Pronom)
名詞を抽象化した言葉。
わたし、あなた、彼彼女だけでなく、これそれあれ等も。
名詞と同じで主語や目的語になる。
形が変わる。
限定詞(Déterminant)
名詞につき、その名詞の『文の上での状態』を表す言葉。
形が変わる。
種類がいくつにわかれる(フランス語での例をすべて書くととんでもない状態になるので、1つずついれます。『…』は他にもあるという意味で使いました)。
- 不定冠詞(un… ひとつふたつなど)
- 部分冠詞(du…ひとつふたつと数えられない)
- 定冠詞(le…話し手と聞き手のすでに知っているなどという意味)
- 指示代名詞(cet…この、その…)
- 所有代名詞(mon…わたしの、かれの…)
- 疑問代名詞(quel….どの、どんな…)
- 限定的関係詞(lequel…文中で使われた言葉を繰り返すとき)
- 不定限定詞(quelques…いくつかの…)
など。
形容詞とちがうのは、
形容詞:名詞の物や人がどんな物や人かを表す。
限定詞:名詞の物や人が文法的にどんな状態かを表す(赤いリンゴが2つあっても彼女であっても赤い状態(性質)は変わらないので、deuxは限定詞扱い)
ということです。
副詞(Adverbe)
文や動詞をデコる言葉。
形容詞や冠詞は名詞だけデコるのでちがう。
接続詞(Conjonction)
複数の文をつなげる言葉。
前置詞(Préposition)
名詞の前に置かれて、間接目的語(わたし『へ』、きみ『に』)についたり、文に行動の場所などの付属的な意味を付けくわえる言葉。
感嘆詞(Interjection)
いたっ!とかへー、といった気持ちを表す言葉。
この10個を文を見たり聞いたりしたときに区別できるようになると、文の理解力が増します。
さて、文中にもちらっと書きましたが、この10個は2つのグループに分けられます。
形が変わる:
- 名詞(Nom)
- 動詞(Verbe)
- 助動詞(Auxiliaire)
- 形容詞(Adjectif)
- 代名詞(Pronom)
- 限定詞(Déterminant)
- 前置詞(Préposition)
形が変わらない:
- 副詞(Adverbe)
- 接続詞(Conjonction)
- 感嘆詞(Interjection)
形の変わるか変わらないかを知っておくと、この言葉辞書の見出しに載っていない!という言葉を見つけたときに、あ……形が変わっているのかもとなって意味の見当が付けられるようになります。
フランス語と日本語の品詞の比較
僕たちが学校で学んだ品詞もフランス語と同じで10個です。
- 名詞
- 動詞
- 助動詞
- 形容詞
- 形容動詞
- 副詞
- 連体詞
- 接続詞
- 助詞
- 感動詞
フランスの品詞と比べてみましょう。
名詞(Nom)
フランス語:性別のちがいがある。数で形が変わる。
日本語:性別の差がない。数で形は変わらない(ちがう言葉を付け加えることはある)
動詞(Verbe)
フランス語:時制、数、人称、性(過去形のとき)で形が変わる。
日本語:時制や助動詞につくことなどで形が変わる。
助動詞(Auxiliaire)
フランス語:人称や時制で形が変わる。
日本語:時制や他の助動詞につくことなどで形が変わる。
形容詞(Adjectif)
フランス語:性、数で形が変わる。
日本語:時制で形が変わる。形容動詞も含まれる。
代名詞(Pronom)
フランス語:数で形が変わる。人称代名詞を使うことは一般的。
日本語:形は変わらない。人称代名詞を使うときは条件がある。
限定詞(Déterminant)
フランス語:性、数で形が変わる。
日本語:冠詞がない。所有代名詞などは『名詞(か代名詞)+の』で表される。
副詞(Adverbe)
フランス語:主として日本語と同じ。
日本語:主としてフランス語と同じ。
接続詞(Conjonction)
フランス語:接続詞で複数の文をつなげられる。
日本語:接続詞か動詞の形を変えて文をつなげられる。
前置詞(Préposition)
フランス語:名詞の前におく。間接目的語や文に行為の場所など補助的な意味を付け加える。
日本語:助詞(後置詞)であり、言葉の後に置かれる。格助詞、副助詞、接続助詞、終助詞がある。
(重要)フランス語の前置詞や接続詞にあたるものが混合している。
感嘆詞(Interjection)
フランス語:主として日本語と同じ。
日本語:感動詞と呼ばれる。主としてフランス語と同じ。
(重要)連体詞?
フランス語:関係代名詞が必須。
日本語:修飾される名詞とその他の言葉(連体修飾語)は動詞を含めて直接付くので、関係代名詞はない。
以上のことを踏まえると、日本人がフランス語の文を勉強するときには、
- 名詞や動詞、冠詞の形が変わること
- 日本語に存在しない定冠詞
- 日本語で複数の文を動詞の形を変えてつなげているとき
- 日本語に存在しないフランス語の関係詞
- フランス語に存在しない接続助詞や終助詞
に注意していく必要があることがわかるかと思います。
品詞を知ってフランス語の文を分析できると
フランス語の文を品詞で分析できるようになると、文の意味がわかりやすくなります。
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