【(フランス語復習まとめ)分かりづらいtoutの覚え方4:副詞】
フランス語のtoutって、なんか他の副詞と使い方違いませんか?
この記事を読むと、
副詞としてのtoutの使い方
についてわかるようになります。
目次
副詞としてのtoutの使い方をざっくりと
結論から書くと、
非常に、全く
という意味のあるtoutは、
- 形容詞を修飾するときのtoutは性数の一致が必要なときもある
- 他の副詞や前置詞を修飾するときは性数の一致はしない
というざっくりとした使い方があります。
掘り下げます。
形容詞を修飾するときのtoutは性数の一致が必要なときもある
形容詞を修飾するとき、toutは
- 性数の一致をしない
- 性数の一致をしなければならない
- 性数の一致をしてもしなくてもいい
の3つに分かれます。
具体的には、
- 性数の一致をしない:男性形の形容詞
- 性数の一致をしなければならない:子音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞
- 性数の一致をしてもしなくてもいい(一致させないことのほうが多い):母音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞
となります。
つまり、
形容詞が女性形の名詞を修飾しているものであるか
をまず確認し、
- その形容詞が子音や有音のhで始まっている:性数の一致が必須
- その形容詞が母音や無音のhで始まっている:性数の一致はどっちでもいい
というふうに分岐します。
というわけで例えば、
男性名詞を形容している形容詞:
- Les garçons sont tout petits. :その男の子たちは非常に小さい。
子音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞:
- Les tables sont toutes neuves. :そのテーブルは全く新しい。
- Les dames sont toutes honteuses. :その女性たちは非常に恥ずかしいと感じている。
母音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞:
- Les étudiantes sont tout(es) étonnées. :その女子学生たちは非常に驚いている。
- Les amies sont tout(es) habiles. :その女友達は非常に器用だ。
のようになります。
他の副詞や前置詞を修飾するときは性数の一致はしない
副詞としてのToutが形容詞以外を修飾している場合は、そもそも男性形女性形が関係ないので、性数の一致はありません。
なので、
- Il parle tout doucement. :彼はとても静かに話します。
- Mon bureau est tout près d’ici. :私のオフィスはここからすぐ近くです。
のようになります。
副詞としてのtoutの使い方に迷ったら
Toutを副詞として使うとき、
- 形容詞を修飾するときのtoutは性数の一致が必要なときもある
- 他の副詞や前置詞を修飾するときは性数の一致はしない
という大きな違いがあり、形容詞を修飾する場合は、
- 性数の一致をしない:男性形の形容詞
- 性数の一致をしなければならない:子音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞
- 性数の一致をしてもしなくてもいい(一致させないことのほうが多い):母音で始まる(有音のhも含む)女性形の形容詞
となります。
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