【外国語教授法の変遷を知ってフランス語の勉強に活かす方法】
フランス語の勉強しているけど、他にも学び方ってあるんじゃないのかな?
この記事を読むと、
外国語教授法の変遷をフランス語学習に活かす方法
についてわかるようになります。
目次
外国語教授法って?
外国語教授法って聞くと、別に自分が外国語を教えるわけじゃないし、関係がないんじゃッて思いませんか?
しかししかし、実際は関係があります。
例えば僕たちがフランス語を勉強していると言ったとき、
どんなふうに勉強しているかは人によって違う
のではないでしょうか。
それは、
外国語を勉強する方法は1つはない
からであり、
外国語の勉強方法はこれまで作られてきた外国語教授法に依っているから
です。
つまり、普段何気なく勉強しているフランス語のその学習方法も、これまで先人が研究してきた外国語教授法のどれかに当てはまることが多いです。
また、外国語教授法の歴史を確認することにより、どういう外国語の運用があったほうがいいのかの変遷を辿れるようになります。
外国語教授法の変遷をざっくりと
というわけで、外国語教授法の歴史の変遷をざっくりと書くと、
- 読めるようにしよう
- 話せるようにしよう
- 意思疎通ができるようにしよう
となります。
読めるようにしよう
文法訳読法、またはGMT(Grammar0Translation Methodの頭文字)とも呼ばれる方法がまず第一の外国語教授法でした。
これは、僕たちもよく知っている、
- 活用の理解
- 語彙の暗記
などをしたあとで
辞書を使って母国語に訳す
という教授法です(ラテン語の当時の勉強方法)。
メリットとして、読解力がつく、独学ができる、というものがあります。
が、デメリットとしては、
音声面の能力が身につない
が挙げられます。
話せるようにしよう
GMTじゃ音声面の力がつかないから、話せなくない?ということで出てきたのが、
ナチュラルメソッド
と呼ばれる外国語教授法です。
ナチュラルメソッドに含まれる具体的な方法はたくさんあります。
- サイコロジカル・メソッド
- ベルリッツ・メソッド
- オーラル・メソッド
- GDM(Graded Direct Method)
- アーミー・メソッド
- オーディオ・リンガル・メソッド
- サイレント・ウェイ
- コミュニティ・ランゲージ・ラーニング
- TRP(全身反応教授法)
- サジェストペディア
などです。
これらすべて、
外国語の音声を身につけるべき重点な能力として考えられた教授法
です。
それぞれの内容を簡潔に書くと、
- サイコロジカル・メソッド:体を動かしながら聞いたり話したりして言葉を覚える
- ベルリッツ・メソッド:絵カードや生教材、ジェスチャーや例文を使い、口頭練習(聞く→話す)を重視する
- オーラル・メソッド:絵カードや生教材を使い、学習内容の導入→基本練習→応用練習へと進める
- GDM(Graded Direct Method):簡単な項目から難しい項目に段階的に勉強したい言語を使って授業を進める
- アーミー・メソッド:文法など説明は母語で行い、発音はネイティブと練習し、口頭練習で言えるようになるまで暗記する
- オーディオ・リンガル・メソッド:モデル会話を提示し、文型の模倣や教師の発音の後の模倣、パターンの練習(代入練習、完成練習、拡大練習、結合練習、応答練習)をする
となります。
また、少し変化球として
- サイレント・ウェイ:発音を色分けしたチャートを使って練習
- コミュニティ・ランゲージ・ラーニング:カウンセリング的手法を使い不安をなるべく取り除いて授業をする
- TRP(全身反応教授法):外国語で言われた指示通りに体を動かす
- サジェストペディア:クラシック音楽や安楽椅子などを使い不安を取り除いた上で授業をする
のようなものもあります。
意思疎通ができるようにしよう
音声がでるようになっても、実際の場面でうまく使えるようにならないと意味なくね?ということで作られたのが、コミュニケーションにつながる教授法です。
具体的には、
- コミュニカティブ・アプローチ
- タスク中心の教授法
- ナチュラル・アプローチ
- 内容重視の教授法
などが作られました。
それぞれ、
- コミュニカティブ・アプローチ:ロールプレイや、タスク遂行を主軸として学習させる
- タスク中心の教授法:きちんとした言葉でタスクを遂行できるように学習させる
- ナチュラル・アプローチ:聴解を重視し、簡単に答えられるような質問をし、徐々に難しくしていく
- 内容重視の教授法:何かを学ぶために目標の外国語を使ってする
というのが具体的な内容になります。
いままでフランス語を勉強してきて、どれかにあてはまるものがないでしょうか?
じゃあ、どんな勉強すればいいの?
おすすめのフランス語の勉強方法は、
- 話せるようにしよう
- 意思疎通ができるようにしよう
という考えから生まれた教授法を取り込んだものです。
その理由は、
日本人は『読めるようにしよう』という勉強ばかりをしがち
だからです。
読めるようにしようという考えで生まれた勉強方法で勉強しても、音声で意思疎通ができないのは自明のこと
です。
もちろん必要なら、『読めるようにしよう』という勉強方法も入れていけばいいです。
言い換えると、
自分がフランス語を勉強する目的によって勉強方法を変更する
というのが一番のおすすめになります。
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