【脳科学から見た外国語の勉強法のコツについて】

僕は英語とフランス語を話せます。

フランス語は主に独学でしたが、フランスの大学院に留学して言語学の修士を得ました。

ちなみに僕は、中学時代は英語の試験で10点以下を連発していました。

 

そんな僕が大学院で学んだこと、そして僕自身の経験から外国語の習得法について説明しようと思います。

 

脳に関する話もしますが、難しい言葉を使わないようにしますので、簡単に理解してもらえるかと思います。

 

 

脳は役割分担している会社のようなもの

 

 

脳みそは1つのようですが、各部分で役割が決まっています。

よく聞く右脳左脳だけではありません。

言葉に関するものでも、

 

  • 記憶する
  • 運動する
  • 聞いて理解
  • 話す
  • 発音する
  • 見る
  • 文字(漢字、仮名・アルファベット)
  • 書く

 

などなどと処理する場所は様々です。

 

脳は1つといえば1つですが、1つのプラモデルが色々なパーツでできているように、それぞれの役割で脳上の箇所が違うということです。

 

 

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外国語を忘れにくい記憶にしましょう

 

 

そして何より脳といえば記憶ですよね。

記憶には種類があります。

外国語学習に特に必要なのは、

 

  • 短期記憶と長期記憶
  • 情動的記憶

 

です。

 

短期記憶はその名の通り、短時間だけ記憶している記憶のことです。

ファミレスとかのトイレに入る時の暗証番号なんかは短期記憶です。

 

レシートに書いてあったり店員さんに聞いたりしてトイレに行ったけれど、今日はもう覚えていない。

でも自分の銀行口座の暗証番号は覚えていませんか?

それが長期記憶です。

初めのころはメモを確認したり語呂合わせしていた(短期記憶)かもですが、しばらくすると見なくてもピポパとボタンを押せます(長期記憶)。

 

このように、ある記憶を短期記憶から長期記憶にすることが外国語学習には必須です(外国語学習以外にも大切です)。

 

 

長期記憶になりやすい4つのコツ

 

短期記憶を長期記憶にしてくれるコツは、

 

  • 繰り返す
  • 音の記憶
  • 物語である
  • 情動的(エモーショナル)になる

 

の4つです。

掘り下げていきましょう。

 

先ほどの銀行口座の暗証番号を例にとると、

 

  • お金をおろすことは何度もある。メモを確認している:繰り返し
  • 暗証番号を語呂合わせ:
  • お金が要る理由:物語
  • お金がなくて困っていた、お金をおろして安心:エモーショナル

 

というようなことで、暗証番号が比較的容易に長期記憶になります。

 

特に物語やエモーショナルなことは長期記憶化に強く影響を持ちます。

友だちと話しているときに、あんなこともあった、こんなこともあったなアッハッハと昔話をもっと話したいということがありませんか?

それです\(^o^)/

 

 

長期記憶になりにくいので避けるべきこと

 

脳の中で特に記憶に関連するパーツがあります(海馬)。

その海馬ですが、となりにあるエモーショナルを処理するときに関係のあるパーツ(偏桃体)に影響されます。

 

この偏桃体さんは簡単にいうとストレスに弱いです。

そして偏桃体さんが強いストレスを感じると、お隣の海場さんも仕事量が減ります。

 

暗い人と話していると、こちらのテンションもさがってくる感じです。

 

いわゆるPTSDとかにも関連する話なのですが、外国語の勉強の話的には、

 

  • つまらない学習方法は意味がない

 

ということになります。

分厚い参考書の中身が難しい文法用語でこねくりまわされたような文章で書かれていて読んで1分で眠ってしまい、起きたら何も覚えていないということがありませんか?

それです\(^o^)/

 

 

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脳の話を踏まえての外国語の勉強法のコツ

 

 

書いてきたことをまとめると、

 

  • 脳は役割分担しているパーツが集まっている(聞く、話す、読む、書くは違うパーツ)
  • 音や物語やエモーショナルなことで長期記憶になりやすい(忘れにくい)
  • ストレスが高いと忘れやすい

 

ということになります。

それを踏まえて外国語の学習法のコツについて書いていきます。

 

 

音声の学習から始めましょう

 

子どもは

 

  • 聞いてから話せるようになります
  • 学んでから読んだり書いたりできるようになります

 

そして実験により、ある外国語を聞いて理解できる箇所を脳のパーツ(ウェルニッケル野)に発生させないと、どのような音も日本語(いわゆる僕たちにとっての母語)の音でしか処理できないため、いつまでたってもその外国語を聞いてわからないということが判明しています。

 

参考:

【英語を話せるようになるには音声学習が必要です】

 

 

たとえば英語の日常会話フレーズを音声で勉強するとしたら、補助として書かれている例文は無視です。

 

日本語に一瞬目を通して意味を理解したら、文字から目を離しましょう。

音に集中です。

まるごとフレーズを音で覚えてしまうのがよいです。

 

わかるようになったら、アプリやオンラインレッスンなどで実際に使ってみると脳の別の部分も活発化します。

 

そして実際に使うことで、物語やエモーショナルになれて長期記憶化になりやすくなります。

 

僕も実際に話す経験を積むまでは、まったくもって英会話力もフランス語会話力も伸びませんでした。

 

フランス語に至っては仏検の会話試験が初のフランス語会話でした。

幸い仏検には受かったけれど、今だとただ緊張して何を話したのか覚えていません(笑)

 

しかし実際にフランスに渡って会話する経験を積むことにより、使った単語やフレーズが頭に定着して、その内自然に使えるようになりました。

 

 

単語を覚えるコツ

 

単語は単体で覚えるより文章内で覚えましょう。

そして先に音で覚えてから文字とスペルを覚えるようにするとより簡単に覚えることができます。

 

単語単体で覚えようとするとつまらなすぎてストレスです。

ストレスがあると長期記憶になりにくいです。

文章や実際のイメージを通して覚えるようになると記憶に残りやすいです。

 

小説、映画、お出かけetcと色々な機会を利用して、単語を

 

  • 音から
  • 物語の中から
  • できるならその時の感情も利用して

 

覚えるようにしましょう。

 

 

文法を理解するコツ

 

 

第2外国語からは文法は単純明快な説明な教材を選びましょう。

 

第1言語(いわゆる母語)は自然にできるようになりますが、それ以降は人工的に覚えます(たとえば中学で英語など)。

 

で、そういうときに難しい文法書は読まない。

ストレスを避けるために、薄い、カラフルでイラスト付きのものを選びましょう。

 

先生も快刀乱麻な説明ができるなら話を聞く意味はありますが、難しい文法用語を使ってこちらが理解できないような話をするならわかりやすい文法の本を読んだ方がいいです。

 

本屋や図書館へ行って本をめくり、おっこれおもしろそう!という文法の参考書を読みましょう。

 

僕もフランス語を勉強し始めたときは、薄くてかわいいイラストもあって、しかも物語である『「星の王子さま」で学ぶフランス語文法』でかなりフランス語の文法の理解がすすみました。

それまでに読んでは寝ていた文法書と大違い( ;´Д`)

 

参考:

【フランス語独学学習法・フランス語初心者が独学でフランスの大学へ留学するフランス語を身につけた方法】

 

 

以上です。

大学院で学んだことが多少はお役に立っていればうれしいです\(^o^)/