【英会話 : 聞こえる英語の発音は、もしかすると実際の発音とはちがうかもしれません】
聞こえたままに英語を話せば、英語がうまくなると聞いていたのに、実際の英会話で相手に通じなかった経験はありませんか?
脳にだまされていますよ。
この記事を読むと、
- 聞こえている英語は実際の音ではない理由
- どうすれば正しい発音が身につくのか
がわかるようになります。
目次
聞こえた英語は英語の発音じゃありません
聞こえてくる英語の音は実際の発音とは違います。
そのため『聞こえてきた』英語をそのまま発音すると、実際に発音された音とは違うように発音してしまうことになります。
その理由を以下に説明します。
英語初心者が聞こえてきた英語が実際の発音と違う理由
簡単に説明すると、
まだ英語が話せない状態で聞こえてきた英語の発音は、日本語の発音として認識されるので、そのまま真似しないほうがよい
ということです。
なぜネイティブが話した本物の英語が日本語の発音として聞こえてしまうのかというと、脳の仕様です。
それについて説明します。
人は生まれてきて約1年くらいまでは、世界の言葉の音をすべて聞き分けることができています。
それは日本人の子どもも同じです。
日本人が苦手とするLとRの聞き分けもできています。
しかしそのころをすぎると、だんだんと脳がその子どもにとって一番必要な言葉の音に焦点を合わせるようになっていきます。
それが一般的に母語と呼ばれている言葉の発音です。
そうしてそのような発音の取捨選択が行われたあとは、
母語で使われる音を通じて世界の発音の音を理解する
ようになります。
つまり、外国語の音は自動的に日本語の音に変換されて聞こえるようになってしまうのです。
その結果、例えばLもRの音も違いなく『ら行』の音で間に合わせるということが行われるようになります。
その状態で『聞こえている』と思っている英語の音を真似しても、すでにその音は日本語の音化しているので真似しきれていません。
また、例えば自分の発音を録音して比べてみても、オリジナルの発音も自分の発音も日本語の音を通して聞こえているのでチェックの役に立つかは疑わしいものがあります。
じゃあどうすればいいのでしょう?
聞こえてきた英語を真似できるように、聴音を学び確認してもらいましょう
実は僕も随分前にスピーキングやリスニングの練習をし始めたときにその間違いを犯していた口です。
日本語の発音にチューニングされた脳のことなど知らず、『自分にはこう聞こえている英語の発音』を真似していました。
そして当然のことながらその発音は通じませんでした(泣)
結局その後僕が試して効果があったのは、
- 調音の学習と練習
- プロソディの学習と練習
- 英語ネイティブと話す
の3つでした。
調音とプロソディを合わせて発音です(興味があるかたは【英語の発音を上手にできる:『調音』と『プロソディ』を知って発音力アップを目指しましょう】をお読みください)。
聞こえてきた英語の音は、調音にあたります。
どうやったら英語の音が出せるのか、ということです。
具体的には僕がした勉強方法は、
- 知識として調音箇所、調音方法と発音記号を軽く頭に入れる(おすすめサイト:東京外国語大学)
- 実際に英語の発音を練習してみる(おすすめサイト:BBC Learning English(ページ下部から上に勉強していく))
- 1や2で学んだことを思い返しつつ、短編の映画やドラマでシャドーイングを2週間くらいしてプロソディを身につける
- ネイティブと話して調音を調整していく
というものでした。
特に最後の4がとても重要です。
なぜなら、非ネイティブの発音の合否を判断するのはネイティブしかできないからです。
1~3までは1人でできるのですが、4のネイティブと話して調音を調整していくというのは他人を必要とするので、相手が見つかるまで大変かもしれません。
身近にネイティブの知り合いがいない場合は、僕も使っているHelloTalkのような言語学習者交流アプリやDMM英会話のようなオンラインレッスンが使えます。
調音の正解を知ってから『聞こえてきた英語』を真似して英語力を伸ばしましょう
脳は使わない情報は切り捨てて、いつも使う情報で世界も発音も認識していくようになります。
そのため、僕ら日本人が使わない英語が聞こえてきても、それが『生の英語の音』ではなく『日本語の音に変換された英語の音』だったり。
そのような変換された英語を真似ても英会話の向上には足りないものがたくさんあります。
そうではなく、しっかりと明確な知識と練習を重ね英語力の向上に努めましょう。
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