【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・71 (特殊な対象行為文の動詞)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

おさらい

 

 

過去4回に渡り、

 

  • 半過去(継続した過去・習慣)
  • 過去(一発で終わる)
  • 未来(可能性や計画)
  • 進行(しているところ)

 

について書いてきました。

 

  • Je regardais la télévision.(私はテレビを見ていました)
  • J’ai regardé la télévision.(私はテレビを見ました)
  • Je suis venu en France.(私はフランスへ来ました)
  • Je regarderai la télévision.(私はテレビを見る予定です)
  • Je suis en train de regarder la télévision. (私はテレビを見ているところです)

 

これプラス、以前書いた近接過去(したところです)、近接未来(するところです)

 

  • Je viens de regarder la télévision.(私はテレビを見たところだ)
  • Je vais regarder la télévision.(私はテレビを見るところです)

 

を合わせれば、単文で表せる時間の表現は大体OKです。

 

対象行為文もいよいよ大詰め。

今回はちょっと特殊な対象行為文です。

 

 

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君を思う

 

 

去年の後半、小学校来の僕の友人が死にました。

正直、まだ『亡くなった』と丁寧に言えるほど落ち着きはありません。

こちらの大学のクラスメイトも年末に父親を亡くしましたが、彼の落ち込み具合もかなり激しいです。

僕の友人はサーファーでもあったので、現在ニースに住んでいる僕は、波を見るたびに彼を思ってしまいます。

父親を亡くしたクラスメイトも、よくビーチで遠い異国の国と電話していたので、砂浜へ降り立つたびに何かを考えてしまうそうです。

 

このように日本語では『人を思う』ということができます。

その他にも、『君を信じる』『彼女を夢で見る』などと助詞『を』を使ってこれらのことを言うことができますが、この助詞『を』っておそらく『空間』の『を』と似たものだと考えます。

 

  • 右を見る。

 

『を』ですね。

右というものは、具体的に存在しない空間

誰かや何かを思ったり、信じたり、夢に見たりする場合も同じではないでしょうか。

 

 

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フランス語では?

 

 

フランス語でもそうなんです。

 

  • 誰かや何かを思う penser à
  • 誰かや何かを信じる croire en
  • 誰かや何かを夢の中で見る rêver de

 

  • Je pense à mon chat. (私は私の猫のことを思う)

 

これらは前置詞なので、後ろに人称代名詞が来る場合は、強勢形というものを使わなければなりません。

強勢形というのは、存在文や単独行為文の回でもやりましたが、

 

  • C’est chez moi. (それはわたしのうちで)
  • Je vais chez toi.(君の家に行きます)

 

のmoiとかtoiとことです。

ちなみに、日本語の助詞を伴わない『僕、君、彼…』という抽象的な代名詞の扱いと意味が一致していたりします。

 

代名詞強勢形

  • moi 私
  • toi 君
  • lui 彼
  • elle 彼女
  • nous 私たち
  • vous あなた方・あなた
  • eux 彼ら
  • elles 彼女ら

 

というわけで、代名詞強勢形を使い、

 

  • Je pense à toi.(君を思う)
  • J’ai rêvé d’elle.(彼女を夢の中で見た)

 

となります。

たいていの場合、ちょっと気になる女の子を夢の中で見ると恋の予感のお知らせフラグですね。

というか、日本語では英語のdreamやrêverのように、1つの言葉で夢を見ると言えないのが興味深いです。

 

  • Je te pense.

 

とかそういう形にはならないので要注意です。

 

それはともかく、問題はcroire。

不規則動詞です。

 

  • CROIRE
    Je crois
  • Tu crois
  • Il croit
  • Nous croyons
  • Vous croyez
  • Ils croient

(過去分詞はcru)

 

  • Je crois en lui. (私は彼を信じている)

 

 

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まとめ

 

日本語では助詞『を』がつくこともある、思う、信じる、夢を見る。

フランス語では前置詞が付く。

  • penser à
  • croire en
  • rêver de

前置詞の後は代名詞の強勢形。

 

問題

次のフランス語を日本語で考えてみましょう。

1:君は彼女を思う。

2:太郎は次郎を思った。

3:彼女は君を夢に見た。

4:僕たちは彼らを信じている。

5:僕たちは彼らを信じていた。

 

解答例

1 : Tu penses à elle.

2 : Taro a pensé à Jiro.

3 : Elle a rêvé de toi.

4 : Nous croyons en eux.

5 :Nous croyions en eux.

 

いかがだったでしょうか。

対象行為文は今回で最終回です。

おつかれさまでした!