【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・44 (単独行為文。移動行為文+するところです)】

全然ちがうように思えるフランス語と日本語。

実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?

 

 

おさらい

 

フランス語の単独行為文について記事を書いてきました。

学んできた動詞は、

 

  • 旅行する  voyager
  • 寝る dormir
  • 起きる      se lever
  • 行く aller
  • 来る venir

 

不規則動詞とかseの変化とかいろいろありました。

全て行為する人以外の要素がいらない動詞です(焼き肉を食べる、のように肉をつまんだり噛んだり飲みこんだり他の要素である肉を好き勝手しない)。

 

付け加える情報として、

 

行為場所

  • à (で・を:男性名詞の国。町
  • en (で・を:女性名詞の国)

Je voyage en France.(フランスを旅行します)

 

移動場所

  • à へ
  • en へ(女性名詞の国)
  • chez 宅へ、職業店へ
  • de から

Je vais chez toi.(君の家に行きます)

 

便利な場所表現

  • ici ここ
  • là-bas そこ

Je voyage là-bas.(そこを旅行します)

 

移動方法

  • à で(座席ない)
  • en で(座席確保できる)

Je vais au Japon en avion.(日本へ飛行機で行きます)

 

共同行為者

  • avec と
  • tout seul (ほかの人がいないとき)

Je vais en France avec un ami.(フランスへ友達と行きます)

 

時間

何もつかない

  • 今     maintenant
  • あとで      plus tard
  • 今日 aujourd’hui
  • 明日 demain
  • 昨日 hier
  • ~曜日に lundi

(ただし曜日はleを付けると、毎曜日になる)

  • すでに déjà
  • まだ encore

 

前置詞が付く

  • ~月に      en X, au mois de X
  • 午前 dans la matinée
  • 午後 dans l’après-midi
  • 季節 au printemps, en X
  • 夜に dans la nuit
  • 正午に      à midi
  • ~後に dans XX
  • ~前に il y a XX

 

形容詞的なものがつく

  • あとで      plus tard
  • 毎日 tout les jours
  • 毎週 chaque semaine
  • 今週 cette semaine
  • 来週 la semaine prochaine
  • 先週 la semaine dernière
  • 毎月 chaque mois
  • 今月 ce mois
  • 来月 le mois prochain
  • 先月 le mois dernier
  • 毎年 chaque année
  • 今年 cette annés
  • 来年 l’année prochaine
  • 去年 l’année dernière
  • 朝     le matin
  • 今朝 ce matin
  • 今晩 ce soir
  • すぐに tout de suite

Je vais en France au mois de mars.(3月にフランスへ行きます)

 

などがありました(時間表現が大変です)。

そして日本語では現在と未来が同じ動詞で表せるけれど、フランス語では違うというのもありました。

 

毎朝会社へ行きます

来年から大学へ行きます

 

 

いつ行くの?今でしょ!

 

というわけで、未来を語りましょう。

といっても、ドラえもんのいる22世紀のことではありません。

 

田中君、この書類はもうできたのかね。

すみません、今やるところです!

 

と言う時の未来です。

今と言っても今じゃないし、かといってそんな後でもない。

そんなことを主張したいときに頭の中にある未来のことです。

日本語の場合は副詞が頼りだったりします。

 

すぐ行きます。

します。

もう寝ます。

 

どれもこの台詞を言ってからする行為について話しています。

 

他にも、

 

もう行くところです。

するところです。

もう寝るところです。

 

などと強調もできます。

そしてどれも一週間後や3年後の話はしていない

すぐ、といっても翌日やる人もいますが……その辺は人間の時間の観念のいい加減なところですね。

 

 

フランス語ではどうなの?

 

フランス語でも同じように遠くない未来について語ることがあります。

それがaller+動詞の原形

 

  • Je vais dormir maintnant. (今寝るところです)

 

allerの活用はもう大丈夫でしょうか。

  • Je vais
  • Tu vas
  • Il va
  • Nous allons
  • Vous allez
  • Ils vont

 

山本リンダのウララ~に合わせて、ヴェヴァヴァヴェヴァヴァアロンアレヴォン♪でした。

 

この隣に動詞の原形(フランス語の文法書には不定詞などと書かれています)を置くだけで近しい未来の意思を表せてしまうのです。

このような未来のことを、フランス語の文法用語では『近接未来』などと読んでいます。

 

 

 

 

まとめ

 

今でもないし遠い未来でもない近い未来の観念がある。

フランス語ではaller+動詞の原形で表す。

専門用語では近接未来と呼ぶ。

 

問題

次の日本語をフランス語で考えてみましょう。

1:私はもう寝るところです。

2:彼女はすぐに来ます。

3:我々はもう寝ます。

4:彼らは寝るところです。

5:今行くところ!

 

解答

1 : Je vais dormir.

2 : Elle va venir tout de suite.

3 : Nous allons dormir.

4 : Ils vont voyager.

5 : Je vais venir tout de suite!

 

いかがでしたでしょうか?

5番は、何かしら相手から誘いを受けて、その誘いへ向かう移動なので『話題視点のvenir(日本語では『行く』という)』でした。

そんなのありましたっけ、という人はこちらへ

 

いつまでゲームしてるの?宿題は!?

もうっ、今するところだったのに!!

 

などというお決まりパターンがありますが、実際に経験した人はどのくらいいるのでしょうか?

気になるところです。

ネイティブ講師とフランス語会話を練習するなら
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中)