【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・45 (単独行為文。移動行為文+したところ)】

全然ちがうように思えるフランス語と日本語。

実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?

 

おさらい

 

フランス語の単独行為文について記事を書いてきました。

学んできた動詞は、

 

  • 旅行する  voyager
  • 寝る dormir
  • 起きる      se lever
  • 行く aller
  • 来る venir

 

不規則動詞とかseの変化とかいろいろありました。

全て行為する人以外の要素がいらない動詞です(焼き肉を食べる、のように肉をつまんだり噛んだり飲みこんだり他の要素である肉を好き勝手しない)。

 

付け加える情報として、

 

行為場所

à (で・を:男性名詞の国。町)

en (で・を:女性名詞の国)

  • Je voyage en France.(フランスを旅行します)

 

移動場所

à へ

en へ(女性名詞の国)

chez 宅へ、職業店へ

de から

  • Je vais chez toi.(君の家に行きます)

 

不特定な場所

ici ここ

là-bas そこ

  • Je vais là-bas. (そこへ行きます)

 

移動方法

à で(座席ない)

en で(座席確保できる)

  • Je vais au Japon en avion.(日本へ飛行機で行きます)

 

共同行為者

avec と

tout seul (ほかの人がいないとき)

  • Je vais en France avec un ami.(フランスへ友達と行きます)

 

時間

何もつかない

今     maintenant

あとで      plus tard

今日 aujourd’hui

明日 demain

昨日 hier

~曜日に lundi

(ただし曜日はleを付けると、毎曜日になる)

すでに déjà
まだ encore

 

前置詞が付く

~月に      en X, au mois de X

午前 dans la matinée

午後 dans l’après-midi

季節 au printemps, en X

夜に dans la nuit

正午に      à midi

~後に dans XX

~前に il y a XX

 

形容詞的なものがつく

あとで      plus tard

毎日 tout les jours

毎週 chaque semaine

今週 cette semaine

来週 la semaine prochaine

先週 la semaine dernière

毎月 chaque mois

今月 ce mois

来月 le mois prochain

先月 le mois dernier

毎年 chaque année

今年 cette annés

来年 l’année prochaine

去年 l’année dernière

朝     le matin

今朝 ce matin

今晩 ce soir

すぐに tout de suite

 

などがありました(時間表現が大変です)。

そして日本語では現在と未来が同じ動詞で表せるけれど、フランス語では違うというのもありました(今行きます、来年行きます)

 

それをもとに、前回は近接未来というものについて書きました

まさに今!これから!何かをする!五年後とかじゃないよ!という気持ちの表明です。

aller + 動詞の原形で、

 

  • Il va dormir maintenant.(彼は今寝るところです)

 

となります。

そうすると今度は過去のことを言いたくなりませんか?

 

 

まさに!いま!したところ!

 

僕は子どもがいないのですが、年齢的に同年代の友人たちの多くは結婚や子どもがいます。

と言っても、世界をフラフラしている彼らの子どもは見たことないのですが、自分の子どもというのは可愛いものだそうです。

そんな産まれたばかりの赤ちゃんは起きているとお世話が大変だそうで、かといって寝てしまっても動いていないから寝息を聞くまでは心配だそうで、そんなときに親が言う決まり文句が、

 

今寝たところ。

 

ではないでしょうか。

慌ただしかった赤ん坊タイムが終わり、ゆったりタイムが戻ってきた。

しかし我が子は可愛いなとついさっきまで携帯で撮った写真を見てしまう。

そんなことがあると英語の勉強のために聞いているバイリンガルニュースというネットラジオで言ってました。

そんな一服前、赤ちゃんが寝てしまうのを見届けた、その一瞬

そのような場面を切り取ったのが、日本語では過去形+ところ、で言い表します。

え?

産まれたばかり、ってさっき書いたよね?

ばかりも意味同じじゃね?

意味同じですよ。

でも言葉には気持ちが入っています。

捉え方の違いというかそういったものです。

例えば音楽という言葉。

色々な音が0・何秒ごとに発生して何分後かに終わる。

そんな、『ある特定の時間に順番に起きた音を経験した』のをとして『音楽』と呼んでいる。

そんな感じで、実は『~したところ』というのは何かが終わったという瞬間の時間を塊で見たときに使われます。

『~したばかり』というのは塊ではない。

その違いです。

時間の話はおもしろくまだたくさん書けそうですが、ひとまずここまでに。

 

 

フランス語では?

 

フランス語でもまさに!今!何か起きた!というのを表したい気持ちが表れている表現があります。

それが、

 

venir de +動詞の原形

 

  • Il vient de dormir maintenant. (彼、今寝たところ)

 

この彼は赤ちゃんのことです。

彼氏とか夫にすると別の意味が見えてきそうですね!

言葉のおもしろいところです。

venirの活用は、

 

  • Je viens
  • Tu viens
  • Il vient
  • Nous venons
  • Vous venez
  • Ils viennent

 

allerと同じく山本リンダの『ウララ~』のメロディで、ヴィヤンヴィヤンヴィヤン、ヴィヤンヴィヤンヴィヤン、ヴノンヴネヴィヤン♪と覚えましょう。

 

 

まとめ

 

まさに!今!何かしたところ!を表すフランス語は、

 

  • venir de + 動詞の原形

 

問題

つぎの日本語をフランス語で考えましょう。

1:彼女は寝たところです。

2:彼らは寝たところです。

3:私は起きたところです。

4:彼女は起きたところです。

5:太郎と次郎は起きたところです。

 

答え

1 : Elle vient de dormir.

2 : Ils viennent de dormir.

3 : Je viens de me lever.

4 : Elle vient de se lever.

5 : Taro et Jiro viennent de se lever.

 

いかがだったでしょうか?

seのつく動詞はseだけは人称に関連して変化しますが動詞は原形のままなところを要チェックです。

ちなみに今回のような表現をフランス語の文法用語では近接過去と呼ぶそうです。

それではまた次回。

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