【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・69 (単純未来形について)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

 

おさらい

 

前回の記事は複合過去というものでした。

複合過去は一回こっきりの過去のイメージを伝える過去です。

 

今朝、9時に起きた!
(Je me suis levé à 9 heures.)

何も食べなかった

(Je n’ai rien mangé)

 

のような過去です。

複合過去という名前は、複合過去を作る時に、

 

avoir +過去分詞

être+過去分詞

 

二つのものが合体しているから複合と呼ばれているだけです。

複合じゃないのもあるの?

あります。

単純過去というものです。

しかし普段は使わず、歴史上の過去を語る時などに使われるので、基本の『き』では扱いません。

混乱するだけですから。

それとは反対に単純未来というものもあります。

これが今回のテーマです。

 

 

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日本語には未来がない?

 

 

以前寮に住んでいたとき、日本人の女性がランゲージエクスチェンジという日本語を習いたいフランス人と実際に会って勉強し合うみたいなのに参加したときに、フランス人から言われた、と言って来ました。

なんのこっちゃと思って話を聞いていると、要は日本語にはフランス語のように未来形がないから未来が語れない、というジョークのようでした。

 

毎日会社へ行きます

あした病院へ行きます

来年アフリカへ行きます

 

……確かに動詞の形は変わりません。

しかし、ちょっと待ってくれと思いませんか。

そもそも未来は存在しているのか。

例えば、

 

  • 僕は今朝7時半に起きました。(過去)
  • そして今現在この記事を書いています。(現在)

 

しかし、あしたの朝起きるのでしょうか?

わかりません。

もしかしたら今日の午後事故に遭ってお陀仏という可能性もあります。

過去と現在は経験しているからわかるけれど、未来は可能性とか想像とか計画の類でしかありません。

なので過去や現在と同じような考えで未来を語ることができないから日本語にはあえて未来形のようなものが存在せず、未来のことを想像しているのは現在だということで現在形を使っているのかもしれません。

 

 

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フランス語では?

 

 

実はフランス語にもそのような意識は存在します。

存在文の記事で例文として書いた、

 

  • Il y a un feu d’artifice ce soir.(今晩花火がある)

 

この文は現在形だけれども、今じゃなくて今晩という未来の話をしています。

これは、今晩花火があるのは確実(あたりまえ)だ(どこかで見たし、なんなら毎年この日にやってるし、etc)というようなイメージを伝えています。

それとは違い、確実じゃない、という時に使われるのが単純未来形と呼ばれる動詞の形です。

予定だったり、きっとというイメージだったり、不確かなときです。

ちなみに繰り返しになりますが単純なのは未来ではなく、形のことです。

動詞1つの形を変えるだけ、ということで単純未来形と呼ばれているようです。

 

作り方

 

動詞の原形に-ai, -as, -a, -ons, -ez, -ontの語尾を付けます。

最初の3つと最後の1つはavoirの活用と同じですね。

ただし、reで終わる動詞(prendreとか)は最後のeを取り外してから語尾をつけます。

 

MANGER

  • Je mangerai
  • Tu mangeras
  • Il mangera
  • Nous mangerons
  • Vous mangerez
  • Ils mangeront

 

  • Je mangerai du la viande ce soir. (わたしは今晩魚を食べる予定です)

 

DORMIR

  • Je dormirai
  • Tu dormiras
  • Il dormira
  • Nous dormirons
  • Vous dormirez
  • Ils dormiront

 

  • Il ne dormira pas ce soir. (彼は今晩寝ないだろう)

 

PRENDRE

  • Je prendrai
  • Tu prendras
  • Il prendra
  • Nous prendrons
  • Vous prendrez
  • Ils prendront

 

  • Ils ne prendront pas ce sac. (彼らはこのバッグを取らないだろう)

 

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例外

 

 

これまで紹介してきた動詞。

 

  1. である être
  2. 旅行する  voyager
  3. 寝る dormir
  4. 起きる      se lever
  5. 行く aller
  6. 来る venir
  7. 歩く marcher
  8. 散歩する  se promener
  9. (必要経費・時間)かかる       Il faut
  10. 値段がする       coûter
  11. 見る regarder
  12. 向く se tourner
  13. 食べる      manger
  14. 飲む boire
  15. する faire
  16. 書く écrire
  17. 買う acheter
  18. 取る prendre
  19. 持つ avoir
  20. 好む aimer
  21. 会う voir
  22. 知っている       connaître
  23. よく知っている        savoir
  24. 欲しい      vouloir

 

このうち、以下の8つが例外になります。

右のものが単純未来形の頭の部分になるので、この後ろに-ai, -as, -a, -ons, -ez, -ontを付けましょう。

  1. Être→ser
  2. Aller→ir
  3. Venir→viendr
  4. Avoir→aur
  5. Faire→fer
  6. Voir→verr
  7. Vouloir→voudr
  8. Savoir→saur

 

  • Je verrai Jiro demain. (明日次郎に会う予定です)

 

 

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あれ(aller)とは何が違うの?

 

 

以前の記事で紹介した近接未来。

 

aller + 動詞の原形

  • Je vais voir Jiro. (次郎に会いに行くところです)

 

これはある行為の直前のイメージです。

まさにいま何かする!とうイメージです。

 

 

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まとめ

 

未来は可能性や計画、予定といった存在。

  • 日本語と同じように、現在形で表せる未来のイメージもフランス語にはある(確実性・当然のイメージ)
  • そうでない場合は単純未来形を使う。
  • 単純なのは未来ではなく、動詞の形である。

 

問題

次の日本語をフランス語で考えてみましょう。

1:あした私はお酒を飲む予定です。

2:彼女は2月にフランスを旅行するはずです。

3:今晩お祭りがあるらしい。

4:太郎と次郎はビーチへ行くらしい。

5:今週の日曜日サッカーをします。

 

解答例

1 : Je boirai du sake demain.

2 : Elle voyagera en France en février.

3 : Il y aura une fête ce soir.

4 : Taro et Jiro iront à la plage.

5 : Je ferai du foot ce dimanch.

 

いかがだったでしょうか。

未来は存在しない。

可能性であり計画であり想像である。

日本語以外では確か中国語も動詞の現在形で『未来』を表せたはずです。

未来形があるから未来が存在すると思ってしまいがち…なのが件のフランス人なのかもしれません…が。

興味深いですね!