【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・55 (対象行為文+頻度)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

 

おさらい

 

前回の記事では道具の情報を付け加えることについて書きました。

日本語では助詞『で』ですべて表現できるところを、フランス語ではそうではない。

 

道具

avec

箸     la baguette

フォーク  la fourchette

ナイフ      le couteau

スプーン  la cuiller

ペン le stylo

鉛筆 le crayon

現金 une argent liquide

 

sur

パソコン  un ordinateur

 

par

クレジットカード     la carte de crédit

 

というのが前回の記事で紹介した道具たちです。

そして新しい動詞2つを追加し、対象行為文として使ってきた動詞は現在、

 

  1. 食べる      manger
  2. 飲む boire
  3. する faire
  4. 書く écrire
  5. 買う acheter

 

道具の情報を組み合わせると、

 

  • J’écris une lettre avec un stylo.(私は手紙をペンで書く)
  • J’achète un poisson par carte de crédit.(私は魚一匹をクレカで購入する)

 

などといった具合になります。

クレジットカードを使う場合は冠詞が要らないのでした。

 

そして今回紹介したいのは頻度です。

 

 

頻度って?

 

フランスで生活する人ほぼ全員が体験することが、おそらく体重の増加だと思います。

ちょっと油断するとどんどんと体重計のメモリに追加されていく数値。

僕は2年で10キロ増えました。

日本で生活しているときとそんなに食習慣は変わってはないと思うのですが…。

日本にいたときもよくチョコを食べていたし。

あ、でも、フランスへ来てから米を食べるようになりました。

週に2、3回は食べています。

長米が安いのですよ。

 

のような頻度を表す表現が日本語にはあります。

いつも、よく、時々といった変化を加えられない言葉。

週1回、週3回と変化できる言葉で分かれます。

 

 

フランス語では?

 

フランス語でも頻度を表す表現はあります。

多岐に渡るのですが今回はこの7つを。

 

  • いつも      toujours
  • よく souvent
  • たまに      de temps en temps
  • 1年に一度       une fois par an
  • 週に一回  une foris par semaine
  • あまり~ない    pas souvent
  • まったく~ない        ne jamais

 

  • J’achète toujours ce riz. (わたしはいつもこの米を買います)
  • Je mange du viande 3 fois par semaine. (一週間に3度肉を食べます)

 

もちろん週5なら5foisになります。

ここで気を付けたいのが否定表現のところです。

こういった言葉の置かれる位置は動詞の直後が多いのですが、3 fois par semaineのように長い言葉(3つ以上)の場合はもうすこし下げられることもあります。

時間表現で習ったchaque annéeなども頻度表現として使えます。

 

 

deう”し”て”わ”た”く”し”を”否定す”る”の”?

 

などとワンピースのキャラ真似をする意味はあまりないのですが、対象行為を否定する際は、存在文il y a の否定のようにdeが必要になることがあります。

 

  • Je ne mange pas de riz. (僕は米なんて食べない)

 

これと同じで、絶対拒否の頻度表現

 

まったく~ない        ne jamais

 

deが必要となります。

 

  • Je ne mange jamais de riz. (僕は決して米を食べない)

 

jamaisを使った文とdeだけの文の違いは、jamaisのほうが意志が強いということです。

もちろんある特定の対象の否定を対象行為文で否定するときはdeは使いません

 

  • Je ne mange pas ce riz. (僕はこの米は食べない)

 

つまるところ、deが付く否定は論理的に考えて0となる否定のときに使われています。

 

  • Je ne bois pas de vin. (私はワインを飲みません)
  • Il n’y a pas de riz. (米がない)

 

 

まとめ

  • フランスの頻度表現は日本語のように多岐に渡る。
  • 今回紹介した表現は、
  • いつも      toujours
  • よく souvent
  • たまに      de temps en temps
  • 1年に一度       une fois par an
  • 週に一回  une foris par semaine
  • あまり~ない    pas souvent
  • まったく~ない        ne jamais

否定形のdeは論理的に0の否定のときに現れる。

 

問題

次のフランス語を日本語で考えてみましょう。

1:僕はいつもあのスーパーで買い物をする。

2:君はたまに魚を食べる。

3:彼は週に一度一本のビールを飲む。

4:私たちはあまり肉を食べない。

5:彼女たちはまったくもって肉を食べない。

 

解答例

1 : Je fais souvent les courses à ce supermarché.

2 : Il mange la poisson de temps en temps.

3 : Il bois une bouteille de bièrre une fois par semaine.

4 : Nous ne mangeons pas souvent la viande.

5 : Elles ne mangent jamais de viande.

 

いかがだったでしょうか?

肉をまったく食べないといえば、ベジタリアンに加え最近はフランスでもビーガンというのが流行っています。

僕の歴代ルームメイトにもビーガンがいました。

僕は菜食主義者でもないのですが、35を超えたあたりから肉をたくさん食べるのがつらくなってきました。

ソーセージ2本できつい。

 

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