【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・14 (名詞の男女の見分け方)

日本語とフランス語が似ていれば、いやせめて頭の中だけでも似ていれば……フランス語を学ぶことも簡単……?

 

 

男女って言われてもただの名詞じゃん……

 

前回前々回前々回の記事やさらに以前の記事において、

 

  • フランス語の名詞は性・数が大事
  • なぜならそのせいで冠詞や所有形容詞やなんなら動詞まで形が変わってしまうから

 

などと紹介してきました。

でも男女の区別ってどうつけるの?

日本語にはそんなのが無いから無理ゲー!

と思いたいところなのですが、無いとも言い切れません。

例えば、

 

「上様のおな~り~」

 

などと時代劇で言ったりしますが、これを、

 

「日本語教師のおな~り~」

 

などと言ったらおかしいなと思うのではないでしょうか。

日本語教師として働いていた僕も、そんなこと言われたらいろんな意味で困ってしまったことでしょう。

 

「社長がお越しになった」

「シンジがお越しになった」

 

これも変です。

日本語は性・数にはセンシティブではないけれど、名詞の地位には敏感ですね。

フランス語なら、社長が来ようが真司が来ようが、同じ動詞を使えますから。

また、

 

いろんな人がいるもんだ。

 

などと言ったとき、想像するのは複数の人間ではないでしょうか?

 

いろんな人たちがいるもんだ。

 

とも言えるし。

似た意味にもなりうる、

 

おかしな人がいるもんだ。

 

の場合は1人の人間を想像するかと思います。

「いろんな」というのが複数の対象を意図した言葉だからです。

言葉上には現れていないけれど、頭の中では日本人も数の一致をしているのではないでしょうか。

 

 

で、フランス語の名詞の男女の区別は?

 

名詞の性別の区別の仕方は大きく分けて3つあります。

 

  1. そのままの性別
  2. 言葉の形から
  3. 例外

 

区別の仕方その1はそのままの性別

たとえば、

 

père(父) homme(男)

mère(母) femme(女)

 

と言った言葉自体に男女の性別の区別がなされているものです。

 

区別の仕方その2は言葉の形から。

 

1 :言葉の最後がeかionで終わる時はほぼ女性名詞。特に、-té, -tion(-sion), -ance (-ence), -ette (-esse), -ure, -ode (-ade, -ude), -aille。

socié(社会), situation (状況), connaisance(知識), bicyclette(自転車), culture(文化), méthode(方法), bataille(戦い)……

 

2 : -eで終わるけれど、-age、-aire、-é、-scope, -phone,-ismeで終わるのは男性名詞。

garage(車庫), salaire(給料), dé(サイコロ), caméscope(ビデオカメラ), téléphone(電話), christianisme(キリスト教)…

 

3 : -ment, -eau, -a (-i, -u, -o), -al(-ail, -euil)は男性名詞。

gouvernement(政府), bureau(事務所), panorama(パノラマ), cheval(馬)…

 

区別の仕方その3の例外というのはそのままの意味です。上記のルールにとらわれないやっかいな単語たちです。

 

1:-eで終わるのに男性名詞。

axe(軸), chapitre(章), rêve(夢)……

 

2:-eurで終わるけど女性名詞

douleur(痛み), vapeur(蒸気), odeur(におい)……

 

区別の仕方1と2は初めにしっかり覚えておけば大丈夫です。

区別の仕方3は、個別に覚えていくしかないので、いずれにせよ新しい言葉に出会ったときは辞書で性別をしっかり確認しておきましょう。

 

 

まとめ

 

名詞の性別の区別は大別して3つ。

  1. そのままの性別
  2. 言葉の形から
  3. 例外

 

言葉の形は、

1 :言葉の最後がeかionで終わる時はほぼ女性名詞。特に、-té, -tion(-sion), -ance (-ence), -ette (-esse), -ure, -ode (-ade, -ude), -aille。

 

2 : -eで終わるけれど、-age、-aire、-é、-scope, -phone,-ismeで終わるのは男性名詞。

 

3:-ment, -eau, -a (-i, -u, -o), -al(-ail, -euil)は男性名詞。

 

それ以外は辞書で確認!

 

問題

次のフランス語の単語の性別を考えましょう。

1 : travail (仕事)

2 : réalité (現実)

3 : couteau (ナイフ)

4 : politesse(礼儀)

5 : symbole (シンボル)

答え

1 : travail (仕事)→男

2 : réalité (現実)→女

3 : couteau (ナイフ)→男

4 : politesse(礼儀)→女

5 : symbole (シンボル)→男

 

いかがでしたでしょうか。

特に意地悪問題の5番。

区別の仕方を覚えたぜ!

などと思っているときに現れる落とし穴は多いです。

新しい単語を見つけて調べた時は、性別もしっかり確認しましょう。