【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・25 (疑問詞とお手軽オープンクエスチョン)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
オープンクエスチョンを作りたい
第20回で質問のタイプについて書きました。
- 閉じた質問 (Yes・Noクエスチョン)
- 開いた質問 (Yes・No以上)
この2つ目、開いた質問のことをオープンクエスチョンといいます。
閉じた質問だけだと、会話が単調になります。
はい、いいえ、はい、いいえ。
それとは違い、
何食べたの?すき焼き。誰と?友だちと。どこのお店?新宿の赤べコ。
といったふうに、いろいろな答えを引き出すのがオープンクエスチョンです。
なのでオープンクエスチョンも積極的に取り入れて行きましょう!
そしてそんなオープンクエスチョンを作るためには、質問の言葉というものが必要になってきます。
- だれ
- どこ
- いつ
- なんで
- どうして
- どうやって
- いくら
- どれ
- だれの
……などです。
この言葉が入っていると、正解・不正解であるYes・Noを使った返答はできません。
こういう言葉のことを疑問詞と読んでいます。
もちろん上記の疑問詞以外にも、
何グラム
何キログラム
何トン
…などと、様々な疑問詞が詳細を確かめるときの言葉として内包されています(全部、どのくらい、とも言い換えられるため)。
どのくらい(何キロ、何メートル、何グラム、何トン……)
それはフランス語でも同じです。
- だれ qui
- どこ où
- なに quel (quoi)
- いつ quand
- どうして pourquoi
- どうやって(どんな風に) comment
- いくら combien
- どれ lequel
- だれの à qui
『なに』を表すquelがquoiという形があるのが気になりませんか。
これは日本語でも『何』が「なに」と読まれたり「なん」と読まれたりするのに似ていますね。
ひとまず今回は、
- 文末のquelはquoi
と覚えておきましょう。
しかし、実はそれ以上にクセのあるのがquel。
いつものアレで、性や数で曲用(形が変わる)するのです!
男性
- 単quel
- 複quels
女性
- 単quelle
- 複quelles
そして隠していましたが、『どれ』を表すlequelも曲用してしまうのです!
……がちょっと一見複雑なので先に説明を。
lequelのleは実は定冠詞(le, la, les)。
lequelのquelは……つい今学んだquel。
このふたつを組み合わせると、
男性
- 単lequel
- 複lesquels
女性
- 単laquelle
- 複lesquelles
となります。
お手軽に作れるオープンクエスチョン
第11回で書いた指示代名詞を使った繋辞文C’est_.
実はこれを使うだけでお手軽3秒オープンクエスチョンができてしまいます。
- C’est qui? (これは誰ですか)
- C’est où? (これはどこですか)
- C’est quoi? (これは何ですか)
- C’est quand?(これはいつですか)
- C’est pourquoi? (これはどうしてですか)
- C’est comment? (これはどんな風にですか)
- C’est combien? (これはいくらですか)
- C’est lequel? (これはどれですか)
- C’est à qui? (これはだれのですか)
第11回でも書いたとおり、フランス語では、『これ、それ、あれ』の違いはありません。
なので一応『これ』を使って訳を書きましたが、実際には、
- C’est quoi? (それは何ですか)
というのも可能です。
そしてlequelは、疑問詞を使って話題にしたいものの性数で変わります。
例えば、
この10個のチョコレートのうち、わさびが入っているのがいくつかあります。
C’est lesquels(それはどれでしょう)?
いくつか、と複数の事柄についての質問をしたいので、複数形になっています。
まとめ
オープンクエスチョンには疑問詞が必要。
今回でてきた疑問詞は
- だれ qui
- どこ où
- なに quel (quoi)
- いつ quand
- どうして pourquoi
- どうやって comment
- いくら combien
- どれ lequel
- だれの à qui
quelとlequelは性数で変化する。
一番簡単なオープンクエスチョンの作り方は
C’est + 疑問詞?
問題
つぎの日本語の疑問詞をフランス語で何でしょうか。
1:どこ
2:だれ
3:いつ
4:どんな風に
5:どうして
(ヒント:lequel, quoi, comment, à qui, pourquoi, où, quand)
↓
↓
↓
↓
↓
答え
1 : où
2 : qui
3 : quand
4 : comment
5 : pourquoi
いかがだったでしょうか。
実はC’est+疑問詞というのは、フランス語が母国語の幼児が数ある疑問詞の作り方の中でもっとも使う形の疑問文だったりします。
そしてそれに関連した日本語の疑問文が僕の修士論文のテーマだったりもします……。
どういう結果になるかわかりませんが、頑張ります!
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