【フランスの大学・大学院の新しい学費】
フランスの大学や大学院に留学したいけど、いくら費用が必要だろう?
この記事を読むと、
- 非EU圏学生向けの新しいフランスの大学の費用
- 学費以外に変わったもの
についてわかるようになります。
目次
2019年からのフランスの大学の新しい授業料
2019年から、非EU圏の留学生がフランスの大学で勉強する際の学費は、
- 学士課程は1年間2770ユーロ (約36万円)
- 修士・博士課程は1年間3770ユーロ (約49万円)
に値上げされることが決定されました。
この値上げは2018年度までの学費を知っているものにはかなり衝撃的でした。
なぜなら。
2018年度までの学費は1年で、
- 学士 : 184ユーロ (約2万4千円)
- 修士 : 256ユーロ (約3万3千円)
- 博士 : 391ユーロ (約5万円)
だったからです。
学費が今後また上がるのかそれとも下がるのか……。
詳しい情報は留学前にフランス留学手続き公式サイトであるキャンパスフランスをチェックしておきましょう(キャンパスフランスについては【フランスに留学する方法02:フランスに長期留学する際に登録必須なサイトCampus Franceの概略・使い方】をご覧くださいませ)。
非EU圏の学生の大学の学費を値上げした理由
フランス政府の発表によると、値上げを決定した理由は、
- 奨学金の数を増やす(14000)※ただし主に発展途上国出身の学生向け
- 学校設備の充実
のためとのこと。
また、
設備や奨学金を整え、現在約30万人の外国人留学生の数を、2027年までに50万人に増やしたい
という思惑もあるとのことです。
他に変わるものは?
学費以外にも変わるものがあります。
- ビザの申請が簡略化され、オンラインでの申し込みが可能になる
- 必要書類が減る
- 少なくともフランスの修士以上の修了書を持っていれば、自国へ戻った後も居住許可証(titre de séjour)を与えられフランスで職を探すことが可能になる
それでもまだ…安いフランスの大学留学
たしかに10倍以上の値上げがされましたが、それでも日本の大学の学費に比べたらまだまだ安い方です。
ついでに留学人気上位三か国(アメリカ、イギリス、オーストラリア)の大学の学費に比べても安い。
フランスは外国人に人気のある留学先として世界第4位。
しかし、【フランスの生活でイライラやストレスなこと】にも書きましたが、正直大学の設備はあまりよくありません。
- 窓が割れている
- プロジェクターが壊れている
- プロジェクターを映す幕が破れている
- トイレが詰まっている
……などほかにもあります。
学費の値上がりましたが、設備が整えられて勉強がしやすくなるようになるかもしれません。
学費以外の費用については、【(徹底解説)フランス大学・大学院留学の費用はいくら必要か】をご覧くださいませ。
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値上げは今年から実施のようですが、低所得者向けの優遇はまだ何も実施されないのですかね?
こんにちは!
値上げは非ヨーロッパ圏の学生向けなので、フランス人やEU内の学生は料金が変わりません。
わざわざフランスに留学しにくる非ヨーロッパ出身の学生とフランスやEU圏内の低所得者の学生の料金が同じのはおかしいという理由で値上がります。
値上げした分でヨーロッパの低所得者学生の支援をするようなことになっているそうです。
非ヨーロッパ圏の学生の場合は奨学金を狙うしかないのが現状のようです。
発表されたとき、
フランス人学生やEU学生向けの学費はほぼ据え置き価格なので、安いままです。
それ以外の地域の学生への奨学金などは、
http://campusbourses.campusfrance.org/fria/bourse/#/catalog
にまとめられています。
留学生でありかつ低所得者である、というカテゴリーは意識されていないものだと思います。