【フランス長期留学中に全ヨーロッパ国旅行をしたいならシェンゲン協定国から周りましょう】

数年間留学するから時間はたっぷりある。

だからヨーロッパの国ぜんぶ周るのも楽勝でしょ、と思っていませんか?

 

 

フランス長期留学中にヨーロッパ旅行をするならシェンゲン協定国を先に周っておきましょう

 

フランスの長期留学中は滞在許可証を持っていることになります。

滞在許可証が有効な間はシェンゲン協定国に旅行し放題です。

しかしひとたび有効期限が切れれば最低90日はシェンゲン協定国に入れないことになります。

 

実は旅行者としてなら入れるという話もあるが、審査官によるので確実とは言えないとのことです。

 

で、実際僕が空港のパスポートコントールの人に聞いてみた所、90日間は入れない、との返答をもらいました(ギリシア・アテネ空港)。

 

学生ビザでとった滞在許可証の期限が切れたから一度フランスを出て、旅行者としてさらに90日間滞在しようと戻ってくると追い返される危険性があります。

 

 

ヨーロッパにはシェンゲン協定国とそうでない国が存在します

 

シェンゲン協定とはヨーロッパにおける人の行き来の自由化を目指したものです。

日本人的にはよく、

 

  • シェンゲン協定国に入った日から数えて180日の間で90日間は滞在できる
  • 再入国は181日目から数えて90日以降となる

 

と知られています。

ちょっとわかりにくいですね。

 

  • フランスに入国してから90日間旅をした
  • →その後90日間はシェンゲン協定国内に入国できません(入国初日から180日間)
  • →90日待ってもさらに90日(入国初日から270日間)待たなければ再入国できない

 

ということのほうがわかりやすいかもです。

 

そのシェンゲン協定のルールですが、上記のとおりフランス滞在許可証を持っている場合は適応されません。

 

つまり極端な話をすれば、滞在許可証を持っていればイタリアを90日以上旅行して1度フランスに戻って、1週間後にまたイタリアを90日旅行しても問題はありません。

 

要は旅行の行き来に関してはEU市民と同じ扱いになっているわけです。

 

そんなシェンゲン協定国は現在26か国あります(後述)

 

 

フランスの大学の休みについて

 

フランスの大学に長期留学をしているということで書きます。

その場合、

 

  • 1~3年生:年約5カ月の休み
  • 院生1年目:年約5カ月の休み
  • 院生2年目:修士論文の執筆具合に依る

 

という形になります。

一見長いのですが、試験期間やアルバイト復習などに時間をとられるということもあるので注意が必要です。

 

特に院生2年目は気晴らしに1泊2日とかならともかく、長期で旅行はほぼ不可能に近いかと思います。

ほぼ毎月論文の執筆具合について教授と話し合う必要があるからです。

 

そうすると学部生として3年いるならほぼ1年5カ月のバカンスがあります。

しかし院生として留学した場合、思ったよりも短いバカンスしかとれないことに気が付くかと思います。

 

シェンゲン協定国は26か国と書いてしまえば少なくも思えるのですが、実際に旅をしたい都市や町の数は多いのではないでしょうか?

 

そう考えても、留学中にシェンゲン協定国を周るなら計画的にしたほうがコストの面を考えてもよさそうです。

 

 

シェンゲン協定26か国の内訳

 

あいうえお順に並べると、

 

  1. アイスランド
  2. イタリア
  3. エストニア
  4. オーストリア
  5. オランダ
  6. ギリシャ
  7. スイス
  8. スウェーデン
  9. スペイン
  10. スロバキア
  11. スロベニア
  12. チェコ
  13. デンマーク
  14. ドイツ
  15. ノルウェー
  16. ハンガリー
  17. フィンランド
  18. フランス
  19. ベルギー
  20. ポーランド
  21. ポルトガル
  22. マルタ
  23. ラトビア
  24. リトアニア
  25. リヒテンシュタイン
  26. ルクセンブルク

 

になります。

EUであってもアイルランドはシェンゲン協定国じゃなかったりするし、EUじゃないけどスイスがシェンゲン協定国だったりもします。

 

なので、ヨーロッパでありEUでもありながらシェンゲン協定国でない国は後回しにもできます。

つまり、滞在許可証ギリギリまでシェンゲン協定国を周り、有効期限が切れたら非シェンゲン協定国を旅すればよいのです。

 

 

留学は長いようで短いです、ご旅行はご計画的に

 

実はこう書いておきながら僕は結構うっかりしていて、全ヨーロッパを周る前に期限切れになってしまいました。

うっかりというか、いざタイムリミットが迫ってくるまで考えてもなかったのですが(笑)

 

そんな僕のような悲劇を避けるためにも、フランスなどヨーロッパへ長期留学中に旅行がしたいなら、まずはシェンゲン協定国を周ることをおすすめします。

 

ちなみにシェンゲン協定国の現状などについては、

 

EU公式ホームページ(英語)

駐日欧州代表連合部の公式ホームページ(日本語)

 

で時々チェックしておくとよいです。

 

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