【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・83 (引用文demanderを使った間接話法について)】

日本語をおさえてからフランス語を学べば理解度も増すはず。

今回は引用文と疑問文をくっつけたらどうなるのかということについて書いていきます。

 

 

おさらい

 

 

前回の記事では動詞dire(言う)を使って、フランス語でどうやって引用文を書けばよいのかについて書きました。

引用とは誰彼(自分も含む)が言ったこと+どう表現したのかをミックスしたものです。

 

  • 「バカ野郎」と彼は言った。
  • 「バカ野郎」と彼はつぶやいた。

 

「バカ野郎」=言ったこと

言った・つぶやいた=それをどう表現した方法。

 

日本語だと、

 

  • 「バカ野郎」と彼は走った。

 

というような表現が可能なのですが、これは助詞『と』の中になんかしらの言語活動を示すというような意味があるからです。

なのでこの文は、

 

  • 「バカ野郎」と(言って、叫んで、つぶやいて、嘆いて……)彼は走った。

 

と色々な解釈ができます。

 

さてフランス語での引用文の作り方は日本語と同じように2つ。

1:直接話法(: «  .»を使う)

  • Il dit : « Je ne viens pas. »(『私は行きません)と彼は言います。)

※句点はかっこの中に。

 

2:間接話法(queを使う)

  • Il dit qu’il ne vient pas.(彼は行かないと言います)

※誰のことを話題にしているのか要注意(Il dit que je ne vient pas.にしてしまうと、この文を言った人(ここではこれを書いている管理人)が行かないという意味になってしまいます。

 

間接話法はどう表現したのかの部分が過去形になるとややこしいことになるので、別の記事にして書くということも書きました。

 

 

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「なんじゃこりゃ」と彼は言った。

 

 

僕は修士論文で日本人がフランス語を学ぶときに『これは何ですか』という文をどう訳すかについて書いています。

というとQu’est-ce que c’est?ではないのかと言いたくなるのかもしれません。

しかしフランス語にはC’est quoi?という同じ意味を持ったフレーズがあります。

そして日本語は、これなーんだ?、なにこれ?、これ、なんです?、なんでありますか、これは?、これ何なんです?……など多種多様です。

複数の選択肢を持つ言語と複数の選択肢を持った言語が交わる時、その話者はどう選択しその理由はなんなのかということについて書いていくわけです。

まあ、日本人側からすれば、Qu’est-ce que c’est?は丁寧、C’est quoi?はカジュアルな感じと思っておけば大丈夫なのかもしれません。

しかしフランス人になって日本語を学びたいとき、どれを選択すればよいのかわからなくなり、日本語教師に、どれを選べばよいのかと聞いてくるわけです。

 

このように日本語では間接話法を使うときは、はい・いいえ疑問文でも疑問詞を使った文でも、

 

(言ったこと)+かと(『と』は省略可能)+(どう表現したのか)。

 

で表せます。

 

  • Qu’est-ce que c’est?ではないのかと言いたくなる。
  • どれを選べばよいのかと聞いてくる。

 

 

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フランス語では?

 

 

まずは新しい動詞の紹介です。

 

  • 尋ねる      demander

 

ありがたいことに規則動詞です。

 

さて直接話法を使った言い方は疑問文が内容でも普通の文のときと同じです。

 

  • Il me demande : « Tu aimes ça ?» (「これは好きか」と彼は私に尋ねます。
  • Il me demande : « Qui va en France ?»(彼は私に「誰がフランスへ行くの?」と尋ねます)
  • Il me demande : « Qu’est-ce que tu manges ?»(彼は私に「君は何を食べたの?」と尋ねます)
  • Il me demande : « À qui envoies-tu la lettre ?»(彼は私に「君は誰に手紙を書くの?」と尋ねます。
  • Il me demande : « Où vas-tu ?»(彼は私に「君はどこへ行くの?」と聞きます。
  • Il me demande  : « Qnand vas-tu ?»(彼は私に「君はいつ行くの?」と聞きます。
  • Il me demande  : « Comment est-ce que tu manges ça ?»(彼は私に「君はどうやってこれを食べるの?」と聞きました。

 

※聞きますと尋ねますを同列に扱っています。

 

 

間接話法は、はい・いいえ疑問と疑問詞を使った疑問文で違ってきます。

 

はい・いいえ疑問文→queの代わりにsiを使う。

  • Il me demande si j’aimes ça.

 

疑問詞疑問文→queの代わりに疑問詞を使い、倒置は無し。

注意:

主語(何が=Qu’est-ce qui)はce quiになる。

直接目的語(何を=Qu’est-ce que, que)はce queになる。

 

  • Il me demande : « Qui va en France ?»(彼は私に「誰がフランスへ行くの?」と尋ねます)

→Il me demande qui va en France.

 

  • Il me demande : « Qu’est-ce que tu manges ?»(彼は私に「君は何を食べたの?」と尋ねます)

→Il me demande ce que je mange.

 

  • Il me demande : « À qui envoies-tu la lettre ?»(彼は私に「君は誰に手紙を書くの?」と尋ねます。

→Il me demande à qui j’envoie la lettre.

 

  • Il me demande : « Où vas-tu ?»(彼は私に「君はどこへ行くの?」と聞きます。

→Il me demande je vais.

 

  • Il me demande  : « Quand vas-tu ?»(彼は私に「君はいつ行くの?」と聞きます。

→Il me demande quand je vais.

 

  • Il me demande  : « Comment est-ce que tu manges ça ?»(彼は私に「君はどうやってこれを食べるの?」と聞きました。

→Il me demande comment je mange ça.

 

初めは混乱するかもしれませんが、ゆっくり文を作っていけば次第に慣れていくと思います。

 

 

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まとめ

 

言った内容が質問の場合、直接話法でも間接話法でも日本語では助詞『かと』が使われる(とは省略可能)。

フランス語では、

直接話法ではsiが使われる。

間接話法では疑問詞が使われる。

注意点

1:疑問詞のあとは倒置しない

2:物が主語(何が=Qu’est-ce qui)はce quiになる。

3:物が直接目的語(何を=Qu’est-ce que, que)はce queになる。

 

問題

次の日本語を間接話法を使ったフランス語で考えてみましょう。

1:私は太郎に誰が来るか聞く。

2:私たちは次郎に何を食べるか聞く。

3:あなたは私に誰へプレゼントを送るか聞く。

4:彼たちは彼女たちへどこへ行くか尋ねる。

5:彼女たちは彼に「いつこれを食べるの」と尋ねる。

 

解答例

1:Je demande à Taro qui vient.

2:Nous demandons à Jiro ce que il mange.

3:Vous me demndez à qui je donne le cadeau.

4:Ils leur demandent où elles vont.

5:Elles lui demandent quand il mange ça.

 

そろそろ時制について書きたいのですが、もうちょっと引用文について書かなければなりませんのであしからず…!