【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・77 (授受行為文の否定文)】
日本語をおさえてからフランス語を学べば理解度も増すはず。
今回は授受行為文の否定文の作り方と対照相手全否定のà personneについてです。
おさらい
前回の記事では対象行為文の疑問文の作り方について書きました。
対象行為の相手(つまり物の移動先)には前置詞がついています。
- Je donne ça à Taro.
のàです。
こういう前置詞の後が人ならば疑問詞qui,物ならquoiを使います。
またmettreのように、移動先が場所なら oùを使います。
疑問詞疑問文
(通常、倒置、est-ce que)。
- Tu donnes ça à qui?(君はそれを誰にあげるの?)
- À qui donnes-tu ça?
- À qui est-ce que tu donnes ça?
否定文はいつもと同じ
基本はやはり活用している動詞をneとpasで挟みます。
- Je ne donne pas mon cadeau à Taro.(私はプレゼントを太郎へあげない)
- Je n’ai pas donné mon cadeau à Taro.(私はプレゼントを太郎へあげなかった)
- Je ne veux pas donner mon cadeau à Taro.(私はプレゼントを太郎へあげたくない)
さて、ここで新しい動詞の登場です。
見せる montre
活用はこんな感じです。
MONTRE
- Je montre
- Tu montres
- Il montre
- Nous montrons
- Vous montrez
- Ils montrent
過去分詞(montré)
- J’ai montré mon cadeau à ma mère.(私はプレゼントを母へ見せた)
注意してほしいのが未来形。
Je montrerai
Tu montreras
Il montrera
Nous montrerons
Vous montrerez
Ils montreront
現在形の後ろに未来形の語尾が付きます。
これは以前紹介し、最後のrから語尾が始まるconnaître(知る)とは異なります。
CONNAÎTRE(の未来形)
- Je connaîtrai
- Tu connaîtras
- Il connaîtra
- Nous connaîtrons
- Vous connaîtrez
- Ils connaîtront
montre(見せる)という行為も、見せるものと見せる相手の2つの必須要素があるので授受行為文として紹介しました。
そしてこれとぴったりな否定文があります。
それは ne +動詞+à personne(誰へも~しない)
- Je ne montre mon ventre à personne! (お腹は誰にも見せない!)
- Je ne donne pas de cadeau à personne! (プレゼントを誰にもあげない!)
誰にもプレゼントをあげないので、あげるプレゼントは0です。
なのでdeがついています。
もちろん、personneを主語にして、
Personne ne me donne de cadeau! (誰もプレゼントをくれない!)
というのもあります。
誰もプレゼントをくれないのなら、プレゼントの数は0です。
なのでdeが付いています。
似ている表現で以前紹介したne 動詞 rienというのもありました。
- Je ne donne rien à Jiro.(私は次郎へ何もあげない)
まとめ
否定文はneとpasで活用している動詞を挟む。
誰にも~ないと言いたいときは、ne 動詞 à personneと使う。
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:太郎は次郎へプレゼントをあげない。
2:次郎は太郎へ手紙を送らなかった。
3:次郎は誰にも手紙を送らない。
4:誰も次郎へプレゼントをあげない。
5:彼は何も私に見せない。
解答例
1:Taro ne donne pas de cadeau à Jiro.
2:Jiro n’a pas envoyé une lettre à Taro.
3:Jiro n’envoie la lettre à personne.
4:Personne ne donne un cadeau à Jiro.
5:Il ne me montre rien.
いかがだったでしょうか?
ちょっと質問の文が悲しいことになっていますね。
次郎さん……。
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