【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・70 (現在進行形について)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

 

おさらい

 

前回の記事では単純未来について書きました。

単純未来の単純とは、avoirやêtre+過去分詞というようなコンビで過去を語る複合過去とは違い、動詞1つの形を変えるだけ、という意味での単純でした。

肝は未来は存在しないということでした。

過去や現在は存在を確認しているが、未来は可能性、計画、想像の産物であるということでした。

日本語ではいわゆる現在形と呼ばれるものが未来を語るときにも使われますが、フランス語も一部はそうでした。

これからのことを話しているのに、当然だという意識が強い時は現在形を使い、そうでないときは単純未来形と使います。

 

  • Il y a une fête ce soir.(今晩祭りがある)
  • Il y aura une fête ce soir.(今晩祭りがあるはず)

 

ここ数回過去や未来に焦点を当ててきたので、今回は現在に焦点を当ててみたいと思います。

 

 

まさに最中

 

僕は寂しがり屋なのか怖がり屋なのか、静かだと落ち着きません。

この記事を書いているときもラジオが流れています。

ラジオを聞きながらキーボードを打っています

寝るときもラジオを流しています

誰かが話している声を聞いていないと何か怖くなるんですよね。

お化け的な。

お化けといえば、怖くなった時に変顔をすると怖さが解消されます。

ぜひ一度してみてください。

 

というように、日本語では『~しています』という言い方で継続を表現できます。

しかし、気を付けなければならないことがあります。

それは日本語では『~しています(いました)』という時は、3つの意味があるのです。

それは定期的、結果、まさに行為の最中という意味です。

 

  • 週に3日大学へ行っています。(定期
  • フランスに住んでいます。(結果
  • 僕は今ラジオを聞いています。(行為の最中

 

定期いうのは、まさに今ではないけれど、連続して何かをしているイメージになります(僕ならば、今論文を書いています(ただし毎日すこしずつ=今現在ではない))

 

そして結果というのは、ある動詞が表す行為は一回しかなけれど、その状態が続いているということです(僕ならば、今ニースに住んでいます、ということになります。ニースに住んだ→今もずっといる→住んでいる)。

 

最中というのは、読んで字のごとしですが、今現在まさに今しているところという意味です(僕ならばこの記事を書いているところ、ということになります)。

 

 

フランス語ではどうなの?

 

フランス語では定期結果は現在形で表されます。

  • Je vais à l’école 3 fois par semaine.(週に3回学校へ通っています)
  • Je habite à Nice.(ニースに住んでいます)

 

そしてまさに行為の最中の場合は

 

主語+être en train de 動詞の原形

 

が使われます。

 

  • Je suis en train de manger son chocolat. (私は彼のチョコレートを食べているところです)

 

え、待って。

半過去っていうのがあったじゃないですか。

継続を表すって言ったやないですか、と思いませんか。

僕は思いました。

 

  • Je regardais la télé. (私はテレビを見ていた)
  • J’étais en train de regarder la télé.(私はまさにテレビを見ているところだった)

 

この2つの違いは、焦点の違いです。

1つ目の文は、状況的なイメージが大事。

2つ目の文は、行為のイメージが大事。

 

 

 

まとめ

 

日本語では定期、結果、最中で表現が変わらない。

フランス語では、定期、結果は現在形。最中は

 

être en train de 動詞の原形

 

が使われる。

 

問題

次の日本語をフランス語で考えてみましょう。

1:私は毎年フランスを旅行しています。

2:彼は車を1台持っています。

3:私たちはお酒を飲んでいるところです。

4:彼女たちは肉を食べているところでした。

5:彼は彼女を見ています。

(ヒント:毎年chaque année、旅行するvoyager、持つavoir、飲むboire、お酒le sake、お肉la viande、見る regarder)

 

解答例

1 :Je voyage en France chaque année.

2 :Il a une voiture.

3 :Nous sommes en train de boire du sake.

4 :Elles étaient en train de manger de la viande.

5 :Il est en train de la regarder.

 

いかがだったでしょうか。

怖い所で変顔すると恐怖心が薄れるのは、正直お化けとかも出てきたときに人間が変顔をキメていたらリアクションに困るのではないかという発想です。

で、実際本当に怖いという気持ちは減ると思うので、ぜひしてみてください!

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