【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・52 (対象行為文)】
なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!
おさらい
前回まで、単独行為文について書いてきました。
単独行為とは、何かをしているという行為者が特に他に害を成したりせずにできる行為のことです。
使った動詞は以下の通り。
- 寝る dormir
- 起きる se lever
- 行く aller
- 来る venir
- (必要経費・時間が)かかる Il faut
- 値段がする coûter
- 歩く marcher
- 散歩する se promener
- 旅行する voyager
- 向く se tourner
- 見る regarder
『行く』や『来る』をイメージすると簡単なのかもしれません。
しかし気を付けなければならないのは、助詞『を』が付く動詞。
上のリストの中だと、歩く、散歩する、旅行する、向く、見る。
この場合は、空間の移動、空間の方向ではないかと説明しました。
なので、
右を向く。
左を見る。
なども助詞の『を』が使われている。
フランス語だと、
- Je me tourne à droite.(わたしは右を向く)
- Je regarde à gauche.(わたしは左を見る)
いわゆる前置詞(ここではà)がついています。
対象行為文とは?
対象行為文とは管理人が勝手に作った言葉です。
簡単に言ってしまえば、ヒーローと悪者が出てくる文のことです。
例えば、
ヒーローは敵を倒す。
この文では、ヒーローと敵、この2役がでてきます。
そしてヒーローの行いである『倒す』の相手(対象)が敵になるわけです。
にべもなく言うと、行為者が好き勝手できる相手に対する行為。
これは前回までの単独行為文とは性質が違います。
彼女たちは田中君とフランスへ行きます。
彼女たちは田中君を倒します。
1つ目の文章は、複数の女性と田中君が一緒にフランスへ行くのに対し、2つ目の文章では彼女たちは田中君を倒しますが、田中君は田中君を倒しません。
フランス語では?
フランス語ではこのような対象行為文は、
主語+動詞+名詞
のように、動詞のあとに対象物をもってきます。
中学校の英語の時間で主語+動詞+目的語!のように習ったかと思いますが、アレです。
さて、今回紹介する動詞はこの3つ。
- regarder (見る)
- manger (食べる)
- boire (飲む)
そして名詞はこちら(名詞の性の区別のため基本的には定冠詞、l’とかになってしまう場合は不定冠詞をつけています)
米 le riz
パスタ les pâtes
パン le pain
麺 les nouilles
肉 la viande
魚 le poisson
野菜 le légume
スープ la soupe
水 une eau
ジュース le jus
酒 le sake
ワイン le vin
ビール la bière
牛乳 le lait
食べたり飲んだりする行為は、食べ物や飲み物(相手)が無いとできない行為ですよね。
え、でもregarderって単独行為文でやったやんか、と思うかもしれません。
比較してみましょう。
- Je regarde à gauche.(わたしは左を見る)
- Je regarde un poisson. (わたしは一匹の魚を見る)
日本語では同じ助詞『を』が使われていますが、空間の方向のときとは違い、àが要りません。
左を見ても左という相手はいませんが、魚を見るときは魚という相手がいます。
動詞の中で気を付けてほしいことが2つ。
1:mangerはvoyagerと同じでgerで終わっているので、nousのときはnous mangeonsのようにeが入ります。
2:boireは不規則動詞です!
Je bois
Tu bois
Il boit
Nous buvons
Vous buvez
Ils boivent
個人的にはMAXの『TORA・TORA・TORA』のサビをまねて、ボワボワボワ、ビュヴォンビュベボワ、ボワボワボワ、ビュヴォンビュベボワ↑などと覚えるといいかと思います。
選曲が古いですね。
食べたり飲んだり部分的に?それとも1本いっとく?
というわけで、さっそく新しい単語であるmangerやboireを使ってみましょう。
と、勢いをつける前に、以前書いた部分冠詞を覚えているでしょうか。
部分冠詞とは、1つ2つと数えるより、なんとなくの量を表したいときに使う言葉です。
- 男性名詞:du (de l’)
- 女性名詞:de la (de l’)
と分かれていました。
母音で始まる言葉だと、男女同じ形に。
ワインを一本飲み切るようなときには使いませんが、ちょっと飲んでみた、というような量を表したいときに使います。
- Je bois de la vin. (わたしはワインを飲みます)
魚1匹頭から背びれまで、ついでに骨までじゃないけど魚を食べるときにも使います。
- Je mange du poisson.(私は魚を食べます)
でも、言うてもワイン一本空けちゃう人おるやん?
スープだっておいしくて2杯飲んじゃったり。
そんなときにはこんな表現を使います。
- お椀一杯の un bol de
- 一皿の un plat de
- 一切れの un morceau de
- 一パックの un paquet de
- 1カップの une tasse de
- コップ一杯の un verre de
- 一本の une boutteille de
deの後は冠詞は要りません。
- Je mange deux bols de riz chaque soir. (わたしは毎晩ご飯二杯を食べます)
そしてスープを……?
日本語では基本的には噛まずに摂取できるものは『飲む』のですが(水や薬やスープ)、フランス語ではそうではありません。
食事は食事、飲み物は飲み物。
なので、スープは食事になり。
- Je mange de la soupe. (わたしはスープを飲みます)
となりますので気を付けましょう。
まとめ
- 対象行為文とはいわゆる主語+動詞+目的語の文のこと。
- 主語(ヒーロー)が目的語(敵)を倒す、のように登場人物が2つ要るイメージ。
- 飲食のときは部分冠詞がよく使われる。
- フランス人はスープは食べる。
問題
次の日本語をフランス語で考えてみてください。
1:彼らは魚を見に行きます。
2:わたしは米を食べます。
3:彼女はパスタを食べます。
4:私たちはビールを飲みます。
5:あなたは一杯の日本酒を飲みます。
解答
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Il vont regarder des poissons.
2 : Je mange du riz.
3 : Elle mange des pâtes.
4 : Nous buvons de la bière.
5 : Vous buvez un verre de sake.
いかがだったでしょうか?
スープを飲む日本人とスープを食べるフランス人。
たしか英語でもスープは食べるものだそうです。
日本語以外にもスープを飲む言葉があるのか気になるところですね!
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