【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・37 (動詞の種類)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
動詞の種類
さてみなさんは日本語教育の場面において日本語の動詞がいくつの種類に分けられるかご存知でしょうか?
答えは3つ。
例えば、
書く
食べる
を丁寧語にすると、
- 書きます
- 食べます
片や書きぃぃぃぃと『い』、片や食べぇぇぇと『え』の音が『ます』の前に現れます。
3つ目の種類に分けられるのは、
- 来る・する
の2つ。
これは否定形にすると、
書かない
食べない
こない・しない
のように、他の二つにくらべて元の形を保っていられないからです。
このように動詞が3つあるということを念頭に、日本語を勉強している外人さんは日本語の動詞の活用を覚えていくのです。
フランス語の動詞の種類は?
フランス語の動詞も3つのタイプがあります。
- –erで終わって活用が同じタイプ
- –irで終わって活用が同じタイプ
- それ以外(erやirで終わるが活用が違ったり、erやirで終わらない動詞)
前回の記事で書いたvoyagerは第1タイプの動詞です。
第2タイプの動詞は例えば、finir (終わる)があります。
Je finis
Tu finis
Il finit
Nous finissons
Vous finissez
Ils finissent
覚え方としては、最後のrを消して(finir→fini)
-s
-s
-t
-ssons
-ssez
-ssent
を付けくわます。
初めの3つのsst以外は、前回の記事で書いたer動詞の活用、ons, ez, entをssの後に加えるだけです。
ちなみにer動詞の活用語尾は、
Je : e
Tu : es
Il : e
Nous : ons
Vous : ez
Ils : ent
でした。
規則的や言うても、前回の記事でvoyageonsみたく例外があるので要注意です。
第3タイプの動詞の代表格としては、繋辞文や存在文で使ってきたêtreやavoirが3のタイプになります。
え、avoirってirで終わってるじゃんと思ってしまいまうかもしれません。
実は『持っている』とう意味ももつavoir。
その人称活用は、
J’ai
Tu as
Il a
Nous avons
Vous avez
Ils ont
となっています。
これは非単独行為文の記事で使うのでまだ覚える必要はありません。
ただirやerで終わっても活用パターンが不規則なものがあるというのが今回の重要なところです。
こんなの覚えてられない、殺生や!と思うかもしれませんが、日本語でも、
すべての動詞は『う』の音で終わるのに3つのタイプがある
というようなことがあります。
言う、食べるぅぅぅ、書くぅぅぅ、行くぅぅぅ、来るぅぅぅ……といった風に。
え、でも、『食べぇぇる』みたいに、『える』で終われば全部第2グループなんじゃないのとするどい人は思うかもしれませんが、起きぃぃる、降りぃぃる、着ぃぃるなどは、『える』終わってないのに実は第2グループです!
avoirと似た境遇ですね!
まとめ
フランス語の動詞の種類は3タイプ。
- erで終わり規則的な活用をする
- irで終わり規則的な活用をする
- それ以外(erやirで終わるが規則的でないものを含む)
問題
次の人称に合った動詞agir(行動する)の活用を考えてみましょう。
1-Je
2-Tu
3-Il
4-Nous
5-Vous
6-Elles
(ヒント、sstss)
答え
↓
↓
↓
↓
↓
1- J’agis
2- Tu agis
3- Il agit
4- Nous agissons
5- Vous agissez
6- Elles agissent
いかがでしたでしょうか。
動詞のタイプ数や例外タイプなどフランス語の動詞の日本語の動詞は少し似ていて改めて興味深かったです。
ちなみに日本語の第2グループ例外は、学校で働いていたときに、
朝起きて、時計を見たら朝だったので、急いで降りてシャワーを浴びて、リビングに母親がいたから、お金を借りたので、これでゲームができます。
などと教えてもらいました。7つの例外動詞がありますが、わかりますでしょうか?
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