【フランスに留学する方法29:修士論文はこう書きましょう2(グーグルスカラーを使って論文を書くときに役立てましょう)】
フランスのニース大学で言語学科で修士を修めた管理人です。
僕が論文を書いているときに使っていたwebサービス・グーグルスカラーについて書きます。
大学院の教授にも使えと指示されたので、ぜひ使って行きましょう。
目次
グーグルスカラーとは?
グーグル社が提供するサービスです。
無料で世界中の学術論文の情報を得ることが出来ます。
世界には色々な論文ジャーナルサイトがあります。
そういったサイトには学術的に認められた論文が公開されています。
しかしサイトごとにばらばらなわけです。
グーグルスカラーはそういったばらばらなサイトと提携し、1つのサイトでそれらすべてのサイトの結果をまとめようといったサービスです。
グーグルのAlex Verstak氏とAnurag Achary氏が立ち上げました。
目的は、
学術論文に正確にアクセスできるようにすることで、世界の問題解決の効率を10%引き上げよう
というものです。
ですので論文執筆にはぜひ活用させてもらいましょう!
使い方
まず注意事項があります。
世界中の論文の情報が見れますが、世界中のすべての論文がグーグルスカラーにあるわけではありません。
デジタル化されていないものもあるし、グーグルスカラーと提携していない論文やジャーナルのサイトのものは検索結果に反映されません。
それでもグーグルスカラーで検索することのできる論文数は1億6000万を超すので使わない理由がありません。
使い方は単純にいえば以下の3つです。
- グーグルスカラーページに行く
- 検索する
- 読んだり、関連文献や引用文献の確認をしたりする
グーグルスカラーへ行く
アドレスはこちら。
とてもシンプルです。
検索対象論文の言語の選択もできます。
- 日本語と英語のみ。
- すべての言語
があります。
フランス語の論文も読みたい場合は『すべての言語』をクリックしましょう。
グーグルのアカウントを持っていると、検索時に保存機能を使うことができます。
保存機能は、検索時にひとまず保存しておこうという時に使えます(そのまま(汗))。
その保存したものがページ左上の星印・マイライブラリをクリックすると確認できます。
検索する
検索ボックスに探したいもののキーワードを入力しましょう。
すぐに大量の結果がでてきます。
ちなみに検索ワードはla copule(繋辞)でしたが、もしかしてle couple(カップル)って検索したかったんじゃないの?的な提案もしてくれます。
ちょっとばかりスペルを間違ってもOKなところは、グーグル検索機能を引き継いでいますね。
ページ左で
- 論文の発表時期
- 順番の変更
- 検索結果の言語の設定
- 特許や引用部分を含めるか否か
- アラートを作成するか
の設定をして検索結果を絞れます。
アラートとは、自分が検索した言葉に関連した論文が追加された際にEメールアドレスに連絡してくれる機能です。
論文執筆中に新しい研究結果が発表された場合は使う必要があるので活用しましょう。
ページ右にPDFとあるのはそのままPDFで読めてしまう論文です。
これを利用して検索時に
検索する言葉 pdf
とする方法もあります。
無料で読めます。
しかし、pdfとなっていなくても、実際のページに行くと無料で公開しているものもあるので、ひとまずはpdfの検索ワードは無しで検索してみましょう。
ページ左上、3本の線をクリックし、検索オプションを選ぶと、さらに検索結果を絞れます。
読んだり、関連文献や引用文献の確認をしたりする
検索結果を絞れたらいよいよ自分に必要な論文を探していきます。
そのときに使える良い感じの機能が検索結果の下に準備されています。
- ☆保存:マイライブラリに追加して保存一覧を作れます(要グーグルアカウント)
- ”引用:自分の論文に引用する際に書かなければならい参考文献情報をフォーマット化してくれています
- 引用元:該当論文を引用した他の論文の紹介です。引用元の数で研究内容の信頼度を測ることも可能ですね。
- 関連記事:関連記事の紹介です。
- バージョン:論文の掲載されている論文ジャーナルサイトの紹介です(1つだけだとは限らない)
- html:htmlバージョンがある場合に表示されます
ネット情報で論文を書いては駄目なんじゃないの?
たしかにそうです。
ウィキペディアは特に教授たちに絶体使うなと口ずっぱく言われます。
しかし、グーグルスカラーの情報は、世界中に散らばる論文ジャーナルサイトの情報を一元化したものです(すべてではありませんが)。
そういった論文ジャーナルサイトは、学界的に認証を受けた論文を掲載しているサイトです。
つまり参考論文として使える保証がしっかりしています。
そしてなにより僕は教授からグーグルスカラーを使うように勧められました。
なので問題ありません。
グーグルスカラーを利用して、Alex Verstak氏とAnurag Achary氏の目的の通り『10%』効率的に論文を書いて世の中に貢献しましょう!
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