【フランスの大学について3:日本の大学とのちがいはこんな感じです】
フランスの大学へ留学したいけれど、どんなところなの?
日本の大学とどんなところが違うの?
まず初めに断っておかなければならないことがあります。
今回の記事はかなり個人的なものになります。
ニース大学での僕の留学生活は2016年から始まりました。
年が変われば色々変わっていくことがあることをご承知ください。
目次
キャンパスの状態はこんな感じです
一口にニース大学と言っても、ひとつのキャンパスがあるわけではありません。
いくつかあります。
僕の専攻する言語学は、そのうちの2つのキャンパスを使って行われています。
フランスの大学は主に国公立。
いろいろな公的数値をまとめているStatistaによると、
2017年におけるフランスの対GDP比政府債務残高は世界19位の96.84パーセント(日本は1位の240・3パーセント)。
つまり大学を補助するお金が足りない!
僕の通う2つのキャンパス。
1つは古くもう一つは新しいです。
【古いキャンパスは】
- プール施設など土地は広い
- 壁に落書きたくさん
- 机にも落書き
- 基本空調設備はない
- 窓が割れたまま(廊下側なので雨漏りの心配などはない)
- 蛍光灯が切れていることがしばしば
- 講堂は広い
- しかしプロジェクタースクリーンが破れていたりする
【新しいキャンパスは】
- 敷地がちょっと狭い
- 落書きは少ない
- 建物がデザインも質も近代的
- 教室にエアコンがついている
- 割れた窓を見たことがない
- 蛍光灯が切れていない
- プロジェクタースクリーンがなくても投射できる教室環境
こうして並べて比較すると、圧倒的に新しいキャンパスがよさそうですね。
しかし、このふたつには恐ろしい共通点が!
トイレが危険!
- 便座が無いのが標準です
- トイレのハンドドライヤーが動かないのも標準です
- むしろ時々、手を洗う水が出てこない
- トイレットペーパーが床に散乱
- なぜならトイレットペーパーホルダーが破壊されているから
- 便器が詰まっているのも日常茶飯事
- なのでよく使用禁止にされてる便器
渡仏したばかりのころ、男女マークが貼られていなくて、
女子トイレに入ってしまった経験が僕にはあります(恥)
中にいた女の子に指摘されて逃げるように出ていったのですが、
僕は見てしまった。
便座……ありませんでした!
女子トイレ、お前もか。
フランスのお粗末なおトイレ事情は調べると色々とでてくるので、興味がある方はぜひ!
教授はこんな感じです教授
優しく情熱的な方が多いと思います。
ただ、
いかんせん字が汚い!
どのくらい汚いかというと、
フランス人学生が解読不可能レベル!!
自分も字を書き写しているというよりは、何か抽象画を描き写してているような気持ちになることが多々あります。
専門用語の沢山まざった先生のフランス語に慣れるまで、授業についていくのがかなり大変でした。
もうひとつの特徴は、
バカンスが好きなんだろうな
ということです。
なぜかというと、大学側が決めた試験期間が別にあるにも関わらず、たいていの教授が学期の最後の授業を試験にあてるからです。
テスト日を生徒と相談して決めたり、融通がきくことも。
授業の様子はこんな感じです授業
授業は9月に始まります。
前期が試験期間を含め1月前半まで。
後期が試験期間を含め5月前半まで。
え?
5月後半から9月までの4か月間?
ここをどこだと思っているんですか。
フランスですよ。
バカンスです(笑)
※追試があると、6月末まで気は抜けませんが。
僕は学士の最終学年から始めました。
そのせいか、選べる授業数は日本の大学に比べてかなり少なかったです。
選択できる科目は3つに分かれています。
- 選択不可の必須科目
- いくつかの必須授業の中から選ぶ必須選択
- そして自由選択科目(少数)
授業時間
授業によってちがいますが、だいたい1~2時間。
あいだに休憩時間というものがないので、連続して授業がある場合は移動が大変。
1週間の授業数はそんなに多くありませんでした。
僕の取っていた授業のタイプを分けると、
- 講義式
- 参加式
の2つになります。
講義式は教授がのべつまくなしに話します。
参加式は体育の授業だったり、プレゼンあったり、授業
中に先生が学生の意見を必ず聞いてくるもの。
成績成績
日本と同じでいくつかのタイプに分かれます。
- 小テストの結果+最終試験
- 最終試験のみ
- 提出物のみ
- プレゼンのみ
- 提出物+試験
個人的にはその時の自分の理解度がわかる1のタイプが好きです。
学生の様子はこんな感じです学生
日本と同じで、真面目な学生そうでない学生がいます。
日本と違うのは、学生からの質問や感想の発言が授業中に多い事かと思います。
さらに違うことは、学生の年齢がばらばらだということ。
これは、
大学の登録が1年ごとなので、授業を受けたけれど自分に合わなかった学生があっちこっちへとコースを変えやすいからだと思います。
取り直しやすいので、若い学生だけでなく、僕のようなおっさん、子育てをしながら、仕事を定年退職して……など色々な学生がいます。
学生の内訳は、フランス人学生、フランス旧植民地諸国からの学生、他のEU圏内の学生、そしてアジア系(主に中華系)でした。
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