【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・60 (対象行為文・voirについて)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

 

おさらい

 

前回の記事では動詞aimerについて書きました。

日本語では、

 

  • 私はチョコレートが好きです。
  • 私は田中さんが好きです。
  • 私は田中さんのことが好きです。

 

というふうに、繋辞(~は~です)という文章であり、好きな気持ちの対象物はより観念的な(~のこと)が付くかつかないかで分かれます。

フランス語のaimerは目的語を必要とする動詞

順番は、

 

  • 主語+aimer+対象名詞

 

になります。

しかし、

 

一般的な好きという気持ち

aimer bien

  • J’aime bien les chats.(猫が好きです。猫かわいい)

 

真剣に好きという気持ち

aimer

J’aime les chats.(猫が好きです。猫は神)

 

で分かれました。

また、人称代名詞の目的語の形についても書きました。

 

代名詞(目的語)

単数

1:me (m’)

2:te (t’)

3:男le,女la (l’)

 

複数

1:nous

2:vous

3:les

 

人称代名詞の目的語が使われる場合、文章の順番が変わります。

 

主語+aimer+対象名詞 →主語+人称代名詞+aimer

 

  • Je t’aime. (君のことが好きです)

 

今回も助詞『を』を使わないけれど対象行為文として扱う動詞についてです

 

 

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にと追う物は……?

 

 

 

僕は現在大学院の卒論を書いているのですが、キャンパスで会いたくない人は実は担当教授だったりします。

会えば聞かれる進捗情報。

でもこの間、廊下でばったり教授に会ってしまいました。

執筆は順調に進んでいます、なんてごまかしを言ってその場をあとにしたのは、やはり前回のミーティングであまり進んでない論文を見せたらお冠だったからです。

その日はその後友達と会ってニースのビーチでご飯を一緒に食べました。

 

と、日本語では『(人)に会う』と『(人)と会う』と同じ動詞で同じような意味なのに助詞が分かれています。

日本語を習う外国人からよく来る質問の1つでもあるのですが、違いがわかりますでしょうか?

違いは、相手も同じ目的で目的地に向かってきているかどうかという意識です。

そういう意識がある場合は『と』が使われます。

 

  • 学校の後で、友だちと会ってビーチへ行った。

 

という時は、友だちも自分も、ビーチでご飯を食べるという目的のためにビーチに向かってきた、という意識が働いています。

もちろんそういう意識の有無が問題なので、実際のことは関係ないときもあります。

 

  • 昨日、二宮君と会っちゃった

 

などとファンの人が言う場合は、二宮君と運命共同みたいな意識が働いているのではないでしょうか。

二宮君は実は病院へ行く途中だったりするわけなんですけどね。

また『に』を使った場合は、移動動詞の記事でも書いたように『目的』の意味も出てくるので、

 

  • 先生に会った

 

 

という文には、『何か目的があって先生に会った』という意味も読み取れます。

 

 

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フランス語では?

 

 

フランス語ではvoirが使われます。

不規則動詞なので、まず活用を紹介します。

 

VOIR

  • Je vois
  • Tu vois
  • Il voit
  • Nous voyons
  • Vous voyez
  • Ils voient

 

nousとvousだけoのあとがyになってお洒落になってますね。

 

  • Je voir Taro. (二コラに会います)
  • Nous voyons Jiro. (私たちは次郎と会います)

 

会うという行為には、主語の人と他の誰かという2つの要素が必要なので対象行為文として、

 

voir + 目的語

 

になっています。

もちろん人称代名詞の目的語も使えます。

 

代名詞(目的語)

単数

1:me (m’)

2:te (t’)

3:男le,女la (l’)

 

複数

1:nous

2:vous

3:les

 

 

  • Je te vois. (僕は君に会います)
  • Ils me voient. (彼らは僕と会います)

 

ということもできます。

 

 

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VoirとRegarderの違い?

 

 

実はvoirにはもう一つ意味があります。

それは『見える』という意味です。

え、『見える』って、前regarderってのもあったじゃん。

いえ、regarderは『見る』です。

違いは、見ているという意識の有無です。

日本語もそうですね。

よく時代劇で、目が見えない町人の母親が、小石川養生所の先生のおかげで目が見えるようになり始めて息子の顔を始めて見る、なんてことがよくあります。

お涙頂戴のテンプレートです。

 

  • Tu me vois? (俺、見える?)
  • Oui, je te vois.(ああ、見えるよ)

 

お決まりパターンでは息子は悪事に手を染めていることが多いので、この後気持ちを入れ替えるわけですが。

テレビは、

 

  • Je regarde la télévision.(私はテレビを見る)

 

とregarderが使われることがほとんどです。

目的があって番組を見ているので、ということでしょうか。

 

 

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まとめ

 

日本語では『~と会う』、『~に会う』と分かれているし助詞『を』ではないが、フランス語では

voir

になる。

活用はnousとvousはiがyに変わってかっこつけてる。

 

voir(見える)

regarder(見る)

という意味もある。

 

問題

次の日本語をフランス語で考えてみましょう。

1:彼女は次郎に会います。

2:あなたたちは太郎と会います。

3:彼女たちは彼と会います。

4:わたしたちは彼らに会います。

5:私には彼女が見えます。

 

解答例

1: Elle voit Jiro.

2: Vous voyez Taro.

3: Elles le voient.

4: Nous les voyons

5: Je la vois.

 

いかがだったでしょうか?

英語にもseeが『会う』と『見る』というのがありました。

なにやら興味深いですね!