【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・49 (単独行為文の疑問形その2・疑問詞疑問文)】

全然ちがうように思えるフランス語と日本語。

実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?

 

 

おさらい

 

前回の記事では、行為文の疑問形について書きました。

これまでと同じく、

 

  • 文末のイントネーションをあげる
  • Est-ce queを頭につける
  • 動詞と主語を倒置してハイフン(-)で結ぶ(動詞の最後と主語の初めの文字が母音の場合はtを間に入れる)

 

でした。

そして倒置の疑問の形で否定文を作りたいときは、

 

  • Ne 動詞+主語 pas

 

となり、pasの位置が動詞の横から主語の横にずれることが要注意点でした。

 

普通の文を疑問形に

  • Il voyage en France? (彼はフランスを旅行する?)
  • Est-ce qu’il voyage en France?
  • Voyage-t-il en France?

 

否定文を疑問形に

  • Il ne voyage pas en France? (彼はフランスを旅行しない?)
  • Est-ce qu’il ne voyage pas en France?
  • Ne voyage-t-il pas en France?

 

 

(ここから下は次の章まで簡単に読み流してください。わからない単語だけチェックでお願いします。)

単独行為文として学んできた動詞は、

 

  1. 旅行する voyager
  2. 寝る dormir
  3. 起きる se lever
  4. 行く aller
  5. 来る venir
  6. 歩く marcher
  7. 散歩する se promener

 

付け加える情報として、

 

行為場所

à (で・を:男性名詞の国や町)

en (で・を:女性名詞の国)

sur la plage (浜を)(多少挟まれても開放なsur)

sur l’avenue (大通りを)

dans le parc (公園を)(四方囲まれてるけど天井まだ開放気味なdans)

en montagne (山を)(非開放)

 

 

  • Je voyage à Paris.(フランスを旅行します)

 

移動場所

à へ

en へ(女性名詞の国)

chez 宅へ、職業店へ

de から

  • Je vais chez toi.(君の家に行きます)

 

不特定な場所

ici ここ

là-bas そこ

  • Je vais là-bas. (そこへ行きます)

 

移動方法

à で(座席ない)

en で(座席確保できる)

  • Je vais au Japon en avion.(日本へ飛行機で行きます)

 

共同行為者

avec と

tout seul (ほかの人がいないとき)

  • Je vais en France avec un ami.(フランスへ友達と行きます)

 

時間

何もつかない

今     maintenant

あとで      plus tard

今日 aujourd’hui

明日 demain

昨日 hier

~曜日に lundi

(ただし曜日はleを付けると、毎曜日になる)

すでに déjà
まだ encore

 

前置詞が付く

~月に      en X, au mois de X

午前 dans la matinée

午後 dans l’après-midi

季節 au printemps, en X

夜に dans la nuit

正午に      à midi

~後に dans XX

~前に il y a XX

 

形容詞的なものがつく

あとで      plus tard

毎日 tout les jours

毎週 chaque semaine

今週 cette semaine

来週 la semaine prochaine

先週 la semaine dernière

毎月 chaque mois

今月 ce mois

来月 le mois prochain

先月 le mois dernier

毎年 chaque année

今年 cette annés

来年 l’année prochaine

去年 l’année dernière

朝     le matin

今朝 ce matin

今晩 ce soir

すぐに tout de suite

 

疑問文も作れるようになったし、じゃあ、次に行こうか?と思うのはまだ早いです。

なぜならまだオープンクエスチョンが残っているからです。

 

 

オープンクエスチョンと疑問詞?

 

閉じられた質問(クローズドクエスチョン)と開かれた質問(オープンクエスチョン)に関しては以前も書きました。

 

  • 閉じられた質問→はい、いいえ、の答えを求めるもの
  • 開かれた質問→具体的な内容の答えを求めるもの

 

そして開かれた質問の時には、誰、いつ、どうして、といった疑問詞が必要になります。

 

単独行為文ではどのくらいの疑問詞が必要になるでしょうか?

 

  • Il voyage avec ses amis en France en avion au mois de mars. (3月、彼は友達と飛行機でフランスを旅行します)。

 

全情報をいれてみました。

疑問詞になれそうなのは、

 

  • 誰が旅行するのか。(主語)
  • 誰と旅行するのか。(共同行為者)
  • どこを旅行するのか。(場所)
  • どうやって旅行するのか。(移動方法)
  • いつ旅行するのか。(時間)

 

の5つでしょうか。

日本語ならこの5つだけで終わるのですが、フランス語はそうはいかないのがフランス語。

 

 

大きく3つに大別できますか?

 

まず初めに、疑問詞を使った疑問文の場合、フランス語も日本語と同じで、聞きたいことだけに特化した文が一般的です。

 

  • どこを旅行しますか?
  • 3月友達とどこを旅行しますか?

 

下の文は、疑問詞もあるけれど、時間情報、交通手段、共同行為者情報もすべて入っていて回りくどいですね(尋問か)。

 

では次に、大別をしていきましょう。

単独行為文では、

 

  • 主語
  • 副詞
  • 前置詞が必要な情報

 

に大きく分けられます。

 

  • 主語とは行為者
  • 副詞(抽象的な時間、場所、方法情報など)で文を彩る情報
  • 前置詞が必要な情報(今回は『誰と』)

 

のことです。

それぞれの疑問文の作り方はこんな感じです。

作り方は大別すると2つに分かれます。

 

1:疑問詞の場所が1パターン

主語が疑問詞の場合

  • Qui
  • Qui est-ce qui

人以外

  • Qu’est-ce qui

 

いつも文頭にくる(主語と動詞の倒置はない)

  • Qui voyage en France?
  • Qui est-ce qui voyage en France?

 

 

2:疑問詞の場所が3パターン

誰と

  • Avec qui

 

本来の文の情報場所の位置に疑問詞が登場するパターン。

  • Il voyage en France avec qui ?

 

文頭に疑問詞とest-ce queが登場するパターン

  • Avec qui est-ce qu’il voyage en France?

 

文頭に登場するパターン(主語と動詞の倒置が発生)

  • Avec qui voyage-t-il en France?

 

 

いつ・どこ・どうやって

  • Quand
  • Comment

 

本来の文の情報場所の位置に疑問詞が登場するパターン

  • Il voyage avec ses amis en France quand?
  • Il voyage avec ses amis ?
  • Il voyage en France comment?

 

文頭に疑問詞とest-ce queが登場するパターン

  • Quand est-ce qu’il voyage en France?
  • Où est-ce qu’il voyage?
  • Comment est-ce qu’il voyage en France?

 

文頭に疑問詞が登場し倒置が発生するパターン

  • Quand voyage-t-il en France?
  • Où voyage-t-il en France?
  • Comment voyage-t-il en France?

 

お疲れさまでした!

 

 

まとめ

 

疑問詞をつかう場合の疑問詞の場所について。

 

主語が疑問詞のときは1パターン

  • 文頭

 

そうでない場合は3パターン

  • 文頭(主語動詞倒置あり)
  • 文頭+est-ce que
  • 元の位置

 

問題

次の日本語をフランス語で考えてみましょう。

1:誰が浜辺で散歩しますか?(qui est-ce quiを使って)

2:君は誰と散歩しますか?(文頭パターン)

3:いつ彼は散歩しますか?(元の位置パターン)

4:私たちはどこを散歩しますか?(文頭+est-ce queパターン)

5:太郎と次郎はどうやって浜辺へ行きますか?(文頭+倒置パターン)。

 

解答

1 : Qui est-ce qui se promène sur la plage?

2 : Avec qui se promènes-tu sur la plage?

3 : Il se promène quand?

4 : Où est-ce que nous nous promenons?

5 : Taro et Jiro, comment vont-ils à la plage?

 

いかがだったでしょうか?

seがついた動詞と主語の倒置文の形は初め慣れないかもしれません(僕はけったいやなと思いました)。

慣れておくと本を読むときに役立ちます!

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