【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・50 (単独行為文・値段と費用と必要時間?)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
おさらい
前回の記事では疑問詞を使った疑問文、かっこいい感じでいうとクローズドクエスチョンについて書きました。
主語が疑問詞のときは1パターン
文頭
- Qui voyage en France?(誰がフランスを旅行しますか?)
- Qui est-ce qui voyage en France? (誰がフランスを旅行しますか?)
そうでない場合(前置詞+疑問詞、副詞的疑問詞)は3パターン
文頭(主語動詞の倒置あり)
文頭+est-ce que
元の場所
- Il voyage avec qui en France?(彼は誰とフランスを旅行しますか?)
- Avec qui est-ce qu’il voyage en France? (彼は誰とフランスを旅行しますか?)
- Avec qui voyage-t-il en France? (彼は誰とフランスを旅行しますか?)
- Il voyage avec ses amis en France quand?(彼はいつ友達とフランスを旅行しますか?)
- Où est-ce qu’il voyage?(彼はどこを旅行しますか?)
- Comment voyage-t-il en France?(彼はどうやってフランスを旅行しますか?)
行為じゃないけれど単独文って……?
お金と時間って聞くと、ビジネスな感じがしますね。
時は金なり、なんて言い回しもありますし。
フランス語にも
Le temps, c’est de l’argent.
と同じ考え方があるようです。
お金に関しては、値段について語る時は日本語だと、
この靴は3000円です。
のように繋辞を使って言うことができます。
時間も、単なる時間を表すときは
今十二時です。
と繋辞を使えます。
しかしそれが、費用や必要時間になると変わります。
東京へ行くのに新幹線のチケット代が2万円かかります。
東京へ行くのに新幹線で名古屋から2時間かかります。
のように『かかる』という動詞が現れます。
この『かかる』は時間やお金を負担しなければならないという意味です。
フランス語では?
フランス語では繋辞文のところでも紹介したように、単なる時間を表す時は、
Il est +時間.
- Il est 7 heures.(7時です)
が使えました。
しかし値段を繋辞を使っていうことはできません。
動詞、coûterを使い、
物+coûter+値段.
- Ces chaussures coûtent 200 eruos. (この靴は200ユーロです)
という形になります。
ついでに身に着けるものに関する名詞も見ておきましょう(いつものように、名詞の性別のために冠詞がふってあります)。
- 靴 les chaussures
- 靴下 les chaussette
- ズボン le pantalon
- スカート la jupe
- シャツ la chemise
- 上着 la veste
- スーツ le complet
- ネクタイ la cravate
- カバン le sac
- 財布 le portefeuille
そしてぜひ覚えたいのが、指示代名詞である、
Ça
目の前にあるものや話題になったものを指してしまうことができるので重宝します。
服屋さんでよいシャツを見つけたけれど、値札が無くてワタワタしていると店員さんが、
- Ça coûte 15 euros. (それは15ユーロです)
などと教えてくれます。
必要時間、費用と何をするのに必要かということを言いたいときは日本語のように動詞も変わります。
Il faut +必要時間・費用 pour 動詞の原形.
- Il faut 2 heures pour aller à Paris.(パリへ行くのに2時間かかる)
- Il faut 200 euros pour aller à Paris.(パリへ行くのに200ユーロかかる)
初めのIlは非人称のIlと呼ばれています(時間のときと同じです)。
主語無くてもいいような動詞だけど、主語無しでいられないフランス語で使われる言葉で特に意味はないです。
個人的には『バックグラウンド』を表していると考えています。
疑問詞は?
必要時間とは、『ある期間』を意味するので、疑問詞quandは使えません。
Combien de tempsを使います。
いくら(どのくらい)はcombienになります。
費用の疑問詞はcombien d’argentになります。
- Combien de temps faut-il pour aller en France en avion? (飛行機でフランスへ行くのにどのくらいの時間がかかりますか?)
- Ça coûte combien, ce complet? (これ、このスーツはおいくらですか?)
要注意はÇaは倒置疑問文ができないということです。
これはÇaが会話で使われるためかと思われます。
そして倒置疑問文は主に文語であるので、もし倒置疑問文をどうしても使いたい場合はÇaの代わりにceciを使います。
×Combien coûte ça?
○Combien coûte ceci?
そしてCombien d’argent やCombien de temps を文頭で使う場合、分割もできます。
- Combien d’argent faut-il pour aller en France en avion? (飛行機でフランスに行くのにお金はいくらかかりますか)
- Combien faut-il d’argent pour aller en France en avion?
- Combien de temps faut-il pour aller en France en avion?(飛行機でフランスに行くのにどのくらいの時間がかかりますか)
- Combien faut-il d’temps pour aller en France en avion?
まとめ
値段を言いたいときの動詞coûter。
費用や必要時間を言いたいときの表現、Il faut +費用・必要時間 pour 動詞の原形.
- 必要時間(ある期間)の疑問詞はcombien de temps
- いくらはcombien
- お金をいくらはcombien d’argent
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:このズボンは50ユーロです。
2:このスカートは60ユーロです。
3:これはいくらですか?(疑問詞は元の位置パターン)
4:フランスへ飛行機で行くのにどのくらいの時間がかかりますか?(疑問詞は文頭パターン)
5:東京を旅行するのにどのくらいお金がかかりますか?(疑問詞は文頭パターン)
解答
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Ce pantalon coûte 50 euros.
2 : Cette jupe coûte 60 euros.
3 : Ça coûte combien?
4 : Combien de temps faut-il pour en France en avion?
5 : Combien d’argent faut-il pour voyager à Tokyo?
いかがだったでしょうか?
実は繋辞を使って、C’est 20 eurosなどとも言うことは可能なのですが、かなりくだけた言い方になるそうです。
費用や必要時間は、ある物や行為の特性の現れ、として単独行為文のなかにいれてみました。
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