【新型コロナウイルスで差別的な言葉を受けたらその場を去るのが得策です】
日々ニュースで目にする新型コロナウイルス。
差別も増えています。
そして僕自身や周りの日本人も差別を受けました。
目次
差別を受けた場所と日時とその内容
現在僕はイギリス東部の田舎を旅行しています。
無用な恐怖心を植え付けたくないので、具体的な町名は伏せます。
町自体は自然豊かで静かな場所です。
さて僕が受けた新型コロナウイルスに関する差別について時系列で書きます。
すべて路上で起きました。
- 3月6日:1人でいるとき、子ども連れのアラブ系家族一家の母親にすれ違いざまに「(彼らの言葉で何か)Corona virus(彼らの言葉で何か)」と言われる
- 3月8日:他の旅行者と3人で散策していたところ、黒人の男性がすれ違いざまにこちらを睨みつつ何かをつぶやきながら鼻の前でハエを追い払うように手を大きく振る
- 3月10日:1人でいるとき、前から来た2人組の白人男性の1人がすれ違いざまに「Virus」と言い、もう1人が爆笑
というものでした。
僕が会った旅行者の話も付け加えておきます。
- 3月3日:英国北部の都市でタクシーに日本人3人で乗ったら、アルジェリア系の運転手に「コロナウイルスを持っていないか?」と聞かれ、お釣りを空中から落として渡された
ということもあったそうです。
新型コロナウイルスとイギリス
イギリスで初の新型コロナウイルス感染者が見つかったのは1月下旬です。
感染者は徐々に増え始めたのは2月下旬。
そして急激に増えたのは3月の初めからです
参考:
Coronavirus: UK spread in maps and charts
日本でも同じ時期に休校にして子どもの感染予防をしたのは記憶に新しいところです。
僕は2月中旬からイギリスにいますが、来たときはまだ新型コロナに関するポスターを見かけたりすることもなくニュースでも他人事な雰囲気がありました。
そして3月3日。
ロンドンでシンガポール出身の学生が「コロナウイルス!」と罵声を浴びさせられながら暴行を受けるというニュースが衝撃的な写真とともにニュースに流れました。
参考:
Coronavirus: Student from Singapore hurt in Oxford Street attack
その他の新型コロナウイルスに関する差別
他にもアメリカやフランスなどでも新型コロナウイルスに関する差別があったことがニュースになっています。
- コロナウイルスという落書被害を受けた日本食レストラン
:‘Coronavirus’ sprayed on Japanese restaurant in Paris
- Diseasedと罵倒され暴行を受けるアジア系女性(マスクを着用していたことが理由とされる)
:Woman Called ‘Diseased’ in Possible Coronvirus-Based Manhattan Subway Station Attack
- 「パンデミックは嫌だ。彼に車両を移れ誰か言ってくれ」と罵倒され、移動せずにいたらファブリーズを全身にかけられた
:NYC subway rider sprays Febreze on man inside train amid coronavirus panic
他にもアジア系旅行者のホテル予約拒否などが起きていたりもしています。
新型コロナウイルスに関する差別からわかることとその対処法
新型コロナウイルスに関する差別は恐怖から来ています。
そしてそのような恐怖を理由とした差別を言葉で受けた場合は、
- 反論などを試みずその場を離れる
ことが一番です。
その理由を説明します。
まず現在のところ(3月11日)、公になっている新型コロナウイルス感染者数に関しては、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカなどはすでに日本の感染者数の2倍になっています。
参考:COVID-19 CORONAVIRUS OUTBREAK
しかし今のところ、それらの国でマジョリティである非アジア系の人が差別を受けたというニュースを少なくとも僕は耳にしたことはありません。
唯一ソーシャルメディアを騒がしたのは、電車で席をした女性と彼女の前に座っていた男性のやりとりの映像でしょうか。
しかしこれは差別というよりヒステリーに近いものかと思います。
参考:Coronavirus Australia: ‘Did you cough at me?’ row on Sydney train
結局のところ、新型コロナウイルスに関する差別をいちばん被っているのはアジア系です。
もちろん僕たちアジア人は海外へ行けば「Chinese, China」などと呼ばれて馬鹿にされることは前からありました。
僕もいきなり『Chinaman !』と路上で呼ばれたことがあります。
『中国人』が差別語というわけでなく、道を歩いている人にいきなり国籍名で呼ぶ行為自体が差別というわけです。
しかしこのような平時に起きている差別は、差別者の間違った優越意識から来ているので反論もできるし、差別者を退散させることもできます。
参考:【韓国】ライブ配信中に白人男性から「細目ジェスチャー」で妨害された女性の寛大な対応が話題に
しかしながら、今回起きている新型コロナウイルスに関する差別は恐怖心から来ているものが多いです。
なぜなら、ロンドンでシンガポール人の学生を暴行した4人組も、ニューヨークの駅構内で女性を暴行した人物も、そして電車内でわざわざアジア系の人の目の前にいって暴言を吐きファブリーズをかけた人物も論理的行為を取っていないからです。
新型コロナウイルスにかかりたくないのなら、ウイルスを持っていると思われる人から離れたほうがいいのは普通に考えたらわかるはずです。
しかし上記の差別者たちはわざわざ被害者に近づいていっています。
論理的行為ではありません。
理性を失った状態です。
このような場合、被害を受けたり受けそうになったりする僕たちの対処方法としてベストなものは、
- その場を離れること
です。
なぜなら相手は非論理的な状態です。
精神的な手負いの獣と同じなので、こちらがアクションを返すとパニックの状態値が上がりさらに攻撃的になります。
可能ならスマホなので相手の行動をビデオやカメラに撮ったりするのもありですし、もし周りにたくさん人がいるのなら助けを求めることも考えましょう。
しかしスマホで撮る機会がないような場合もあります。
例えば僕が受けたようなすれ違いざまに何か嫌なことを言われるような行為です。
そういう場合も反論などをする必要はありません。
その場を離れましょう。
残念なことに、相手は理性を持った人という状態を失っているのです。
大脳新皮質の働きが弱まっています。
そしてそのような理性の弱い状態のときほど、人は攻撃的になります。
そうして強いことを言ったり、実際に暴力行為に及んだりします。
そのためその場を離れることが最適解になります。
まあでも、差別を実際に受けると悔しかったり怒りの気持ちが沸いたりします。
僕もそうでした。
そういう場合は友だちに話したり、ソーシャルメディアに投稿したりするのがおすすめです。
少しは気持ちが晴れます。
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