【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・58 (対象行為文・avoirの年齢と痛み)】
なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!
おさらい
前回の記事では動詞avoirとprendreについて書きました。
持ちます、取りますと訳されるこの2つの言葉。
日本語と同じように、物を進行形で手にしているときには、所有権の有無にかかわらずavoir(持っている)が使われる。
しかし、
持ってきて
取ってきて
というようなときには、prendreしか使えないというものでした。
日本語の意味においては、『持つ』という言葉に持続保有という意味もあるので、発言者の注意がその点に向かっている場合は『持つ』、そうでなく単純に何かを手にするところに焦点が行く場合はprendreを使います。
フランス語では持続保有の観点がないので、そういう場合はprendreを使います。
というようなことでした。
そして何よりもこの2つの言葉の活用!
不規則でした。
AVOIR
- J’ai
- Tu as
- Il a
- Nous avons
- Vous avez
- Ils ont
PRENDRE
- Je prends
- Tu prends
- Il prend
- Nous prenons
- Vous prenez
- Ils prennent
覚え方は、ミツバチのテーマで、
『エ・ア・ア、アヴォンアヴェオン♪お池の周りでなんたらかんたらプロン・プロン・プロン、プルノンプルネプレン♪』
でした。
そして今回はavoirを使ってあれとあれを言えるようにするのが目標です。
年齢とともに痛みが……?
僕はもう30半ばで棺桶に片足を突っ込んでいますが、約10年前に椎間板ヘルニアをやりました。
そこから毎年冬になると痛みが思い出したかのようにやってくるのですが、正直辛いものです。
背中が痛いと動くのもしんどいし、汚い話、痛みが強すぎるときは腹痛と勘違いしてトイレへ駆け込むことも。
痛みといえば、フランスへ来てから甘いものをたくさん食べているせいか、最近歯も痛いです。
といったふうに、日本語では年齢も痛みも繋辞(~は~です)で言えます。
フランス語では?
以前の繋辞と記事で書いたのですが、年齢や痛みはフランス語は繋辞êtreが使えません。
なんとavoirです。
年齢の言い方は、
- avoir + 数字an(s).
日本語のように、二十歳(はたち)のような言い方はなく、すべて数字です。
痛みの言い方は、
- avoir mal à +痛みの場所(男性名詞の場合はau, 複数の場合はaux)
体の場所は
- 頭 la tête
- 目 un œil, les yeux
- 歯 la dent
- お腹 le ventre
- 背中 le dos
- 脚 la jambe
ひとまずこの6つを覚えましょう。
目が片目の場合と両目の場合で全然違う言葉になっているので注意です。
gauche(左)やdroit(右)をつけて右目や左目を区別できます。
- J’ai 18 ans. (わたしは18歳です)
- J’ai mal aux dents.(歯が痛い)
そして日本語では小説家の書く登場人物でもない限り、自分以外の痛みは、
頭が痛いの?
彼は頭が痛そう。
彼女は頭が痛いみたい。
と『痛いです』と言い切れない(他人の痛みや感情は推測するしかない)のですが、フランス語では区別なくavoirが使えます。
- Il a mal à la tête.(彼は頭が痛いみたいです)
まとめ
- 年齢と痛みは日本語では繋辞で伝えられるが、フランス語ではavoir。
年齢は
- avoir +数字+an(s).
痛みは
- avoir mal à+ 痛みの箇所
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:彼は20歳です。
2:(あなたの年齢をどうぞ)
3:わたしは背中が痛いです。
4:彼女は左目が痛いそうです。
5:彼らはお腹が痛いそうです。
解答例
↓
↓
↓
↓
↓
1 : J’ai vingt ans.
2 :J’ai 36 ans.
3 : J’ai mal au dos.
4 : Elle a mal au œil gauche.
5 : Ils ont mal au ventre.
いかがだったでしょうか?
5番のventreがventresじゃないのかと不思議に思うのですが、フランス人に聞いたら単数形だと言われました。
変なの……。
ネイティブ講師とフランス語会話を練習するなら
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中なのでお急ぎで(通常料金19800円から))