【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・35 (存在文の過去形)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
さっきまでそこにあった……
前回、前々回の記事で存在文の否定形と疑問形について書きました。
今回は存在文の過去形についてです。
日本語で「冷蔵庫にまだ卵があったな」などと買い出しのときに思うきがあると思いますが、少し変だと思いませんか?
なぜなら、卵がまだある→だから卵は買わない、という意味なのに、「卵があった」と過去形。
じゃあ「今はもう無い」、というわけでなく、「今もまだある」。
これは存在を確認したのが今よりも昔だということで過去形が使われています。
なので、「冷蔵庫にまだ卵があるなぁ」は、過去に確認したことをもとに現在の存在を肯定している文になります。
フランス語でも存在文のこのような解釈について曖昧なところがあります。
- Il y a encore un œuf dans le frigo. (冷蔵庫にまだ卵が1個あるなぁ)
- Il y avait encore un œuf dans le frigo.(冷蔵庫にまだ卵があったなぁ)
このIl y avaitがIl y a存在文の過去形にあたります。
もちろん純粋に過去に存在したということにも使えます。
Il y avait des samouraï au japon. (日本には侍がいました)
Être存在文の過去形
Il y a存在文は形が1つしかないので過去形も簡単に覚えることができるのですが、être存在文の場合は違います。
人称との組み合わせで6つの変化(活用)をするからです!
ずいぶん前の記事で書きましたが、覚えていますでしょうか?
- Je suis (en France).
- Tu es (en France).
- Il/elle est (en France).
- Nous sommes (en France).
- Vous êtes (en France).
- Ils/Elles sont (en France).
と現在のêtre存在文。
これを過去形にすると、
- J’étais (en France).
- Tu étais (en France).
- Il/Elle était (en France).
- Nous étions (en France).
- Vous étiez (en France).
- Ils/Elles étaient (en France).
となります。
覚え方としては、étまではすべて共通なので、それ以降をリズミカルに覚えるのがよいかと思います。
僕は、
「アイスアイス、愛と、イオンズ、言えず、愛エント」
などとイオンでアイスに愛を語るようなイメージサウンドで覚えました。
実際の発音は違うので要注意ですけどね!
ちなみに今回紹介した過去形のことを、半過去と呼びます。
過去形は他にも種類があるので、こんなのがあるなぁくらいで覚えておきましょう。
まとめ
存在文の過去形は、存在したがもう無いという意味、存在していたのを知っている、の2つの意味に分かれる。
問題
1:猫が何匹かいました。
2:わたしはトイレにいました。
3:彼はアメリカにいました。
4:わたしたちは中国にいました。
5:彼女たちは月にいました。
(ヒント:dans les toilettes, aux États-Unis, en chine, sur la lune)
答え
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Il y avait des chats.
2 : J’étais dans les toilettes.
3 : Il était aux États-Unis.
4 : Nous étions en chine.
5 : Elles étaient sur la lune.
いかがだったでしょうか?
現在の存在を語っているのに過去形を使うフランス語と日本語。
他の言語ではどうなんでしょうか。
よかったら調べて教えてくださいね!
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