【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・32 (存在する場所3・国町支点家)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
Il y a文以外で存在を表す文?
前回、前々回の記事で存在の左右前後上下内外の存在の場所を表す前置詞について書いてきました。
そして存在文はIl y a+非定冠詞名詞.とも。
しかし存在を表すために、フランス語でも繋辞文も使えます。
しかし前置詞とともに。
Shinji est en France. (シンジはフランスにいます)。
日本語では、
シンジはフランスです。
と前置詞なしで直接的に繋辞で存在物と場所を繋げることができますが、フランス語では前置詞必須となるので気を付けましょう。
Il y a と繋辞文の存在文の違いは?
日本語では、
シンジはフランスにいます。
シンジはフランスです。
の意味が違いますね。
1つめは、
シンジはフランスにいるの?
いますよ。
のようにいるかいないか強い話題になっているのに対し、2つめは、
最近シンジ見ないよね、どうしたんだろう。
フランスですよ。
というように、シンジが存在することは前提にそれ以外の情報(ここでは場所)が強い話題になっています。
フランス語でも同じです。
存在する者(物)以外を強い話題にしたいときに、繋辞+前置詞で存在を表します。
存在する者(物)は存在していることが前提条件なのです。
そのため、繋辞を使った存在文では定冠詞を使った名詞も置くことが可能になります。
定冠詞は『みんな知っているという意識』名詞につくと以前の記事で紹介しましたね。
そして使える前置詞は、前回登場したような
Le chien est au-dessous de la table. (その犬はテーブルの下にいます)。
のようにil y aと同じものが使えます。
その他の前置詞
まずは、
à + 男性名詞の国。そして町。
en 女性名詞の国
という重要事項があります。
Kimutaku est au Japon.
Shinji est en France.
Shinji est à Nice.
キムタクは年末年始はハワイかもしれませんが、それは置いておいてauって?
auは前置詞àとleが合体したものになります。
国については、フランスのように女性名詞の物は冠詞がいりません。
しかし、男性名詞の場合は冠詞が必要となってきます。
じゃあ、au+男性名詞の国でいいじゃん?
いいえ、あの国がいるのです。
aux Etats-Unis (アメリカに)
à+lesでauxに。
大文字といいauxといいアメリカは特別扱いされているようです。
そして
contre
もちょっと厄介な前置詞なので今回紹介します。
何かに斜めにもたれかかっている、というようなイメージです。
人という字が2人の人が支え合ってできている、というような金八先生の説明がしっかりくるでしょうか。
Kimutaku est contre le mur. (キムタクが壁にもたれかかっている。(ようなイメージ))
Un tableau est sur le mur. (1枚の絵が壁にかあります(掛かっています))。
chezは誰かの家に使います。
強勢代名詞を使うことで、
- chez moi (わたしのうち)
- chez toi(君のうち)
- chez lui/elle(彼、彼女のうち)
- chez nous(わたしたちのうち)
- chez vous(あなたのうち)
- chez eux/elles(彼ら、彼女らのうち)
ということができます。
- Il est chez moi. (彼は私のうちにいます)
前置詞の後に代名詞を使う場合は常に強勢形です。
代名詞を使わない場合はそのまま、
chez Kimutaku (キムタク宅)
になります。
まとめ
- 繋辞文も存在文に使える。
- 日本語とは違い、フランス語では前置詞が必須
- 今回紹介した場所の前置詞は4つ
- à (町や男性名詞の国(auやauxに変わる)
- en(女性名詞の国)
- contre(人という字のようなイメージ)
- chez(誰かのうち)
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:天皇陛下は日本にいます。
2:万里の長城は中国にあります。
3:金八がキムタクにもたれかかっている。
(ヒント:L’empereur japonais 天皇陛下、La Grande Muraille 万里の長城)
答え
↓
↓
↓
↓
↓
L’empereur est au japon.
La Grande Muraille est en chine.
Kinpachi est contre Kimutaku.
いかがだったでしょうか。
フランスで生活していると、時折天皇について聞かれます。
みなさんならどうやって説明しますか?
僕は天皇は祭祀王ということで、ローマ法王(le pape)のような存在と説明しています。
フランスで生活していて感じるのは、こちらの人は人口だの面積だの国家予算だのといった数字や、政治、宗教、文化についてよく頭に入っていてよくそれについて話しているということです。
数字はよいのですが、他国の政治宗教文化は意外と情報が誤って伝わっていることが多いので、フランスにくる際は日本についても勉強しておくとよいです。
この間はクリスマスパーティーの後に各国の労働状況の話題になりました。日本人はデモがないので経営者の権利が無制限というような話題も(苦笑)
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