【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・5(繋辞で国籍。名詞の性別)】
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いですね。
外国語学習も同じ。
一度嫌いになってしまうと、あれやこれやが日本語と違うからと思いついてしまう。
でも、僕たちは日本語についてどれだけのことを知っているのでしょうか。
あれやこれやと違っていると信じている外国語のルールが、実は日本語と似ていたら……もっと簡単に習えると思いませんか?
人称代名詞と繋辞(けいじ)を使って
前回の記事では、日本語の繋辞とフランス語の繋辞の比較について書きました。
・日本語の繋辞で言える内容の半分ぐらいしかフランス語の繋辞では言えない
・人称代名詞を使ったものはさらに少ない
・その中のひとつが曜日の表現である
として、
Aujourd’hui on est + 曜日
Aujourd’hui nous sommes + 曜日
で「今日は~曜日です。」と言えることを習いました。
Aujourd’hui on (nous) est (sommes) mardi. (今日は火曜日です。)
今回は、人称代名詞を使って言える残り2つの繋辞表現のうちの1つについて書きます。
具体的には、
国籍 (わたしは日本人です。)
についてです。
名詞の女性形とは
曜日の表現のところではあまり気にしませんでしたが、
フランス語は男性か女性か、単数か複数かを気にする言語です。
日本語だと、ある人がフランス人ならフランス人の一言で済みます。
もちろん日本語でも、フランス人男性、フランス人女性などと言い表すことはできますが、フランス人の一言で済ますことに問題はありません。
しかしフランス語ではそれが問題になってしまいます。
つまり、
日本人(男性)である場合:Je suis japonais.
日本人(女性)である場合:Je suis japonaise.
となり、発音上の差まで出てきます。
女性形の作り方
女性形の作り方にはいくつかルールがあります。
それぞれ男性形に対して、
- 最後にeを付ける (基本)
- erをèreに
- eurをeuseに
- an / en / onをanne / enne / onneに
などです。
また男女同形の名詞などもあります(berge=ベルギー人など)。
実際に使ってみる
今回の記事では複数形については触れません。
よってつかえる人称代名詞と繋辞は、
- Je suis
- Tu es
- Il est
- Elle est
- Vous(丁寧)êtes
です。
国籍を表す単語には、
japonais (日本人)
français (フランス人)
anglais (イギリス人)
chinois (中国人)
américain (アメリカ人)
allemand (ドイツ人)
vietnamien (ベトナム人)
berge (ベルギー人)
などがあります。
国籍を言い表したいときは、
主語+繋辞+国籍
の文型を使います。
Je suis anglais. (私はイギリス人(男)です。)
では問題です。
以下の文をフランス語で考えてみてください。
1:私(ご自分の性別で)は日本人です。
2:君(女性)はドイツ人です。
3:彼は中国人です。
4:彼女はベトナム人です。
5:あなた(男性)はベルギー人です。
↓
↓
↓
↓
↓
答え
1 : Je suis japonais(e).
2 : Tu es allemande.
3 : Il est chinois.
4 : Elle est vietnamienne.
5 : Vous êtes berge.
どうだったでしょうか?
4番と5番は正解でしたか?
bergeは女性形の存在しない単語でしたね。
今回覚えてしまいましょう!
次回は繋辞を使った地位表現+複数形について書きます。
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