【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・3(フランス語の繋辞・人称代名詞)】
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いですね。
外国語学習も同じ。
一度嫌いになってしまうと、あれやこれやが日本語と違うからと思いついてしまう。
でも、僕たちは日本語についてどれだけのことを知っているのでしょうか。
あれやこれやと違っていると信じている外国語のルールが、実は日本語と似ていたら……もっと簡単に習えると思いませんか?
フランス語の繋辞(けいじ)
前回までは日本語の繋辞について書いてきました。
くどいですが、日本語の繋辞を使った文とは、
AはBです。
になります。
フランス語では、
A être B.
になります。
日本語と大きく異なる点は、このêtreがおとなしくしていないということです。
つまり、Aの人称が変わると、êtreの形が変わります。
人称って?
人称とは中学校の英語の授業でも習ったかと思いますが、簡単にいうと、
文の主役
のことです。
文の主役は基本3つあります。
・自分
・あいて
・自分でも相手でもないもの
です。
それぞれフランス語では、
・Je
・Tu
・Il / Elle / On
になります。
IlとElleの違いは男か女かです。
Onは性別関係なしの不特定多数です。
そしてそれぞれの言葉には複数形というものがあります。
・Nous
・Vous
・Ils / Elles
です(Onはすでに複数の意味があるので複数形なし)。
ただし、
・Vousは相手(1人)のことを敬うときの意味
もあります。
要は、
・親しい相手にはTu、そうでなければVous
・Vousは相手が複数いるときにも使われる
です。
日本語と大きく異なる点は、フランス語では二人称や三人称を主語にした文が当たり前ということです。
日本語では、訳としてよく使われる二人称の『君』を息子が父親に対して使うのはおかしいと思われるのではないでしょうか。
また、友だち同士でも「アンドレイはもうご飯食べた?」などと、目の前の友人に向かい『君』という言葉を使わないことが多いです。
フランス語では、アンドレイと話しているときに「アンドレイはもうご飯食べた?」という文章を使うのは不可能です。
『アンドレイ』代わりに、二人称であるTuを主語として使う必要があります。
またこれら、
・Je
・Tu
・Il / Elle / On
・Nous
・Vous
・Ils / Elles
のように特に人のことを指す代名詞(具体的な名前じゃないもの)を、人称代名詞と呼びます。
Êtreの6変化
というわけで、人称が単数と複数それぞれ3つずつの合計6つあることがわかりました。
- Je
- Tu
- Il / Elle / On
- Nous
- Vous
- Ils / Elles
そして上記のように、人称によって形の変わるÊtreにもそれぞれに対応した形が6つあることになります。
- Je suis
- Tu es
- Il / Elle /On est
- Nous sommes
- Vous êtes
- Ils / Elles sont
Êtreはどこ行った!!!!!
と叫んだ方、僕と同じです(笑)
次回は、結局これで何が言えるのか?です!
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