【英会話:発音記号だけを覚えても上手な発音にはなりません】
英語の発音をよくするためには発音記号を覚えたほうがいいらしいと聞いたり読んだりして、勉強したことはありませんか?
そして辞書に載っている発音記号を読めるようになったのに、リスニングもスピーキングもひいては英会話はできなかったという経験はありませんか?
プロソディを忘れていますよ。
この記事を読むと、
- 発音記号だけ勉強しても流暢に英語を話せるようにならない理由
- 発音記号の知識とプロソディの組み合わせで英語らしくに話せるようになること
がわかるようになります。
目次
英語の発音において発音記号はあくまでも補助です
辞書の単語の傍らに載っていることの多い発音記号ができることは2つのみです。
その2つとは、
- 調音方法と調音場所
- アクセントの位置や音の長さ
を表すことです。
また、一般的な発音記号では表せない発音もあります。
それに関しても身につけておかなければリスニングやスピーキング、そして英会話で詰みます。
もうすこし詳しく説明します。
発音記号をだけを覚えても英語を話せるようにならない理由
いちばんの問題は、
発音記号からは文の英語のプロソディがわからない
ということです。
英語のプロソディとは、英語らしさを作っているメロディやリズムのようなものです(興味があるかたは【カタコト英語を直したいならプロソディがとても重要です】をお読みください)。
しかし発音記号で主に伝えることができるのは、
- 調音する箇所
- 調音する方法
です。
たとえば『s』のような発音記号は、
- 調音個所は上の前歯の裏・歯茎と歯のあたり
- 調音方法は舌の先端より少し奥のあたりをかなり調音個所に近づけ声帯を震えさせずに息を口から吐く
ということを伝えています。
他にも、『`の記号はアクセント、:の記号は音を長く発音する』ということもわかります。
しかし、このようなひとつひとつの音を発音記号から読み取れ発音(調音)できるようになっても、『英語らしさ』がありません。
どこにも英語のメロディやリズムらしきものがないから
です。
会話の発音に慣れ親しんでおかないと英語の上達が止まります
実は僕は発音記号を読めるようになったら発音が上手になってスピーキングもリスニングもうまくなって、英会話もお茶の子さいさいになるぜ!と思っていたことがあります。
僕の場合は言語学を学んでいた大学院の音声学の授業で発音記号を覚えました。
ぜんぶ覚えたときは内心興奮気味でした。
これでペラペラだぜっと。
しかし実際は違いました。
簡単な英会話などでも相手に通じなかったり聞き取れなかったり。
それで、散々に悩んだすえに気が付いたのが、
プロソディ(会話の発音)の不足
ということでした。
確かによく見かける発音記号の表記にはアクセントや長音はあるのですが、それ以上のプロソディの情報が載っていることは稀です。
各音に加えて、アクセントや音の長さは発音に大切です。
しかしさらに大切なことは、
基礎の発音を使って実際のネイティブたちがどのように話しているか
ということです。
僕たちと同じくネイティブもロボットではないので、その発音方法にはバラエティがあります。
- 気分で変わるメロディ
- 状況で変わるイントネーション
- 友だちと話すときのくだけた音
などは辞書に載っているような発音記号では追いつけません。
というか、
会話を発音記号で表すのは非常に難しい
です。
そのため対処方法としては、
様々な英語のプロソディに慣れる
という方法しかありません。
具体的には、
プロソディシャドーイング
です。
プロソディシャドーイングのやり方については、【(重要)英会話初心者・英語初心者は何から勉強し始めればいいのか?→たった1つで英文法や英単語の知識も要りません】にまとめてあるので、よかったら参考にしてくださいませ)。
基礎の発音記号、実践のプロソディ
発音記号は参考書や色々なホームページでも学ぶことができます。
発音記号の表す、
- 調音個所
- 調音方法
- アクセントや音の長さ
は発音の基礎です。
しかし実際の会話ではそれ以上の発音の情報(プロソディ)が必要になってきます。
そのため発音記号をマスターしたあとでも前でもいいので、英語のプロソディを身につけておくとかなりじょうずに英語らしく話せるようになります。
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