【フランスの大学での授業風景や勉強の仕方】
フランスの大学に留学したいけれど……
授業はどのように行われるの?
成績の測り方は?
どうやってノートを取ったりすればいいの?
3年間、学士課程と修士課程を南フランスのニース大学で学んできた僕の経験談を紹介します。
在籍していたのは人間科学学部の言語学学科でした。
そのため、他の学科の場合とは違うこともあり得るのでその点ご了承ください。
目次
授業日数は少ないですが授業時間は長いです
- 授業日数は週5~7科目が目安(1日平均1~2科目)
- 授業時間は基本は2時間
2時間ぶっ通しでする先生もいれば、途中で休憩を1度いれる先生もいます。
また、その日教える内容が終わってしまえば切り上げてしまう先生のほうが多かったです。
成績評価の方法は様々です
成績に関しては、授業によって違いました。
- 期末試験
- 発表
- レポート
の種類があります。
どれで成績を測るかは初回の授業で説明があります。
1つだけだったり、組み合わせだったり(僕は発表と期末試験の組み合わせを経験しました)。
これ以外に小試験がある場合もあります。
授業の進め方は主に3つあります
僕は3種類の授業方法を経験しました。
- 口頭のみ
- プリントが配られる
- スライドで
です。
難易度もこの順番です。
そしてスライドを使って行われる授業以外には特徴があります。
- 順を追って話されないことが多い
ということです。
たとえば僕がとっていた授業だと『周縁言語学』というのがありました。
簡単に説明すると、言葉遊びのなかに見られる現象について、言語学観点から研究してみるというものです。
『サングラス』は『グラサン』とは言えるのに、なぜ『グサンラス』とかはダメなのか。
『ス』はどこへ行ってしまいその理由は?
というようなことのフランス語版です。
ひたすら言葉遊びの現象だけが話され、何週間後かの授業でようやくその言語現象の詳細が明らかにされました(導入にもなっておらずみんな( ;´Д`) みたいな顔に)
プリントがある場合もナンバリングの1から始まるわけではないことを頭に入れておいたほうがよいです。
スライドを使った場合はそういうことがないのでわかりやすいです。
教授の板書は読めません
誰1人として簡単に識別できる文字を書く先生はいませんでした。
とにかく汚い。
フランス人生徒も読めないことがしばしばです。
解読するのに力を割くと、口頭で解説しているのを聞き逃すので、
- 読めない板書は無視
もしくは携帯で写メりましょう。
ちなみにシャッター音を出さないように、日本の携帯を持っているなら専用のアプリを使いましょう。
むしろフランスに来るのなら、現地でスマホを買った方が種類も豊富だし携帯電話の紐づけもなく買えるのでお得です。
シャッター音も自分で有り無しを選べますしね。
授業中のノートの取り方のメジャーな方法はパソコン入力です
授業内容を手書きでノートにとっている学生は少数でした。
多くはパソコンで打ち込んでいました。
パソコンに打ち込むメリットは
- 字が読める
- 修正や編集が容易
の2点です。
復習のときや誰かと勉強しているときにも字が読みやすいのは大切です。
とくに大量に書く場合はくずした筆記体で書いたりして後々に解読するのが困難になったりすることも(たとえ自分の字でも)。
また、間違えたときに修正液や消しゴムで消す学生が多いのですが、パソコン入力だとボタン1つで余分な待ち時間が減らせます。
でも大学にパソコンを持って行くのは重たくないですか?
たしかにそうです。
軽量型といっても、なんだかんだで軽いものではありません。
僕のおススメは
マイクロソフトのSurface Pro
アップルのiPad mini
です。
どちらもタブレット型で薄いです。
専用のキーボードを付けるだけで入力も楽です。
Surfaceのキーボード(タイプ カバー)
Ipadのキーボード
surface proのほうが普通のパソコンとしても使えるので個人的には便利です(タブレットにもパソコンにもなるから)。
しかしスマホ、パソコン、タブレットの3つを持っていく予定があるのなら、Ipadでもよいかと思います。
ライフスタイルのちがいです。
ちなみにプログラミングの授業を取りたかったりするのなら、surface一択です。
スマホはこう使いましょう
スマホもキーボードをつければ入力作業ができますが、おすすめはしません。
おすすめしない理由は
- 途中とちゅうメールが届いたりする
- バッテリーが家までもたなくなる
です。
授業中のスマホは、
- 講義の録音
- 板書の撮影
として使いましょう。
僕なんかは学校の授業中にパソコンやスマホ?などと思う人間でしたが、自分でやってみるとノートに書くよりかなり効率的で考えを改めました。
大切なのは授業を理解することで、手書きという手段にこだわらなくてよいわけです。
ただでさえフランス語という外国語で授業を受けるのですから、なるべく効率的な環境をフランスへ留学する前に整えておきましょう。
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