【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・62 (対象行為文・vouloir(欲しい)について)】

なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!

 

 

おさらい

 

 

前回の記事では、フランス語のconnaîtreとsavoirについて書きました。

日本語では『知る』という単語は現在よりも未来の視点のために使われる。

現在の場合は『知っている』と現在進行形のような形になる。

しかしフランス語の場合は現在形のままconnaîtreとsavoirが使えるということでした。

2つの単語の違いは、

  • 知っているだけのときはconnaître
  • ノウハウなど色々知っているときはsavoir

 

  • Je connais la poésie.(詩は知っている)
  • Je sais la poésie.(詩を知っている(しどう読むのかどう作るのかとかも知っていたりする))

 

そこから発展して、savoirは能力についても言うことができました。

savoir +動詞の原形

 

  • Je sais faire du ski. (スキーができる=滑り方を知っている)

 

僕はスキーを知らないのですが、いつかこんな風に言えたらよいですね。

 

 

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欲ちい?欲しい?

 

 

フランスでは日本のアニメや漫画やゲームがたいへん人気があります。

子どもだけでなく、大人も好きな人がたくさんいます。

Fnacという本や電化製品が置いてあるお店へ行くと、日本の海外のコミックとは別に日本の漫画コーナーがあり、キッズだけでなく青年も立ち読みしていたりします。

おもちゃコーナーで駄々をこねる子どもの光景はこちらでも同じで、ニンテンドースイッチが欲ちい! ピカチュウのぬいぐるみが欲ちい!みたいな騒ぎに遭遇することも。

ある程度大人になってくると、鞄が欲しい、香水が欲しい、時計が欲しい、ジャケットが欲しい、などと欲しがるものが変わってきます。

僕は『方丈記』のような意識が強いのであまり物欲がないほうかと思うのですが、時には彼女が欲しい、お金が欲しい、などと精神的な落ちつきが欲しいと思うことがあります。

 

などと、日本語では何かを欲するときには、『~は~が欲しい(です)』と繋辞を使って表現するのが日常的です。

 

  • 子どもがピカチュウのぬいぐるみを欲する。

 

などとは言いません。

語源は『欲(ほ)る』という言葉だそうで、万葉集にも載っています。

願い望むという意味でもあるそうです。

 

 

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フランス語では?

 

 

フランス語ではvouloirという単語が使われます。

これまた不規則動詞なのでまずは活用を。

 

VOULOIR

  • Je veux
  • Tu veux
  • Il veut
  • Nous voulons
  • Vous voulez
  • Ils veulent

 

NousとVousだけvoulというもとの形が残っていてあとはveuになっています。

曲者はIlsです。

Je, Tu, Ilのようにveuで始めておきながら、veulとlが続きます。

Vouloirも対象行為なので、

 

主語+vouloir+目的語

 

になります。

 

  • Je veux ce chocolat. (このチョコレートが欲ちい

 

……欲ちい?

子どもか!?

実はそうなんです。

欲を伝えるこのvouloir。

そのまま使うのははしたないというような意識が働くようなので、子どもか、友人同士など気の置けない間でお菓子を分けるときには使われますが、お店では使いません。

ではどうするのか。

違う動詞の形にします。

 

Vouloir

  • Je voudrais
  • Tu voudrais
  • Il voudrait
  • Nous voudrions
  • Vous voudriez
  • Ils voudraient

 

覚え方は先のことを考えると、rからの部分とそれ以外で分けておくとよいです。

この形は条件法と専門用語で呼ぶのですが、仮定を表すときに使われます。

つまり、

 

  • ワインが欲しい!

 

という欲求を仮定の話として表明することでその気持ちを和らげるのですね。

 

  • Je voudrais ce chocolat. (このチョコレートが欲しいです)

 

とくに自分の欲を伝えるときには必須な動詞の変化です。

 

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まとめ

 

日本語では『~は~が欲しいです』という繋辞文だが、フランス語ではvouloirを使い対象行為文になる。

しかし欲求をそのまま表すのははしたないと考えられるため、特に自分の欲を伝えるときは条件法という動詞の変化が使われる。

 

問題

次のフランス語を日本語で考えてみましょう。

1:Je veux ce sac!

2:Je voudrais ce sac.

3:Ils veulent ma voiture.

4:Elles voudraient mon chat.

5:Nous voudrions votre vin.

 

解答例

1:このカバンが欲しい!

2:このカバンが欲しいです。

3:彼らは私の車が欲しい(狙っている)。

4:彼女たちは私の猫が欲しいようだ。

5:ワインが欲しいのですが。

 

 

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祝!

 

 

気づいた方もいるかもしれませんが、今回のvouloirで以前やっていた日本語で言える繋辞文すべてをフランス語で言えるようになりました。

 

1 名前 (わたしはシンジです。) Je m’appelle Shinji.
2 国籍 (わたしは日本人です。) Je suis japonais.
3 地位 (わたしは学生です。) Je suis étudiant.
4 年齢 (わたしは18歳です。) J’ai 18 ans.
5 指し示し (これは猫です。) C’est un chat.
6 値段 (これは25ユーロです。) Ça coute 25 euros.
7 場所 (わたしはフランスです。) Je suis en France.
8 所属 (わたしの国は日本です。) Le japon est mon pay natal.
9 時間期間 (10時20分です) Il est 10 heures vingt.
10 曜日 (月曜日です。) On est lundi.
11 日付 (今日は3月27日です。) Aujourd’hui, on est le 27 mars.
12 イベント (今晩は花火です。) Il y a le feu d’artifice ce soir.
13 天気 (晴れです。) Il fait beau.
14 形容詞 (わたしの猫は大きいです) Mon chat est grand.
15 主題 (このチョコレートは美味しいです。) Ce chocolat, c’est délicieux.
16 好き嫌い (わたしはチョコレートが好きです。) J’aime bien le chocolat.
17 上手下手 (わたしはスポーツが得意です。) Je suis bon en sport.
18 欲しい (わたしはこのチョコが欲しいです。) Je voudrais ce chocolat.
19 痛み (わたしは腰が痛いです。) J’ai mal au dos.

 

繋辞文、なかなか多かったですね。