【フランスに留学する方法10:フランスの大学の試験・テスト徹底解説】

フランスの大学に留学したけどもうすぐ試験があるらしい。

初めての試験で何をどう準備したらよいかわからなくて緊張しています。

フランスの大学試験事情ってどんな感じなの?

 

※ただし僕はニース大学の文学部の言語学科の試験しか受けたことがないので、他の大学や違う学科では異なるかもしれませんので参考くらいにとどめておくようお願いします。

 

 

違う種類の試験があります

 

ニース大学の履修登録は二期制。

9月から1月までと1月から6月までです。

僕の場合、

学部生のときは

 

  • 各期2回

 

院生の場合は

  • 各期1回

 

の試験がありました。

学部生各期2回の内訳は、

 

  • 1回目が中間テスト
  • 2回目が期末試験

 

です。

 

院生の試験は1度しかない期末試験です。

 

  • 試験の結果
  • 課題の点数

 

の総合で最終的に合格かどうかの結果が出ます。

 

 

点数は20点制で学部生と院生でその後が分かれます

 

日本と違うのは、点数が20点制ということです。

 

  • 各試験20点採点
  • 最終的な点数20点採点
  • 全科目の総合点数20点採点

 

10点以上が合格となります。

僕はそれを失念していて初めて点数を見た時、13とあって死ぬほどびっくりしました。

 

学部生と院生で分かれるのが総合点数です。

 

学部生の場合

 

ある授業の最終結果が10点以下であっても、他の科目の点数が高ければカバーされます。

全科目総合点数合計平均値が10点以上で合格です。

 

10点以下の場合は追試が後期の授業のあとにあります。

前期も後期も落としてしまった科目がある場合は、かなりの地獄を見るようです(友人談)。

追試の総合計点数が10点以上ならば次の学年に進めます。

 

 

院生の場合(1年目)

 

どの科目も10点以上取っていないと追試になります。

最終総合点数平均値が10点以上になっていても、10点以下の点数がある科目は追試です。他の科目の点数によるカバーはありません。

 

僕は院生1年目のときに追試が2つありました。

前期で2つ落としたからです。

それ以外の試験の点数は平均15だったのですが、この2つだけ散々な状況に……認知脳科学の試験は恥ずかしながら1点でした!

猛烈に勉強して何とか突破しました。

 

 

院生(2年目)の場合

 

前期は授業。

後期はゼミの出席+ゼミでの研究結果発表+論文提出+論文本発表があります。

 

追試はありません。

なので前期の授業で10点以下があった場合はそこで終了だそうです。

……でも実際は先生たちもそれをわかっているのか採点がすこし甘めだったりもしました。

 

 

テストのタイプは主に2つ

 

テストは大きく分けて、

 

  • 一問一答タイプ
  • 論述タイプ

 

があります。

専門用語や知識の名称などをしっかり覚えているかという一問一答。

これこれこういうことについて、授業で習ったことを踏まえてどう考えるか書けという論述。

 

言語の壁の問題で、日本人を含めた外国人にとってレベルが高いのがこの2つ目の論述式試験です。

それが理由で、ニース大学では辞書の持ち込みが許可されていました。

ただし、

 

  • 本タイプの辞書のみ
  • 自分の国の言葉とフランス語の辞書のみ(仏仏辞書の禁止)

 

でした。

なので留学する際は、1冊仏和・和仏辞典を持参してくるとよいです。

 

英語など外国語の授業では少し違い、実技があるときもあります。

僕は中国語と英語を取っていました。

 

中国語は一問一答。

 

英語は、

学部生3年目では

 

  • CECRL(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1試験

 

院生1年目では

 

  • CECRLのB2試験

 

院生2年目では、

 

  • 自分の論文について英語でプレゼン

 

が行われました。

ということは、ニースの大学の

 

  • 学士を修了する(もしくは修士1年目に進む)には最低でもフランス語以外の外国語でB1程度のレベルが必要
  • 修士を修了するには最低でもフランス語以外の外国語でB2程度のレベルが必要

 

ということになります。

ちなみに他の外国語の選択肢は、イタリア語、スペイン語でした(ニースから近いですから)。

 

 

試験はこう受けましょう

 

前日はしっかり寝ましょう。

教科によって違いますが、試験の時間が通常の授業より長いからです。

 

筆記用具も前日にしっかり確認しましょう。

 

  • 学生証
  • 鉛筆、消しゴム
  • ボールペンと修正液
  • 時計(スマホは不可)
  • 計算機が許可されているのなら計算機(スマホは不可)
  • 仏和・和仏辞書が許可されているなら辞書(スマホも電子辞書も不可)
  • そして忘れがちな筆記用紙

 

試験によって大学側が用意してくれた専門試験用紙が配られたり配られなかったりします。

そういう場合は自分のノートやルーズリーフに試験の答えを書いて提出します。

たいていクラスで数人は忘れて誰かにもらっています。

 

大学側が用意した試験用紙には学部学科や学籍番号などを書くところがあります。

名前も含めて忘れずに記入しておきましょう。

自分で持参した用紙の場合も書いておきましょう。

 

 

期末試験返却はありません

 

日本の場合、試験の後の授業で試験返却があり、みんなで答え合わせがあります。

しかしニース大学の場合、

 

  • 期末の試験の返却はされません

 

自分が知らせるのは結果のみです(オンラインで確認)。

 

 

番外編:カンニングは厳禁!しかし…

 

言うまでもないのですが、カンニングは見つかり次第処罰されます。

 

  • 試験の結果が無効
  • 今後の授業の参加不可
  • 翌年度以降の大学登録不可

 

などの罰則が待っています。

 

しかし……実は多くの学生がカンニングしています!

『ザ・カンニング 』

という映画になっているほどです(笑)

 

僕は元教師でもあるのでカンニングをしませんでしたが、え、普段はまじめなあの子までカンニング?的なノリでみんなカンニングしていました。

 

ちなみに教壇に立ってた側から言わせてもらいますと、高確率でばれています

教授がしっかりと監視していればそっこうばれます。

しっかりと監視していれば……汗

 

カンニングはリスクも高いし、最終的には合格して次の学年に入れても知識が追いついておらず苦労するだけです。

しないようにしましょう。

 

 

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