【英会話の決まり文句を学ぶ意味】
正しい英文で話しているはずなのに、なぜか不自然になってしまったことはありませんか?
正しい英文が正しくないときもありますよ。
この記事を読むと、
- 言葉には言い方が決まっている文とそうでない文があること
- 言い方が決まっている文は慣習によって決まるのでそのまま覚えるしかないこと
についてわかるようになります。
目次
2つの文の種類を知って英語学習に活かしましょう
世の中の文はすべて、
- 明示的な文=言い方が決まっている文
- 非明示的な文=言い方が決まっていない文
のように分けることができます。
そしてこの2つのちがいを知っていると、英語力向上に役立ちます。
明示文と非明示文の違いを知っておくと英語学習や英会話に役立つ理由
明示的な文と非明示的な文の違いを知っておくと英語ひいては英会話の役に立つ理由は、
明示的な文と非明示的な文を使う場面が英語と日本語では異なっている
からです。
たとえば外国人の方が、自動翻訳機などでI love youを日本語に訳して「愛しています」と言っているのを聞いて違和感を覚えたことはありませんか?
同じようなことは英語を話す日本人にも起きます。
英会話の最中に相手に怪訝な顔をされたことがある人は、まさにそれです。
このように、
なにかを伝えるときに明示的に言うか非明示的に言うかは慣習によって決まっていることが多い
ので、
英語を学ぶときも明示文と非明示文の使い分けが必要
になります。
もうすこし掘り下げます。
明示的な文と非明示的な文の違い
たとえば
Could you pass me the salt, please ?
英会話の教科書などによく出てきて「塩を取ってください」という和訳がふられている英文ですが、こう言われたらどうしますか?
もちろん発言者に塩を渡しますよね。
ではこの文は明示的な文なのでしょうか?
実は、非明示的な文です。
なぜなら、この文は
話し手に聞き手が塩を渡すことが可能な状態か否かを聞いている
ので、
本来の聞き手の正しい反応は話し手に塩を渡すことが可能な状態か否かを答えるだけでよい(実際に渡す必要はない)
からです。
しかし食卓で実際に同じことを言われたら、僕たちは塩を渡します。
なぜでしょうか?
それは
慣習的にCould you pass me XX?と言われたら、XXを話し手に渡す決まりがある
からです。
そのため、まだそういった慣習を身につけていない小さな子どもに同じようなことを聞くと、
話し手に物を渡すのではなく、自分が渡せる状態にあるかどうかを言葉で答えるだけ
で終わってしまうことがあることが観察されています。
そしてさらに細かく見ると、同じ文の『the salt』も非明示的だとわかります。
なぜなら、話し手が欲しいのは『塩の入った入れ物』であって『塩だけ』ではないからです。
このように、ある程度決まりのある言い方はそのまま覚えるようにしないと、いつまで経っても、
- 日本語で非明示的な文で言うからと英語でもそうして失敗
- 日本語で明示的な文でいうからと英語でもそうして失敗
ということが起こってしまいます。
明示文と非明示文の英語での使い分けを覚えて英会話力を向上させましょう
明示文と非明示文の使い分けはそれぞれの言語で違ってきます。
もちろん英語と日本語もしかりです。
文の違いを念頭に映画やドラマなどで英語をインプットし、言語学習者交流アプリやサイト、オンラインレッスンなどでアウトプットの練習を重ねて英会話ができるようになりましょう(オンライン英会話については【料金順・英会話オンラインレッスン(オンライン英会話)16社ランキング】にまとめたのでよかったら参考にしてくださいませ)。
>> ベルリッツ・フランス語(現在無料体験実地中なのでお急ぎで(通常料金19800円から))
8 thoughts on “【英会話の決まり文句を学ぶ意味】”