【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・78 (変化文)】
日本語をおさえてからフランス語を学べば理解度も増すはず。
今回は『AのものがBに変化する』というような文についてです。
おさらい
これまで、
- 繋辞文 (A=B的。Je suis japonais.(私は日本人です))
- 存在文 (Il y a un japonais.(日本人が1人います))
- 単独行為文 (Je dors.(私は寝ます))
- 対象行為文 (Je mange ça.(私はこれを食べます))
- 授受行為文 (Je donne ça à Jiro.(私はこれを次郎にあげます))
について書いてきました。
今回からは新しい文についてです。
変わるもの変わらないもの
僕は現在フランスの大学院に通っている学生です。
でもフランスに来る前は東京のとある日本語学校で働いていた日本語教師でした。
教師から学生になりました。
生活は変わりました。
東京にいた時には体が浮くほどの通勤電車に揺られていたのに、今じゃニースの海の波に揺られています(泳げませんが)。
フランスに来て変わったのは人間関係でしょうか。
ニースでは日本人にほとんど会う機会がなく、かといってクラスに大学院のクラスにフランス人はほとんどおらず、できていく友人や知り合いはあっちこっちから来た人たちです。
場所が変わるだけで色々変わります。
とこのように、日本語では、『~は(が)変わる』、『~に成る』という表現で変化を表していますが、違いはわかりますでしょうか?
僕は一瞬戸惑いました。
が、違いは変化後の状態が明確にあるか無いかです。
- 生活が変わった。
どう変わったのか言わなくても、前とは違うと言いたい。
- 学生になった。
変化後は学生と明言。
フランス語では?
フランス語でも同じです。
動詞が二つあります。
- 変わる changer
- 成る devenir
devenirは不規則動詞です。
DEVENIR
- Je deviens
- Tu deviens
- Il devient
- Nous devenons
- Vous devenez
- Ils deviennent
(過去分詞はdevenu、êtreとともに使われます)
(未来形はdeviend+未来形の語尾)
今回覚えておきたい新単語はその他に2つ。
- 生活 la vie
- 首都 la capitale
- Ma vie changera. (私の生活は変わるだろう)
気を付けなければならないのがdevenir。
決まりが3つあります。
1:職業や地位に関しては冠詞が不要
2:形容詞も性と数の一致あり
3:過去形のときはêtreを使う
- Je deviendrai étudiant(e).(私は学生になる予定です)
- Elles deviendront heureuses.(彼女たちは幸せになるだろう)
- Elles sont devenues heureuses.(彼女たちは幸せになった)
- Tokyo est devenu la capitale du Japon en 1868.(東京は1868年に日本の首都になった)
日本語では助詞『に(へ)』で変化後の状態を表しますが、フランス語では繋辞文êtreのように前置詞無しで直接つながっています。
まとめ
変化の動詞changerとdevenirの違いは変化語の状態がはっきりしているかどうか。
助詞を必要とする日本語とは違い、フランス語では前置詞は必要ない。
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:フランスで彼は変わった。
2:彼女は毎朝優しくなる。
3:私たちは毎晩悲しくなる。
4:私は社長になりました。
5:彼女たちは料理人になりました。
解答例
1:Il a changé en France.
2:Elle devient gentille chaque maitn.
3:Nous devons tristes chaque soir.
4:Je suis devenu(e) président.
5:Elles sont devenues cuisinières.
いかがだったでしょうか。
2番と3番の問題は活用を覚えるためなのでちょっと変な文になってますが使う機会があればいいのですが…。
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