【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・43 (単独行為文。移動行為4+時間)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
おさらい
前回までの記事は、移動動詞と使える、移動場所、移動方法、共同行為者についてでした。
移動場所
- à へ
- en へ(女性名詞の国)
- chez 宅へ、職業店へ
- de から
移動方法
- à で(座席ない)
- en で(座席確保できる)
共同行為者
- avec と
- tout seul (ほかの人がいないとき)
でした。
そうすると残るはアレです。
いつ!
時間表現!
今いくよ今くるよが活動停止をして久しいです。
人間いつ亡くなるかわかりません。
去年もたくさんの人が亡くなったし、今年もそうでしょう。
などと暗い話になってしまうばかりでないのが、時間。
1月1日に朝昇る太陽を見て、今年もよろしくなどと誰これに言ったのではないでしょうか。
とこのように、日本語での時間表現には助詞『に』が使われたり、使われなかったりします。
『に』が使われる
時間
- 6時に行きます。
『に』が使われない
おおざっぱな時間区別(朝、毎朝、来年、今日、今週、など)
- 夜行きます。
『に』が使われたり使われなかったり
カレンダー的なもの(曜日、日付など)
- 月曜日行きます。
- 日曜日に行きます。
というような区別があります。
朝昼晩などは、強調するときは『に』が使われますが、通常の意味では使われませんね。
日本語には未来がない?
時間情報を使うようになってくると気を付けなければならないことがでてきます。
それは日本語には未来の形がないということです。
- 今行きます。
- 毎日大学へ行きます。
- 来月から大学へ行きます。
1つ目の文はいまからするという文です。
2つ目の文はいつもしていることです。
3つ目は将来の事です。
時間的には違うことを語っているのに、ぜんぶ『行きます』で言えてしまうのが日本語です。
フランス語ではそうではありません。
詳しいことは次回以降に書きます。
今回の記事は1つ目と2つ目の時間についての話です。
フランス語では?
フランス語では
何もつかない。
前置詞が付く
形容詞なのが付く
の3つに大別されます。
1つずつ見てみましょう。
何もつかない
今 maintenant
あとで plus tard
今日 aujourd’hui
明日 demain
昨日 hier
~曜日に lundi
(ただし曜日はleを付けると、毎X曜日になる)
すでに déjà
まだ encore
- Je vais maintenant. (今行くよ)
- Je vais au mongtange lundi. (月曜日山へ行きます)
前置詞が付く
~月に en X, au mois de X
午前 dans la matinée
午後 dans l’après-midi
季節 au printemps, en X
夜に dans la nuit
正午に à midi
- Je vais à l’école à midi.(正午に学校へ行きます)
形容詞的なものがつく
あとで plus tard
毎日 tout les jours
毎週 chaque semaine
今週 cette semaine
来週 la semaine prochaine
先週 la semaine dernière
毎月 chaque mois
今月 ce mois
来月 le mois prochain
先月 le mois dernier
毎年 chaque année
今年 cette annés
来年 l’année prochaine
去年 l’année dernière
朝 le matin
今朝 ce matin
今晩 ce soir
すぐに tout de suite
- Je vais à l’école le matin. (朝学校へ行きます)
いつ『いつ』を言うの?
日本語の場合は、時間についてはいつも動詞の前になければなりません。
- 今日、学校へ行く。
- 学校へは今日行かない。
は大丈夫だけど、
- 学校へ行く今日。
は何か変です。
句読点で句切ればできそうですが、
- 学校へ行く、今日。
ちょっと特別な表現っぽくないですか?
こういう文をスクランブリングというのですが、2つの文が存在しているという説もあります。
つまり、
- 今日学校へ行く。今日学校へ行く。
という2つの文の初めの『今日』と後の文の『学校へ行く』がアレコレ難しい理論の理由で削除され(学校へ行く。今日)、最終的に
- 学校へ行く、今日。
となる、というような説です。
でも、普段の言い方的には時間の言葉は動詞の前にあります。
フランス語はそういうの関係なしに、時間表現を最初に言ってしまってもよいです。
その場合、時間を強調することになります。
- À midi, je viens.(正午に来ます)
- Plus tard, il vient.(後で彼は来ます)
- Chaque mois, nous voyageons.(毎月私たちは旅行します)
まとめ
- 時間表現は日本語もフランス語も3つに分かれている。
- 日本語では『に』が付く、つかない、どっちでもよい。
- フランス語では、前置詞が付く、形容詞的なのがつく、何もつかない。
- 時間表現を置く場所は文の前後どちらでもOK。
- 先に置くと時間の情報が強調されます。
問題
つぎの日本語をフランス語で考えてましょう。
1:私は9時に学校へ行きます。
2:あなたはあした学校へ行きます。
3:君は今晩にフランスへ行きます。
4:私たちは毎年日本へ来ます。
5:今いくよ・今くるよは毎土曜日に名古屋へ来ます。
(ヒント:l’école 学校, mars 3月, samedi 土曜日)
解答例
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Je vais à l’école à 9 heures.
2 : Vous allez à l’école demain.
3 : Tu vas en France ce soir.
4 : Nous venons au Japon chaque année.
5 : Ima Ikuyo et Ima kuruyo viennent à Nagoya le samedi.
どうでしたでしょうか。
フランスにいる間に島木譲二さんも亡くなって、小さいころ楽しませてもらっていた方々がもうこの世界にいないと思うと不思議になります。
まあ自分の番もいずれ来るんですけどね!
自分がいなくなった後の世界を想像するとこれまた不思議になりませんか。
時間て不思議。
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