【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・41 (単独行為文。移動行為3+移動方法)】
全然ちがうように思えるフランス語と日本語。
実は似ているところがあったら学びやすいと思いませんか?
おさらい
前回の記事では移動動詞aller・venirと場所の情報を組み合わせる方法についてでした。
à (へ)
en (へ:女性名詞の国)
chez (へ;人名や職業名)
de (から:スタート地点からの移動)
日本語のような『学校へ行く』『学校に行く』の違いはないというものでした。
どうやっていく?
行き先が決まったら次は移動方法ですね。
電車、バス、船、自転車、バイク、徒歩……etc。
いろいろありますが、日本語教育の中ではこのなかに1つある仲間外れを初級日本語を勉強している外国人さんは要チェックワードとして覚えなければなりません。
どれかわかりますでしょうか?
……正解は……
徒歩!
なぜなら、日常的には『徒歩で』よりも『歩いて』という和語のほうがよく使われているためです。
『歩く』のて形活用などというのは教えずに、『歩いて』と覚えさせます。
他の移動手段は助詞『で』で移動方法を表せる(車で、船で、自転車で…etcので、1つだけ要チェックになるわけです。
フランス語でどうやって行く?
フランス語にもバラエティがあり、
- en
- à
が使われます。
どういった移動方法にenとà使うのでしょうか?
代表的な物は、
en
- 車 (voiture)
- バス (bus)
- 船 (bateau)
- 電車 (train)
à
- 徒歩(pied)
- 馬 (cheval)
- 他の動物(à dos de +動物名)
……こうやって見ると、包まれている交通手段の場合はenなイメージが……?
ちょっと待ったぁ!
管理人が大学院行くときに使っている自転車は?
……そうなんです。
ここからがフランス語的なアレなのです。
enでもàよい
- 自転車(bicyclette, vélo)
- バイク(moto)
となります。
でも迷っちゃいますよね。
『正しい国語としてのフランス語』を規定するアカデミー=フランセーズという国家機関的には、きちんと自分の座席スペースを確保できるような移動手段にはenを用いるべきで、àはそうでないものに使うべきなどとおしゃってます。
なので、自転車やバイクにもàを使いなさい、と。
しかし、日常的にも社会的にも両方使われています。
ぎゅうぎゅう詰めで座ることもできないようなバスに比べて、自分だけが座れる自転車やバイクというものにenのイメージを抱いているのかもしれませんね、フランス人は。
調べていたら、vespaというイタリア製のスクーターはenしかとらないそうで、たしかにスクーターだとバイクよりも座り心地が柔らかくてあたかも電車の予約座席のよう……。
というわけで、enとàを使った移動手段の方法の違いは座席の確保のようです!
ちなみにbicycletteとvéloの違いは、ママチャリイメージかスポーティーな感じだそう。
véloのほうがスポーティーイメージ。
ニースのレンタル自転車はvélo blueと呼びます。
まとめ
フランス語の移動方法の前置詞は
- en
- à
違いは座席の確保(確保可能ならen)。
自転車とバイクには両方使えるがàを勧められている。
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:私は歩いて行きます。
2:彼はバスで行きます。
3:私たちは船で行きます。
4:彼女は自転車で来ます。
5:あなたはラクダに乗ってきます。
(ヒント:chameau:ラクダ)
↓
↓
↓
↓
↓
解答例
1 : Je vais à pied.
2 : Il va en bus.
3 : Nous allons en bateau.
4 : Elle vient à (en) vélo (bicyclette).
5 : Vous venez à dos de chameau.
いかがだったでしょうか。
歩いてといえば、昔インドからパキスタンへ徒歩で渡ったことがあります。
僕の人生で初めて国境をまたいだ経験でした。
EUは国境がないとは言われているけれど、なんだかんだで空港や電車やバス内で国境チェックがあります。
ベルギーからフランス、イタリアからフランス、スイスからフランス、イギリスからフランス……一番きつかったのがスイスですね!
スイスはEUじゃないんですけどね(そのせいか)!
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