【英会話初心者は英語字幕を使って勉強しないほうがよい理由】
英語字幕をつけて洋画を見ると、英会話の練習になるって思っていませんか?
しかし、もし今の英会話レベルが初心者なら、英語字幕を使って見ないほうがいいです。
英語初心者ならむしろ日本語字幕で見たほうが英会話の力を伸ばせます。
この記事を読むと、
- 英会話初心者は英語字幕を使わないほうがよい理由
- 英会話初心者は日本語字幕を使ったほうが勉強になる理由とその方法
がわかるようになります。
目次
英会話初心者に必要なのは、英語字幕を読むことじゃなくて英語を聞くことです
英語の勉強には、リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングなどなどがありますが、
初心者がまずしなければならないのはリスニングの練習
です。
リスニング(聴解)のインプットができなければスピーキング(発話)のアウトプットができないからです。
英語の読み書きができるようになっても、リスニングやスピーキングはできるようになりません。
読み書きは文字を使ったコミュニケーションの手段、リスニングやスピーキングは音声を使ったコミュニケーションの手段だからです。
むしろリスニングもスピーキングもできない状態で読み書きができるようになると、自己流の発音が頭に染みついてしまい、後々にリスニングやスピーキングの矯正に莫大な時間が必要になります。
しかしそれでも、英語のドラマや映画に英語字幕をつけてしまう人は絶えません。
どうしてでしょうか?
それでも英会話初心者が英語字幕をつけてしまう理由
僕もそうでしたが、英会話初心者が英語のドラマや映画に英語字幕をつけてしまう理由は、
- 登場人物がどんな英語で話しているかわからない
からです。
どんな単語を使っているのか、どんな意味なのかを知りたいという欲求です。
しかし英会話初心者に大事なのはリスニング(どうしてか知りたい方は、【英語を話せるようになるには音声学習が必要です】をお読みください)。
どんな言葉を言っているのか、どういう意味なのかを知りたいのなら日本語字幕で十分です。
英単語や文章を読んで理解してもリスニング力は上がりません。
どうしてでしょうか?
英語字幕と発音は一致していません
文字と発音は一致していません。
文字は音声ありきですが、音声は文字ありきではないからです。
わかりやすいように説明します。
英語を話せるアメリカ人やイギリス人の子どもは、ある年になったら読み書きを勉強します。
英語にはたくさん単語や文があるけれど、アルファベットで同じ意味を伝えられる、ということを習うわけです。
さてアメリカ英語のwaterのtの字は発音するとtではなくdのような音になります。
母音に挟まれてtの破裂するような音がちょっと柔らかくなるからです。
でも、waderって書いても伝わらないから、waterと書くように訓練されます。
こんな感じで生の発音には色々変化があるのに、文字にすると変わってきてしまうことがたくさんあります。
文字は音声のかりそめの姿でしかありません。
実際の発音は文字を見ても学べません。
実際の発音は実際の発音を聞くことでしか学べません。
そのため実際の発音を学んだほうがいい英語・英会話初心者には英語字幕よりも『意味と音声を結び付ける』日本語字幕の方がよいわけです。
英語初心者は日本語字幕で発音と意味に集中しましょう
というわけで、英語・英会話初心者は英語字幕を使うよりも日本語字幕のほうがおススメです。
しかし字幕は読まないようにしましょう。
字幕は一瞬見て意味を理解したら、目を離して音声に集中しましょう。
読んで理解する脳の機能と聞いて理解する脳の機能はその機能する場所がちがいます。
そのためたとえ日本語字幕でもじっくり読む(それこそ読んだ文が頭の中で音声になってしまうほどのじっくりさ)と、英語音声への集中力がなくなってしまいます。
ですから字幕は一瞬見るだけでいいのです。
重要なことは意味を理解すること。
日本語字幕ならそれができます。
- 日本語字幕を一瞬見る→意味を理解したら字幕から目を離し音声に集中
英語字幕だとなかなかこうはいきません。
さて、音声に集中するときに2つのことに注意しましょう。
- 調音
- プロソディ(韻律)
です。
調音はwaterのtが実際にはdの音で発音されているといったような実際に発音されている音やその音の作り方。
プロソディは単語や文のメロディやリズムのようなものです。
アクセントや単語や文のある個所が長く発音されたり、上がり調子や下がり調子で発音されたりといったリズムにも注意しましょう。
詳しく知りたい方は、【英語・フランス語etc、外国語を勉強するときはプロソディも重要です】や【英会話の上達のために発音の違いを知っておきましょう】を参考にしてください。
英会話初心者が映画やドラマを使って勉強するなら、日本語字幕のほうがおすすめです
英会社初心者がまず勉強しなければならないのは、発音(聞いて理解=リスニング)です。
英語を読むことではありません。
ですから、まずは
日本語字幕で意味を把握したら、英語の発音に集中する
ようにしながら英語作品を見るようにしてみてください。
最初の時点で発音をしっかり身につけておくと、あとからカタコト英語を話して通じなくて赤っ恥をかくことがなくなりますよ。
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