【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・54 (対象行為文+道具)】
なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!
おさらい
前回の記事では動詞faire(する)+名詞について書きました。
日本語と同じように、『する』+名詞でフランス語でも、
- 買い物する。 Je fais les courses.
- 料理する。 Je fais la cuisine.
- ショッピングする。 Je fais du shopping.
- ジョギングする。 Je fais du jogging.
- スキーする。 Je fais du ski.
- サッカーする。 Je fais du foot.
のようにできるということでした。
また行為の場所として、
存在・空間・行動の場所
à (に・で・を:男性名詞の国や町)
en (に・で・を:女性名詞の国)
chez 名前 (に、で:誰かのうち)
sur la plage (浜に・を:多少挟まれても開放なsur)
sur l’avenue (大通りに・を)
dans le parc (公園に・を:四方囲まれてるけど天井まだ開放気味なdans)
en montagne (山に・を:非開放)
が使えるということを書きました。
そして情報は場所だけではありません。
でもその前に……?
対象行為文として今まで紹介してきた動詞はこの3つ。
- 食べる manger
- 飲む boire
- する faire
今回は新しい動詞を2つ紹介します。
それがこちら。
- 書く écrire
- 買う acheter
2つとも微妙に不規則なのでまず活用を……。
Écrire
- J’écris
- Tu écris
- Il écrit
- Nous écrivons
- Vous écrivez
- Ils écrivent
Acheter
- J’achète
- Tu achètes
- Il achète
- Nous achetons
- Vous achetez
- Ils achètent
うっわあ、なにめんどくさいの2つと思いませんか?
僕は思いました。
でも大丈夫です。
écrireはboireの活用に似ていませんか?
Boire(飲む)
- Je bois
- Tu bois
- Il boit
- Nous buvons
- Vous buvez
- Ils boivent
écrireとよく使う単語はこちら。
- 手紙 la lettre
- メール un e-mail
- ラブレター la lettre d’amour
- J’écris un e-mail.(わたしはEメールを書く)
e-mailはcourriel (électronique)という言い方もあるのですが、最近はe-mailも使われています。
acheterの活用はse leverに似ています。
Se lever(起きる)
- Je me lève
- Tu te lève
- Il se lève
- Nous nous levons
- Vous vous levez
- Ils se lèvent
そうです、NousとVousはèの呪いから逃れています(右下がり斜線をアクソングラーブと呼びます)。
火を道具として使うのは人間だけ……?
僕は普段文章を書くときはパソコンを使っています。
この記事もパソコンで書いています。
短いメッセージはスマホで書いています。
しかし最近の若者はパソコンよりもスマホで論文も書いているそうです。
僕もスマホで長い文章を書けるようになればよいのですが、いかんせん指が短く指先が丸いもので、不器用な画面操作ばっかになってしまいます。
でもなんだかんだでシャーペンで書くことが好きだったりします。
このように日本語では道具もしくは手段を言いたいときは助詞『で』が使われます。
もちろん筆記用具だけではなく、
ラーメンをフォークで食べます。
のように食器にも使えますね。
フランス語では?
今回のécrireやacheter。そして以前に出たmangerとよく組み合わされるのが以下の単語。
- ペン le stylo
- 鉛筆 le crayon
- パソコン un ordinateur
- 箸 la baguette
- フォーク la fourchette
- ナイフ le couteau
- スプーン la cuiller
- 現金 une argent liquide
- クレジットカード la carte de crédit
- J’écris une lettre avec un stylo. (ペンで手紙を書きます)
- Je mange des nouilles avec des baguettes.(箸でラーメンを食べます)
とavecがよく使われます。
箸で食べるときは一本ではありませんね。
二本です。
三本や四本じゃありません。
でもなぜか二本と明言せず複数形にする不思議なフランス語。
ちなみに手で食べる場合は、
à la main
- Je mange ça à la main.(それを手で食べます)
となります。
注意が必要なのはパソコンです。
- J’écris une lettre sur l’ordinateur. (パソコンで手紙を書きます)
これは存在文のとこでも紹介したsur(~の真上に)が、おそらくパソコンの画面上のことを表しているのだと思います。
そしてやっかいなのが、買い物。
- Il achète un ordinateur par carte de crédit.(彼はパソコンをクレジットカードで買います)
- J’achète un ordinateur avec de l’argent liquide.(わたしはパソコンを現金で買います)
カードはpar、現金はavec。
parには『~を通じて』という意味があるので、クレカを使い、銀行やクレカ会社を通して支払うというイメージでしょうか。
カードは冠詞がないのに、現金は部分冠詞というのにも注視です。
まとめると、
道具
avec
- 箸 la baguette
- フォーク la fourchette
- ナイフ le couteau
- スプーン la cuiller
- ペン le stylo
- 鉛筆 le crayon
- 現金 une argent liquide
sur
- パソコン un ordinateur
par
- クレジットカード la carte de crédit
になります。
まとめ
日本語で道具を表すときは助詞『で』1つで足りるが、フランスは複数ある。
今回紹介したのは、
- avec
- sur
- par
問題
つぎの日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:私はスプーンで米を食べます。
2:彼は鉛筆でラブレターを書きます。
3:彼らはパソコンでEメールを書きます。
4:彼女はカードで肉を買います。
5:太郎と次郎は現金で魚を一匹買います。
解答
↓
↓
↓
↓
↓
1 : Je mange du riz avec une cuiller.
2 : Il écrit une lettre d’amour avec un stylo.
3 : Ils écrivent un e-mail sur l’ordinateur.
4 : Elle achète de la viande par la carte de crédit.
5 : Taro et Jiro achètent un poisson avec de l’argent liquide .
いかがだったでしょうか?
最近はラブレターもラインのようなメッセージアプリで済ませてしまうとか。
ラブレター、書いたことありますか?
僕はあります。
効果はありませんでしたが(笑)
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