【(初心者向け)簡単なフランス語文法入門・基本の『き』・53 (対象行為文+場所)】
なるべく難しい文法用語を使わないで、元日本語教師が日本語と比較しながらフランス語を解説していきます!
おさらい
前回の記事では対象行為文について書きました。
対象行為文とはヒーローが敵を倒すように、主人公の行動に敵のような別の登場人物(対象)が必須になるような文のことでした。
フランス語では
主語(主人公)・動詞・目的語(対象)の順番になり
ます。
それを踏まえて新しくでてきた動詞、manger(食べる)とboire(飲む)、そして空間の方向を見ない(具体的な物をみるときの)regarderの使用例を見ました。
- Je mange du pain.(わたしはパンを食べます)
- Je bois du sake.(わたしはお酒を飲みます)
- Je regarde un poisson.(わたしは一匹の魚を見ます)
対象物には冠詞が必要です。
ぜんぶまるごとでないときは例のように部分冠詞が使われます。
そしてスープ!
フランス語ではスープは食べます!
- Je mange du soupe. (わたしはスープを飲みます)
合体してみる?
日本語には外来語がたくさんあります。
漢字やカタカナで書かれているのが主なので区別は容易なのですが、それにしても多いですよね。
外来語の特徴は、映画鑑賞する、ショッピングする、スキーする、という風に名詞に『する』を合体して動詞にしちゃえることです。
なんとなく、『する』という動詞を使うことで外来語に行動の意味を付け加えらちゃうことを知っているのですね。
でも、サボタージュをサボるといったり、グーグルを使って検索することをググるといったり、別の規則もありそうです。
フランス語では?
フランス語でも同じような現象があります。
フランス語では『する』はfaire。
faireは不規則動詞です。
Faire
- Je fais
- Tu fais
- Il fait
- Nous faison
- Vous faites
- Ils font
おススメは鬼太郎のテーマ。
ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲーに合わせて、
フェ・フェ・フェフェゾンフェテフォ~ン
death(です)。
合体させたい名詞
- 買い物 les courses
- 料理 la cuisine
- ショッピング le shopping
- ジョギング le jogging
- スキー le ski
- サッカー le foot
- Je fais les courses. (わたしは買い物します)
気を付けたいのが下の4つ。
- ショッピング le shopping
- ジョギング le jogging
- スキー le ski
- サッカー le foot
男性名詞であるこれらの名詞とfaireが合体するとき、
- Je fais du shopping. (私はショッピングします)
のようにduになります。
faire+行為の表現は決まり文句でもあるので少しずつ覚えて行きましょう。
するならあそこ?
場所に関して、日本語では移動の助詞『へ・に・から』、存在の助詞『に』、空間の助詞『を』と区別されているようなことはこれまで書いてきました。
そしてそれらとは違う、行動する場所の『で』。
フランスへ(に)行きます。
フランスから来ます。
太郎はフランスにいます。
太郎は浜辺を散歩します。
太郎は左を向きます(見ます)。
北海道でスキーをします。
フランス語ではどうでしょうか?
移動場所
à へ
en へ(女性名詞の国)
chez 宅へ、職業店へ
de から
- Françoise va au Japon.(フランソワーズさんは日本へ行きます)
存在・空間・行動の場所
à (に・で・を:男性名詞の国や町)
en (に・で・を:女性名詞の国)
chez 名前 (に、で:誰かのうち)
contre (に:もたれかかった)
sur la plage (浜に・を:多少挟まれても開放なsur)
sur l’avenue (大通りに・を)
dans le parc (公園に・を:四方囲まれてるけど天井まだ開放気味なdans)
en montagne (山に・を:非開放)
- Taro est en France. (太郎は日本にいます)
このように2つに大別されています。
ようやくいいコンビになれる動詞がでてきたので、存在文や移動文でも紹介したchezをいれました。
では色々な場所で行動させてみましょう。
新しく出てくる場所の名詞はこちら。
- スーパーマーケット le supermarché
- 駅 la gare
- レストラン le restaurant
- 喫茶店 le café
- Je fais les courses au supermarché. (わたしはスーパーで買い物します)
え、àって、男性名詞の国、町だけじゃないの?
ちがいます。
地図を思い浮かべてください。
スーパーマーケットの印はただの点とかです。
そのような意識(寄る)のとき、àを使います。
移動のàの意味が透けて見えますね。
なので、スーパーの中で、という意識のときは、
- Je viens de manger du viande dans le supermarché. (スーパーで肉を食べたところです)
ちょっと無理なシチュエーションですが試食の肉を食べた、という感じでしょうか。
私はスーパーの中にいる+私は肉を食べたところである
という具合でdansが使われています。
おまけ
実は今回習ったfaireを使い、天気をいうことができます。
- Il fait beau.(いい天気です)
- Il fait mauvais.(悪天候です)
- Il fait soleil.(快晴です)
- Il fait nuageux.(曇りです)
……しかし、
- Il pleut.(雨です=雨が降っています)
- Il neige.(雪です=雪が降っています)
となるので気を付けましょう。
まとめ
日本語の『名詞+する』のようにfaire+名詞で色々言うことが出来る。
行為の場所を表すのは、存在や空間と同じ前置詞。
àは『寄る』に似たニュアンスもある。
問題
次の日本語をフランス語で考えてみましょう。
1:わたしはうちで料理します。
2:彼は北海道でスキーをします。
3:私たちは毎日公園でジョギングします。
4:あなたたちは浜辺でサッカーをします。
5:いい天気です。
解答例
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1 : Je fais la cuisine chez moi.
2 : Il fait du ski à Hokkaido.
3 : Chaque jour nous faisons du jogging dans un parc.
4 : Vous faites du foot sur la plage.
5 : Il fait beau.
いかがだったでしょうか?
日本語のググるやサボるのように、faireと名詞だけではない動詞がフランス語にもあります。
特に最近だと、googler(グ―グルで検索する)やliker(フェイスブックやインスタグラムでライクをクリックしてもらう)などです。
言葉にうるさい人はよろしく思ってないそうですが…。
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