【フランスでルームシェア生活メリットデメリット・赤裸々公開15(清潔好きなチェコ人とドイツ人がやってきた)】1
パンイチアメリカ人少女、引きこもりイタリア女性、プレイボーイイタリア人、そして宗教家のロシア人のルームメイトたちとの生活が終わり、新たなルームメイトがやってきました。
フランスは9月からが新学期
ニース大学は9月中頃から授業が始まるカレンダーが学生用オンラインサイトに届くのですが、僕の所属していた言語学学科の教授たちの授業が実際に始まるのは9月最終週や中には10月中頃というものがありました。
なので9月になって知り合いの教授のプロジェクトのお手伝いも終わり、友人のE君も故郷グルノーブルへ帰り、前学期友人だったけれど進学できなかった友人が帰国し、僕は怠惰にビーチで時間を潰していました。
そんななかに大家さんからメールが来ました。
来週から新しい人が入りますよ。
そうして同時期にやってきたのが、ドイツ人のLさんとチェコ人のDさんでした。
二人ともニースの著名なビジネススクールEDHECに年末までの留学です。
2人ともフランス語は話せないので3人の共通言語は英語です。
ちなみにEDHECの主要な科目は英語で受けられます。
素直に感動した
二人が引っ越してきた翌朝。
僕は1つとても感動したことがありました。
それはドイツ人のLさんが、流し横にある水切り台から食器を片付けていたことでした。
僕のアパートの流しの横には備え付けの網状の水切り台があります。
前日夜の食器はそこに置かれて乾燥を待ちます。
みんなが食べる時間がバラバラなので、食器拭きが無い方が衛生的です。
時間差で食器拭きに細菌が湧いても困りますしね。
そんなわけで朝は前日夜に置かれた食器が水切り台に放置されているというのがデフォで、誰かが片付けなければ1日中そのままになってしまうわけですが、これまでは僕が片付けておりました。
これまでのルームメイトはだれ一人片付ける者がいなかった。
何度か僕が片付けなかったらどうなるのか試してみたのですが、そうするといつまでも片付けられず、むしろそこから使うありさまでした。
どのみち洗うんだから、ここから使えばよくない?的な。
もちろん水場に長時間放置すればカビも湧くし衛生的にはよろしくありません。
そんな当たり前のことをドイツ人のLさんは理解していて、片付けたんです。
自発的に!
みずから!
誰にも言われずにみんなが使った食器を!
これにはすごく感動して、思わず本人にその感動を伝えてしまいました。
(このアパートに住んでから求めるスタンダードがかなり低くなっていました)
そしたらLさんは、
とても当たり前のことよ。
と少しはにかみながら言いました。
さすがドイツ人。
衛生観念が日本人と似ている、ような気がします。
まあ、日本人でも汚い人はきたないですから、そこは人によることはわかっていますが。
Lさんだけじゃなく
そのような衛生観念はドイツ人のLさんだけでなく、チェコ人のDさんにしても同じでした。
こまめに掃除するし、なんなら水の節約だと二人の洗濯物を一緒にしたりしていました。
それまでのルームメイトを考えると、それは奇跡に近いものでした。
二人とも明るくにぎやかに話すけれど、騒がしくはしない。
なので近所の人から注意を受けることもありませんでしたし、アパートの衛生も上昇です。
僕は10月に入って風邪か食あたりで1度かなり体調を崩していたことがあったのですが、その時も2人そろってかなり心配してくれました。
そんな生活にひびが入ったのは、新しいルームメイトのせいでした。
以上、ルームメイトが変わり人に求めるスタンダードがかなり低くなっていたことに気が付いた編でした。
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