【ベルギー・ブリュッセル治験体験記】
海外長期旅行中や留学中に懐が心許なくなったときみなさんならどうするでしょうか。
日本へ戻る?
アルバイト?
それとも……
海外治験?
これは、その中でもベルギーの首都ブリュッセルの治験に参加してきた体験記。
※僕は2016年からフランス・ニースの大学院に留学していました。
もともと社会人を10年以上やっていたおかげで、留学資金は十分用意してきていました……が、預金通帳の残高が減っていくのを見ると心が痛みます(笑)
でも日々大学の予習復習に追われアルバイトをしている時間もない。
そんな僕が見つけてやってみたのが治験でした。
目次
治験とは
一言でいえば人体実験。
新しい薬が世に出回る前に、薬が安全であるか確かめなければならない製薬会社が治験施設で行う安全確認試験です。
治験があり体を張る参加者がいるからこそ、病気になったときに僕たちは薬を安心して飲んだりできる。
そしてそんな社会奉仕をした参加者にはささやかながら謝礼金と必要経費(交通費等)が支払われます。
以前、アメリカのドラマ『Friends』の主人公の一人、ジョーイがしていたのを見た記憶があるので米国では認知度があるのかも……?
ベルギー治験とは
僕が今回受けてみた治験はベルギーの首都ブリュッセルで行われました。
施設の名前はBrusselsCRU。
製薬会社ファイザーの関連治験施設です。
最寄り駅はブリュッセルの地下鉄5番線の最西、Erasme(行き方を含め詳細は下記参照)。
何をしたのか
流れとしては、
・ボランティア登録
・事前検査
・入所
・治験
・事後検査
・経費請求
・謝礼金獲得
の6つになります。
登録は施設の治験コーディネーターへメールをする(登録先は下記に)だけですので、他のことについてまず書きます。
事前検査
ボランティア登録すると治験案内のメールが届くようになります。
参加したい治験の案内が来たら、治験内容をよく読み、参加意思を伝えましょう。
まず電話上での事前問診があります。
- 身長や病歴、飲酒習慣などに関する質問
- 参加に関しての注意事項の説明
- 謝礼金振込口座の情報(事前検査までに準備するように言われるので、海外送金受け取り可能な銀行口座も用意しておきましょう)
- 事前検査の予約日の取り決め
などについて話します。
ブリュッセルに行く
個人的には最低でも事前検査日の前日にブリュッセル入りをしておくのがよいと思います(飛行機の遅延とか怖いですから)。
交通費はのちに支給されますので、飛行機チケットの領収書はきちんと控えておきましょう(最近は規定が変わったのか領収書無しでも一定額で受け取りができていますが、またいつ変わるかわからないので都度確認しましょう)。
※僕はEasyJetを利用したので、送られてきたEメールの値段が入ったところをスクリーンショットして控えておきました。
ちなみに支給される交通費は参加者の居住地によって変わるそうです。ニースは最大150ユーロまででした。
そのため僕は、事前検査のためのニース、ブリュッセル間の行き返り、そして入所のための行き返りで、それぞれ150ユーロまで請求できました。
ブリュッセル最寄りの空港は2つあります。
- ブリュッセル国際空港
- シャルルロワ空港
です。
国際空港からは電車で、シャルルロワからはバスでブリュッセル中央まで行くのが簡単かと思います。
どちらを使うにせよ、購入した切符は経費として計上できるので無くさないようにしましょう。
僕は事前検査のときはブリュッセル5シティセンターホステル
小便小僧など中心街へも近く、また地下鉄にも近くてよかったです。
ベッド下に収納スペースあるし(錠前は持って行きましょう)。
ホステルなのに、シャワー室がなんか大理石状でヘアドライヤーまで最近付きました。
ボディソープとシャンプーもついています!
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治験施設までの行き方
事前検査当日は地下鉄を利用します。
五番線の西側終着駅Erasme駅まで行きます。
切符の販売機は硬貨かクレジットカードしか使えません。
ブリュッセル内なら一律2・1ユーロです(2018年9月現在)。
(重要)もちろん地下鉄代も返還されるので、領収書はなくさないようにしましょう。
Erasme駅の出口はホームの片側にしかありません。階段を下りたら左の出口からでます。出るときに切符は必要ありません。
ここを右折。
ここは道なりに左折。
この右にある小道を行きます。
ここの左の建物は、実際に治験を受けるときに滞在することになろう病院兼治験施設です。
下の写真が建物。
ここは右へ。
この間を左へ。
直進して林の中へ(短い道です)。
ここは左へ。
事前検査用の施設へ着きました!
ファイザーの番号、09を押して返答を待ちましょう。
Bonjour, I came for the screening (ボンジュール、アイケイムフォザスクリーニング=こんにちは。事前のために来ました)
などと伝えると自動ドアを開けてもらえます。(現地スタッフがインターホン口に出るので、英語かフランス語かオランダ語でやりとり必須。日本人だけの治験のときは、受付で日本人コーディネーターの方が待っているかと思います)。
エレベーターでファイザーの階を押し、上っていきましょう。
治験ボランティア参加希望者は比較的多いので、検査結果で選出されます。
最低でも事前当日までは、事前検査の注意事項をよく守って過ごしましょう。
ノー暴飲暴食大喫煙!
また、事前検査では尿検査や心電図といった身体検査のほかに、事前に来ていた治験案内の内容についてもきちんと理解しているか質問されます。
僕のときは、どんな薬の治験なのか、避妊はどのくらいの期間しなければならないのか等の質問がされました。
終了すると、ワッフルなどの軽食が提供されました(ベルギーっぽいですね!)
治験参加
事前検査の結果が後日連絡されます。
無事受かった場合、入所する建物は事前検査のときの建物と違うので気を付けましょう(治験によって違うかもです)。
(行き方は上を参照)
建物内の撮影は厳禁でした。
建物自体は病院と同じなので、広いフロアに病室、ナースステーション、食堂、トイレ、シャワーといった構造です。
治験中は指示されたことに素直に従いましょう。
投薬が始まり、何か不調などが起きた場合はすぐに職員の方へ伝えましょう。
インターネットは登録制になります。
wifiを使い登録し、携帯電話のショートメッセージに暗号が送られ、それを入力することによって使えるようになります。
くれぐれもポルノを見たり、違法ダウンロードなどはしないように(笑)
食事は施設側での献立によりますが、種類豊富でした。
野菜多めでしたが、アイスクリームが出たり、コーヒーも飲めたり。
一堂に会して食事するので、他の参加者との交流を深めることもできます
僕のときは、日本人やベルギー人などごちゃ混ぜ治験だったので、ビバ国際交流でした!(日本人だけのときもあるそうです)。
また食堂兼ダイニングルーム(かなり広い)には、プレステやビリヤード、本(日本語のものもあり)が用意されてありました。
シャワーはシャワーヘッドが固定されたものでした。
体と髪の毛兼用のソープあり。
僕がいたときはドライヤーがありませんでした。
タオルは多めに用意してあるので、頑張って乾かしました。
髪の毛が長い人は、個人でヘアドライヤーを持っていくのがよいかと思います。
ベッドにカーテンはついていませんでしたが、テレビがついてました。
歯医者さんが歯を照らすライトのように、アーム付きで可動なテレビ。
僕の場合は3泊4日を2回で短かったのですが、中には2週間連続滞在とかもあるそうなので、時間つぶしのために本やパソコンを持って行くのがいと思います。
事後検査
治験は事後検査まで。
事後検査が終わってようやく謝礼金を受け取れます。
しっかり参加しましょう。
僕の場合は電話での事後検査でしたが、現地に再度行くこともあるかもしれません(交通費の請求のためにチケットなどはなくさないようにしましょう)。
経費請求
飛行機代、バス代、地下鉄代など、治験施設へ通うためにかかった交通費を請求します。
僕は、事前検査、1回目の入所、2回目の入所の計3つの行き返りのチケットをそれぞれの回でpdfにまとめて送りました。
(最近変わったのか、請求しなくても総額受け取れるようになりましたが、各治験で違う可能性もあるので毎回チェックです)
謝礼金受け取り
事後検査と経費請求が終わると、1ヵ月以内には謝礼金が事前検査のときに登録した銀行口座へ振り込まれるかと思います。
ちなみに僕のときは、3泊4日が2回で1300ユーロ+交通費でした。
謝礼金にプラスα
上記の通り、僕の入所は2回ありましたが、1回目の退所のときにベルギーの映画館で映画が観れるチケットをもらえました。
登録について
ここから登録ができます。
何か難しそう、心配……だと思った方。
紹介しますので、
shinji★nice-na-france.com
へタイトル『ブリュッセル治験』として、お名前(ふりがなと漢字を含む)とEメールアドレスを書いて僕へ送ってください。
質問などもあったら一緒にどうぞ。
職員の方へ僕が連絡を取ります。
僕はよくわからなかったので、旅しているときに出会った人に紹介手続きをとってもらいました(汗)
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