【英会話能力向上のために知っておきたいオリジナリティのある英文を作る方法】
参考書や映画を見て英会話を勉強してるけれど、真似した英文だけじゃなくて自分で好き勝手に作りたいと思っていませんか?
すでにオリジナリティでてますよ。
この記事を読むと、
妙にこった英文を話そうとしなくても、オリジナリティのあることは言えていること
についてわかるようになります。
目次
英語を新しく作ることはできません
ある程度単語力や英文法の力がついてくると、文章を好きに作りたくなります。
しかし、英語は既製品なので1から作り上げることはできません。
そのため、ネイティブの英文法や単語の『使われよう』を知ることが大切です。
しかしそのようなすでにどこかで見聞きした文のようであっても、
- 文が使われた状況
- 話し手と聞き手の個人の体験
によってオリジナリティがうまれています。
英語が既製品である理由
実は英語だけではありません。
日本語も含め、どのような言語も既製品です。
なぜなら、
人間が生まれて覚え習う言語にはすでに意味大系や文法体系が決まっている
からです。
はるか昔、ヒトが言語を話し始めたころならいざ知らず、それ以降は
常に『既に意味のできあがっている言語』を次世代へと伝えて来ています。
その理由は、
社会集団の運営の効率化のため
です。
毎回まいかい新しい世代が新しい言語を話す必要があると、旧世代との情報のやり取りができなくなります(そもそも赤ん坊が新しい言語を作り上げるのは不可能)。
そのため旧世代はすでに意味体系のできあがっている言語を新世代に伝え、社会生活維持の効率化を図っています。
しかし既製品ばかりだと面白くないと思いませんか?
自分で作ったと思った文もすでにどこかに存在してオリジナリティがない……。
しかし安心してください。
オリジナリティは作れます。
既製品である言語でオリジナリティは出せます
たとえ単語や文の意味が既製品であっても、僕たちの発言はオリジナリティを出すことができます。
その理由は、
- 人と人同士の考えは交わることがない
- 人と人同士の考えは近づくことはある
からです。
なぜなら、
人は他人と全く同じ場所に同時にいることができなく同じ経験ができない
からです。
どういうことか説明します。
いちばんわかりやすいのは、デッサン風景を思い出してもららうことです。
同じ教室にいて同じオブジェクトを見ていても、座る場所でデッサンをする人たちの目線の位置はちがいます。
見えている物が違う以上、それぞれの人の意識の中に浮かび上がるイメージも異なってきます。
そしてそのように決して視界が交わることのないヒトが作り上げてきた各言語も、同じように意味の差異が生まれています。
誰かと同じ単語や文を使っても、そこに含まれたイメージは各人によって違います。
たとえば、『母』という言葉の意味は狭義には『子を産んだ女性の社会的地位』かと思います。
しかしその意味と同時に僕の頭のなかにわくイメージとみなさんのイメージは同じでしょうか?
僕は母親の顔を知らないので、『母』という言葉を見たり聞いたりしたときにでてくるイメージは、『サザエさん』のフネのような漫画にでてくる登場人物だったり、幼いときに友だちの家で見かけた友だちの母親だったりが混ざったものです。
僕自身いつ『母』という言葉を覚えたのかは知りませんが、僕が知ったきっかけである『母』を書いた(言った)人の持つ『母』という言葉への意味も、僕が今持つ『母』という言葉のイメージとは同じではありません。
そしてもちろん名詞だけでなく動詞、形容詞、副詞にもこのようなことは起きています。
というわけで、
人と人との間で伝わる言葉は、ある程度意味は重なってはいるが100%は合致していない
ということになります。
そのため僕たちが話す言葉は、たとえすでにある単語や表現や文であってもそこにオリジナルティはあるのです。
そのため僕たちが英会話を話そうとするときは、下手に凝った文を使ってオリジナリティを出そうとする必要はありません。
またよほど英語のレベルがネイティブ並みでなければ、オリジナリティを表そうとした文はネイティブが使わないようなものになります。
そのためネイティブの使う表現や単語の組み合わせに注意し、すでに正解と判断されている文を使い、それでいて聞き手に自分のオリジナリティを伝えることが大切になります。
オリジナリティがあるのは言葉の裏側です
英単語や文法に慣れてくると、自分で好きな文を作りたくなります。
しかし非ネイティブである僕たちには自分たちが作った文が正確であるのか、またネイティブにとって違和感のある表現ではないのか判断できません。
そのためたとえ二番煎じだと思えてしまっても、なるべくすでにどこかで見聞きしたような文を作るようにしましょう。
なぜならそのような文でも、結局のところオリジナリティは使われた単語や文自体ではなく、そこに関連した個々人の体験にあるからです。
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