【フランスでルームシェア生活メリットデメリット・赤裸々公開31(”外国人と住む”という罠)】
海外でルームシェア生活。
しかも相手は日本人じゃない。
ちょっと心配だ……。
目次
日本人も外国人も基本は同じです。差異は人による。
あたり前のことなんですが、日本人でも正直唾棄したくなるような人はいます。
外国人に関してもそうです。
国籍は関係ありません。
そして何より、僕たち日本人も相手から見れば外人です。
国籍は後付け
生まれた時、誰もが赤ちゃんです。
世界中の同時期に生まれた赤ちゃんをシャッフルしたとして、日本で育ち日本語を話し、日本の習慣を普通に行うように育った赤ちゃんははたして日本人でしょうか?
それともどこかはわかりませんが、日本で生まれたけど、別の国で育ちその国の言葉を話し、その国の習慣を普通に行うように育った赤ちゃんはそれでもまだ日本人でしょうか?
違うと思います。
国籍は役所などでやり取りして決まった後付けの情報にすぎません。
すべてのフランス人が……というわけにはいかない
たとえばトイレへ行った後に手を洗わず食器にさわるという行為を繰り返し、説得も拒絶し、あげくには僕を含めて他のルームメイトにバカ野郎と怒鳴ったフランス人のJさん。
僕はJさんと一緒に住んでいたとき、Jさんの件でかなり心がくさくさしていました。
Jさんの“奇行”はトイレ問題だけではなかったのでく、明らかにJさんのせいでアパート内に緊張感が常にあり、ストレスになっていました。
Jさんは僕にとって初めてのフランス人のルームメイトです。
フランス人の友だちは何人かいますが、フランス人と一緒に生活するのは初めて。
もちろん頭では人生いろいろ人もいろいろと理解はしているのですが、それでも一時はフランス人ってこんな感じなのか。
大学のトイレとかでも手を洗わない学生を数多く見てきたし……。
当時のドイツ人やチェコ人のルームメイトもフランス人ってやつは……とよく嘆いていました。
しかし僕自身も、初めてこのアパートに引っ越してきたときにやらかしたと思ったことがあります。
当時のルームメイトはベルギー人の若者3人。
サッカーの試合があるときはどんちゃん騒ぎでキッチンが滅茶滅茶になる日々でした。
僕はそのとき大学の授業についていくのに必死で、帰ってきたら即復習、夕ご飯を食べたら寝るまで予習、ついでにフランス語の復習の日々でほぼ彼らと没交渉でした。
これはこれでかなりストレスです。
向こうもこちらもコミュニケーションを取らないので、冷え冷えな雰囲気が漂っています。
僕が彼らにとって初めての日本人同居者なら、日本人って……と思っていたのかもしれません。
今となっては知る術もありませんが。
でもやはり国民性ってでるんじゃない?
フランス人は確かにシャワーを浴びない、風呂に入らないというイメージがあるそうです(中国人の友人による中国人のフランス人に対するイメージ)。
僕たち日本人もどこかで、昔のフランスでは窓から糞尿を道に投げ捨て、女性は大きなドレスに隠してそこらへんで野ぐそ、体を洗うのが嫌いだから香水が発達したという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし毎週クリーニングに来るアパートの大家さんや、僕のフランス人のクラスメイト、そして旅先で出会ったフランス人を見ていると手を洗うのは当たりまえというか、手を洗わない人には僕たちと同じように眉をしかめている感じでした。
また日本人でも、僕とは違いコミュ力の高くサッカーの好きな人ならば、当時の僕のベルギー人のルームメイトともコミュニケーションがとれ、台所のカオスももう少し変わっていたのかもしれません。
僕は人づきあいが苦手なほうなので、結構ひとりであれこれ行動してしまうのですが、僕の友だちの日本人をみているとごく普通に友達をいっしょに何かをして楽しんでいます。
結局人生いろいろ人もいろいろ
ルームシェアなり同棲なり、誰かと一緒に住むと相手の粗が見えてくるのはよくあることです。
それが外国人の場合、その国籍の情報も相手に集約されて時として一番強い情報となってしまうことがあります。
シンジだから……ではなく、日本人だから……というふうにです。
しかし俯瞰すると気が付くことなのですが、実はその特定の国の人は、自分が知っている特定少数だけの話ではないのかと思いました。
人はいろいろで、国籍では割り切れないという話でした。
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