【フランス語の学び方・初心者向け3・発音について2】

フランスの大学へ入学するためには、フランス政府公認フランス語試験DELF・B2から上のレベル合格が必須

でもフランス語初心者の場合、どうやって勉強したらよいの?

 

前回の記事では、外国語学習の基礎、特に音素を意識することの大切さについて書きました。

では、いよいよ今回から具体的な勉強方法です。

 

 

具体的に学ぶ

 

単音音素の違いが分かったところで、どうやってフランス語を含めた外国語を学んでいけばよいのかというお話です(まだ読んでいないという方は、こちらへ)。

 

音声は調音器官で作られます。

口の開け具合声帯の振動の有無といったものです。

どのような調音器官をどうやって使うのか(調音)は言語によって違います。

中学生時代に、英語のFやVは下唇を食むように習ったかと思います。

 

もしそのような調音方法を知識として持っていないまま外国語の音を聞くとどうなるでしょうか。

 

  • 自分の第一言語の音素に吸収されます。

 

必然的に発音するときも、吸収された音素で発音してしまいます。

つまり、日本語が第一言語である私たちが調音方法の知識がない場合、「F」の音は「ふ」となって頭に定着してしまいます。

 

ですから、何より初めは調音方法を学ぶことです。

調音方法を学びつつ、実際のフランス語の音に慣れことが一番です。

 

 

文字は気にしない

 

調音方法と音声情報に特化する。

簡単な一言フレーズなどを口の筋肉と耳だけで覚えるのが1番初めにすることです。

しかも、

 

  • 数ヵ月のスパン

 

を想定してよいです。

そしてその際、

 

  • 文字は無視してください

 

義務教育で英語やローマ字を習った僕たちは、フランス語のようにアルファベットで書かれたものを読むことができます。

しかし、フランス語の音が定着していない段階で読むと、

 

  • フランス語の文章をフランス語ではない音で読む→その音が頭に定着

 

という最悪な循環に陥ってしまいます。

なのでこの段階では文字を無視することをおすすめします。

幸い僕たち日本人はアルファベットを義務教育で習っています。

なので全く書き方が分からないということはありません。

音で覚えてしまったあとに書き方を習っても、遅くはありません。

 

 

アクセントとイントネーション

 

調音の訓練と一緒にしたほうがよいのが、アクセントとイントネーションの練習です。

フランス語のアクセント一番最後の音節にあります。

そのことだけを頭の片隅にいれておきましょう。

 

ちなみに日本語は第一音節と第二音節の音が必ず違います

 

  • さ・く・ら(『く』で『さ』よりあがる)
  • ズ・ボ・ン(『ボ』で『ズ』よりさがる)

 

フランス語を読むときにつられないようにしましょう。

アクセント単語イントネーション文の音の上げ下げです。

練習に一番よいのはよく言われるシャドーイング

流れてくる音声を追いかけるように真似る

ただこれだけです。

ものまね芸人のようになって、イントネーションやアクセント、音声から感じる感情まで真似します。

時々、冗談で友だちや上司、家族の真似をしますよね。

そんな感じでよいです。

調音訓練も同時進行に行っていると、初めはモニャンモシャペラペラ↑などとイントネーションしか真似できなかった音が、日を追うごとにきちんとした音として認識されていくはずです。

 

 

まとめ

 

長い記事でしたが、することは単純です。

 

  • 調音方法を学習
  • アクセント・イントネーションを意識したシャドーイング
  • 長期のスパン(少なくとも5週間ほど)
  • 文字学習はしない=読まない

 

 

おすすめ学習本

 

というわけで、発音を練習するには、

などでフランス語の音の口の形、下の動きを知識として学習するしかありません。

CDで実際の音も聞きながらぜひ試してください。

初めは口や口の周りの筋肉が痛くなるはずです。

その痛みがなくなるころ、自然とフランス語の音が出せるようになっているはずです。

 

シャドーイングを使ったイントネーションやアクセントは、フランス語の音声が流れるものなら何でもよいです。

Netflixで映画を観たり、PodcastやRFIのホームページやアプリでラジオを聞くこともおすすめです。

 

数か月の音声訓練が終わるころには、基本的な挨拶や基本単語を音だけで覚えているのがベストです。

 

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