【リスニングがよくできるように、相手の唇もよくチェックしましょう】
話している英語をよく取ろうとして、目を閉じて耳を傾けていませんか?
よく聞き取れない場合は、むしろ相手の唇をよく見るほうがよいことがあります。
この記事を読むと、
あいての英語をよく聞き取れるようになりたいのなら、目は閉じないであいての唇の動きをよく見たほうがよい
ということがわかるようになります。
目次
相手の唇からも英語の発音を理解しています
唇の形は発音を理解するのに重要な器官です。
発音の参考書には僕たちの口元の動作などについてはかなり詳細に書いてあります。
そして同じように大切なのは、英語を話している相手の唇を見るということです。
なぜなら唇の形からも相手が何を発音しているかわかるからです。
実際に聞こえる音と唇の形の両方が英語の聞き取りに欠かせません
マゴーク効果というものがあります。
英語なのですが、要は男の人は何の音を発音している?
という実験です。
どうでしたでしょうか?
どんな音が聞こえましたか?
dadada ?
bababa ?
gagaga ?
正解はbababaです。
しかし大多数の人(特にこれは英語ネイティブ向けなので英語ネイティブ)には、dadadaと聞こえるそうです。
なぜなら、
- 男の人の唇はgagagaと発音している
- 音声はbababaが流れている
- 妥協として口の奥の方で発音されるgaと唇で発音されるbaの間で発音されるdaが聞こえてしまう
からです。
つまり人は音声だけでなく視覚情報からも発音を認識しているということです。
その証拠に、目を閉じて同じ動画を流すと、そのような矛盾が起きないでbababaの音声が聞こる確率が上がります。
日本人は音声情報に頼りすぎ
実はこのマゴーク効果、日本人に対してはあまり影響がないと言われています。
実際僕も初めからbababaと聞こえたし、同じように聞こえた人も多いのではないでしょうか?
その理由は2つあります。
- 会話のときに相手の顔をあまり見ない文化
- 脳的に視覚情報と音声情報を同時に扱うと負担がある
というものです。
日本人やアジア系の人は会話のとき相手の顔や目をじっと見ることをあまりしません。
しかし非アジア圏の場合はしっかりと見ます。
目を見るといっても実際には目の周辺の視覚情報も拾っています。
特に欧米系は相手の感情を読み解くときには、あいての目元と口元に注意が行きます。
しかしアジア系は目だけで相手の感情を判断することが多いです。
さらに日本人は相手の顔よりも音声情報で(声の出し方など)で感情を判断するという実験結果もあります(【話し相手の目を見ていないから英会話が続かないのかもしれません】もよかったら参考にしてください)。
声を聞いているときに唇の動きにも注意しろという指令を与えた所、
- 英語ネイティブの人の脳内:視覚情報と音情報が合わさってもそれほど負担がない
- 日本語話者の脳内:視覚情報と音情報が合わさると負担がかかっている
というものです。
要は音に集中したいのに、唇の動きも注視しなくちゃいけなくてしっちゃかめっちゃかになっているわけです。
正直僕はなることがあります。
映画とか見て俳優の唇をチェックしていても、まったく音と結びつかないというか、唇に集中してしまって音を聞き逃すことが多かったです。
音声情報だけでなく視覚情報も利用して英語の聞き取り力をあげましょう
というわけで、日本人は視覚情報と音声情報の同時認識が脳的に上手じゃないことがわかりました。
しかし脳には可塑性があるとされます。
かそせい、と読みます。
簡単に言えば、
今は慣れていないことでも脳的に慣れることができる(神経細胞ニューロンがつながる)
ということです。
視覚情報も相手の発音を理解するよい武器になることができます。
英会話の練習をするなら、視覚情報も要チェックです。
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