【カタカナ英語のルールを知って相手に通じない英語をチェックしましょう】
英語を話しているのに英語が通じないという経験をしていませんか。
それはもしかしたらカタカナ英語を話しているからかもしれません。
この記事を読むと、
自分がカタカナ英語を話しているかどうか調べる方法
がわかるようになります。
自分がカタカナ英語を話しているか確認しましょう
日本語におけるカタカナ英語の発には和語や漢語にくらべて比較的明確なルールがあります。
そのルールを知ることにより、自分の英語の発音がカタカナ英語(つまり日本語)になっているかいないかを確認できます。
確認してもしカタカナ英語になっているのなら、英語の発音について再度勉強・練習しなおす必要があります。
カタカナ語のアクセントの原則ルールについて知りましょう
カタカナ語のアクセントを知るために2つのことを知る必要があります。
その2つとは、
- 日本語のアクセントのルール
- カタカナ語のアクセントのルール
です。
なぜなら日本語には、
和語、漢語、カタカナ語
がありますが、それらすべてに通じる日本語のアクセントのルールと別個に適応されるルールがあるからです。
また、以後説明するアクセントはいわゆる共通語のアクセントについてです。
日本語のアクセントの3つのルール
(重要)日本語のアクセントを考えるときは、文字を見るとだいたいわかります。
しかし、拗音(ちっさい『やゆよ』)や促音(ちっさい『つ』)は例外で、1つ前の文字とペアで1つと考えます。
それを踏まえて日本語のアクセントの4つ原則に関して書きます。
- 日本語のアクセントは高いか低いかの2つだけ(ドとミだけというイメージ)
- 1つめと2つめの音の高さが違っている(『箸』は1つめが高い。『橋』は2つめが高い)
- 1つの単語内で音が下がるのは1度だけ(『おにごろし』は『ろ』で下がったらもう上がらない)
- 一度上がった音が下がらない単語(平板型と呼ばれます)が6割近くある
以上が日本語全体に使われるアクセントの決まりです。
カタカナのアクセントを知る前に知っておきたいアクセントの核について
前提としてアクセントの核という言葉について説明します。
アクセントの核とは、ある単語で1番最後に高い音のことを指します。
そのため、アクセントの核の次の音は低くなります。
この情報が必要な理由は上記のことに関連します。
日本語の1つめと2つめの音は違わなければならない
1度下がったら2度と上がらない
そのため、問題はアクセントが低高と始まった単語に生まれるからです。
なぜなら、アクセントが高低と始まった単語はすでに下がっているので、その後いつ音を下げるのかという問題がないからです。
例えば、
『だいすき』という言葉は高低のアクセントで始まっています。
そのため、『い』以降に音が下がるのか、下がるならいつ下がるのかという問題がありません。
しかし、
『大阪』という言葉だと低高のアクセントで始まっているので、『さ』で下がるのか、『か』で下がるのか、それとも下がらないのかが問題になります(正解は下がらない)。
以上のアクセントの核についての知識に基づいてカタカナのアクセントについて説明します。
カタカナ語のアクセントの3つのルール
カタカナのアクセントのルールに関しては、主として3つに分かれます。
- 2つの音か
- 4つの音か
- それ以外の音数か
です。
2つの音の単語について
- アクセントの核は1つめにあります(『パリ』は高低アクセント)
4つの音の単語について
- 平板型(上がった音が下がらない)になる(フランスは低高高高というアクセント)
4つの音の単語のアクセントの例外
大きな例外が3つあります。
1-語末から2つめの音が『ル』の場合は3つ音の扱いになるのでアクセントが生まれる
例えば、
『ハレルヤ』は『レ』にアクセントの核があります。
なぜなら『ル』が語末から2つめにあるからです。
2-語末の音が軽音節-重音節または重音節-軽音節の場合にアクセントが生まれることが多い
難しい言葉がでてきたので説明します。
まず音節というのは、言葉の中の音の区切りのことです。
英語を言われてあまりにも聞き取れなかったときに、ゆっくり言って!と頼んだりしますが、そういうときにその外人さんが区切りつつ発音してくれるその区切りを音節と呼びます。
え、それは日本語の仮名文字1つの区切りのこと違うの?
違います。
- 音節は母音を必ず含み、その周辺の子音とペアになる
- 仮名は母音を含まない文字もあります(『ん』とか)
そして
重音節とは、
- 母音のあとに子音が続く音節(『悪寒』の『寒』は重音節)
- 母音が連続する音節(『爺(じじい)』の2つめの『じ』は重音節)
です。
軽音節は重音節ではないものです。
というわけで例えば、
『マロニー』は『マ』にアクセントの核があります。
なぜなら、『ロ』が軽音節、『ニー』が重音節だからです。
『スポーツ』は『ス』にアクセントの核があります。
なぜなら『ポー』が重音節、『ツ』が軽音節だからです。
語末の母音が原語にない場合はアクセントの核が生まれる
日本人は子音だけの音を発音するのが苦手です。
そのため、本当の英単語には母音がないのに、母音を入れて発音してしまうことがあります。
例えばsuccess。
日本語ではサクセスと読まれ、最後の『ス』が表しているように『う段のう』の音が入っていますが実際の発音には『s』の音しかありません。
こういったときに、サクセスの4つの音ながら平板型ではなく『サ』にアクセントの核が生まれます。
それ以外の音数の単語のアクセントのルール
- 語末から3つめの音にアクセントの核がある=最後から2つめの音が低になる(『スペシウム』は『シ』にアクセントの核があるため、『ウ』が低アクセントになっている)
アクセントの核が左にひとつずれる場合
語末から3つめの音が
- 長音
- 撥音(ん)
- 促音(小さい『つ』)
- 2重母音の2つめの音
の場合はアクセントの核が左に1つずれる(『コンピューター』は語末から3つめが長音『-』なので、ひとつ左の『ピュ』にアクセントの核がある=『―』で低アクセントに)
例外について
- 最後の2つの音が軽音節-重音節となっている単語は、語頭にアクセント核があることが多い。
『モンブラン』のアクセントの核は『モ』にあります。
なぜなら『ブ』が軽音節、『ラン』が重音節だからです。
カタカナ語のアクセントのまとめ
日本語全体に通じるアクセントは
- 日本語のアクセントは高いか低いかの2つだけ(ドとミだけというイメージ)
- 1つめと2つめの音の高さが違っている(『箸』は1つめが高い。『橋』は2つめが高い)
- 1つの単語内で音が下がるのは1度だけ(『おにごろし』は『ろ』で下がったらもう上がらない)
- 一度上がった音が下がらない単語(平板型と呼ばれます)が6割近くある
カタカナ語のアクセントのルール
2つの音の場合
- アクセントの核は1つめ
4つの音の場合
基本
- 平板型アクセント
例外(アクセントが生まれる)
- 語末から2つめの音が『ル』
- 語末が重-低音節、低-重音節
- 語末の音の母音が原語にはない
それ以外の音数の場合
基本
- 語末から3つめの音にアクセントの核
例外(アクセントの核が語末から4つめに)
語末から3つめの音が
- 長音
- 撥音(ん)
- 促音(小さい『つ』)
- 2重母音の2つめの音
例外(アクセントの核が語頭に)
- 最後の2つの音が軽音節-重音節
ということになります。
もし自分の英語の発音をチェックしてみて上のような発音になっているなら、それはカタカナ英語(つまり日本語)です。
そのために相手に通じなくなっている可能性が高いので、再度発音の勉強をしましょう。
参考は
儀利古幹雄『日本語のアクセントとその規則性 日本語のアクセントとその規則性 Japanese Accent and It Japanese Accent and Its Regularity s Regularity s Regularity』でした。
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